伊藤唯行
2016年5月29日03時08分
故郷を離れた人が懐かしの顔に会うため、久しぶりに戻って来る同窓会。これをUターンに結び付けようと、同窓会の会費を補助する自治体が地方を中心に増えている。参加者には好評だが、思惑通り人口増につながるかは未知数だ。
山形県の日本海側。鳥海山を見渡す遊佐町は2014年から、町内の小中学校を卒業した人が開く同窓会に補助金を出し始めた。出席人数や年齢などの条件を満たすと、1人当たり2千円前後の補助金が出る。目的は若い世代の人口増だ。
町の人口は約1万5千人で、30年で約5千人減った。特に若い世代は進学や就職を機に町外に出たままということが多い。そんな若者たちが久しぶりに戻って来るのが同窓会。町はここに目を付けた。
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朝日新聞社会部
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