蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】DeNA6連勝 「11」の借金ついに完済2016年5月29日 紙面から
◇DeNA3−1広島今季最長の連勝を6に伸ばしたDeNAが勝率5割に戻した。4回に筒香の12号2ランで先制し、1点差に迫られた7回は乙坂が適時二塁打。今永は須田の好救援もあり、7回途中1失点で自身4連勝。 右中間席に運ぶ主砲の一撃に、超満員のハマスタが揺れた。待ちに待った4番の10試合ぶりの放物線。着弾点を見届けると、DeNA・筒香が悠々とダイヤモンドを一周した。 「来るボールをただ強く打つ、それだけ」。究極にシンプルな思考で放ったアーチは、両軍スコアレスで迎えた4回1死一塁の場面だ。追い込まれてからのカーブに、体が自然と反応。均衡を破る12号先制2ランが決勝弾となった。 6回は先頭で中堅フェンス直撃の二塁打、7回2死二塁では遊撃内野安打を放ち、16試合ぶりの猛打賞。打線を引っ張ったが、筒香は涼しい顔で言い放った。 「『周りが打たないから僕が打たなきゃ』とか、悪い解釈をつくりこまないようにしている。自分で勝手にストーリーを描くと、それにのみ込まれてしまう。いろいろと考えていく中で、こういう考えが出てきた」 気負うこともなければ気後れすることもない。あくまで平常心。「みんな、人任せにしなくなってきた。声出しでも良い雰囲気にしようと一人一人がやっている」。筒香はチームの内情をこう説明したが、実際は少し違う。同僚の梶谷は「ゴウ(筒香)が率先して声を出しているから…」と主将がチームをけん引していることを強調。主将2年目を迎え、筒香の中で責任感が増したのは間違いない。 チームも6連勝で、3日に最大11あった借金を驚異的なペースで完済。「ハッピー。チーム一丸となって一生懸命プレーしてきた結果だね」。ラミレス監督も勝率5割に思わず相好を崩した。対照的に、筒香は勝ってかぶとの緒を締める。「やることは決まっている。それをシーズンが終わるまで続けるだけ」。自然体の主将が、破竹の快進撃を支えていく。(小林孝一郎) PR情報
|