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世界で最も寝心地の悪いベッド、G7 伊勢志摩サミットへ。
認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
ホームレス問題について取り組む認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい(理事長:大西 連、以下もやい)は、ホームレス問題の認知拡大を図る取り組みとして、ホームレスの人々が普段寝ている場所をモチーフにしたベッドを制作し、「Homeless Bed Collection」として公開してきました。この度、その中の1台のベッドが、伊勢志摩で開催されるG7サミットのNGOセンター内において展示されることが決まりました。G7サミット期間中の5月25日~27日まで世界中の報道関係の方々に、このベッドを実際に「体験」していただきます。
[画像: http://prtimes.jp/i/18247/5/resize/d18247-5-294721-1.jpg ]
Homeless Bed Collection:http://www.npomoyai.or.jp/homelessbedcollection/detail.html
トレイラー動画:https://www.youtube.com/watch?v=892YJazbMRA
メイキング動画:: https://www.youtube.com/watch?v=QvlC5CStCh0
日本の「ホームレス」を取り巻く環境は、生活費の上昇や産業構造の変化、街の再開発に伴う立ち退き等により、年々厳しいものになってきています。また日本では「ホームレス」に対して、個人的な失敗や自己責任が原因でなるものという考え方もあり、支援の手が届きにくいという実情があります。
一方、このような厳しい現状とは反対に、社会のホームレス問題に対する関心は下がりつつあります。こうした状況に危機感を抱くもやいは、オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン合同会社、大型家具店MEGAMAXと協力し、いま一度ホームレス問題への関心を高めるための取り組み「Homeless Bed Collection」をスタートしました。日本でも有数の美術制作のプロの方々の手により、無機質なアスファルトや泥土、汚れたセメント、そしてネズミが徘徊する下水道の蓋といった都会の路上環境を再現したベッドが制作され、今もどこかの路上で眠る10,000人以上の「ホームレス」の人たちが普段寝ている環境を忠実に再現しました。
そして、この度、制作されたベッドが、伊勢志摩で開催されるG7サミット(=先進7か国首脳会議)のNGOセンター内において展示されることが決まりました。「ホームレス」の人たちが寝泊りしている環境を、5月25日~27日まで報道関係の方々に実際に「体験」していただきます。
また、「Homeless Bed Collection」は、実際のインテグレーテッド・キャンペーンとしても展開され、5月21日から29日の間、MEGAMAXの千葉NT店で展示されます。店舗を訪れた人に、路上で眠るということを体感してもらうことで、ホームレス問題にさらなる関心を持ってもらいたいと考えています。
以下、もやい理事長 大西連、オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン合同会社 久保明彦氏からのコメントを紹介します。
認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい 理事長 大西連
「「ホームレス」の人が寝泊まりしている環境を、見る・触れる・寝ころべる『Homeless bed Collection』がG7で展示されることにより、このサミットの主要議題であるSDGsの推進と国内実施への関心が高まり、各国における貧困・ホームレス問題に目を向けてもらえましたら幸いです。」
オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン合同会社 会長兼職務執行者 グループ代表 久保明彦
「日本のホームレス事情は、みなさんが思っているよりも深刻な問題です。市民社会、民間、そして政府が、私たちの施策を暖かく受け入れてくださり、路上で寝る人たちを一人でも少なくするための取り組みが一歩でも前に進んだことを非常に喜ばしく思います」
■「Homeless Bed Collection」の一般展示について
●展示場所
MEGAMAX(メガマックス)千葉NT店 (http://www.megamax.jp/html/shop/shopnt.htm)
住所:270-1334 千葉県印西市西の原5-1 電話: 0476-48-5255
●展示期間
2016年5月21日(土)~5月29日(日)
■本件に関する問い合わせ先
認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
広報:佐々木 大志郎
TEL: 03-3266-5744
E-mail: info@npomoyai.or.jp