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田中康夫、舛添都知事が辞任させられない理由を解説「議会与党の任命責任」「選挙・解散を行いたくない時期」
2016.05.29 (Sun)
2016年5月28日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送』(毎週土 9:00-13:00)にて、元長野県知事・新党日本代表である田中康夫が、舛添要一都知事が政治資金の私的流用問題で逆風が吹き荒れる中、辞任させられない理由について語っていた。
田中康夫:(聞きたい話は)舛添さんでしょ?
出水麻衣:そう、ぜひ知事経験者にお聞きしたいですね。
田中康夫:この間、TBSの『ビビット』に出て、たぶん皆さんなんで…
塙宣之:ニュースになってましたよね。
田中康夫:来週の『サンデー毎日』にも、その原稿を書いているんだけど。多分、皆さん「何で辞めさせられないの?」と思っていると思う。
土屋伸之:うん。
田中康夫:これやっぱり実は議会の多数派。無所属とかの人以外の人達が応援して彼がなったから。
塙宣之:はい。
田中康夫:逆に言うと、まずその議会与党が足を引っ張ることになると、「お前らの製造者責任は何だ?」というブーメランが来てしまうというのもあるんです。
塙宣之:なるほど。
田中康夫:一番大きな問題は、このダブル選挙。知事選と参院選みたいなこと、よく週刊誌に書いてたけど、そうなると、4年後また選挙ですよね?
土屋伸之:そうですね。
田中康夫:任期満了したとして。4年後というのは、2020年の7月なんですよ。
出水麻衣:オリンピックだ。
土屋伸之:ああ、なるほど。
田中康夫:オリンピックは、2020年の7月から8月、パラリンピックが8月から9月で。その前に主催する街が、選挙っていうのは、日本の理論だけじゃなくて、世界的にも変でしょ、ということで、今回の選挙がないと。
土屋伸之:うん。
田中康夫:テレビに出て、「選挙があるんじゃないの?」っていう人がいるけど。
土屋伸之:うん。
田中康夫:そうすると、議会もふがいない。オリンピックはそうかもしれない。じゃあ、それ終わった後、「秋に向けてリコール運動をやろうよ」っていうのはよく言われていますよね。
出水麻衣:はい。
田中康夫:でも、リコールっていうのは、これ大変なんですよ。東京都の場合は、140万人くらい署名しないといけない。
塙宣之:はい。
田中康夫:「でも、この間の都知事選だって、500万にも投票に行ってるから、3分の1、楽勝じゃん」っていう人がいるんだけど、これはインターネット署名ではないんですよ。手書きなんですよね。
土屋伸之:はい。
田中康夫:それで、名前と住所と生年月日と印鑑。もしくは、なければ拇印。「じゃあ、だったら有楽町の駅前で、署名簿を持ってりゃ、テレビも来てみんなやるだろう」って言うけども、これは僕も神戸の住民投票というのを震災の後、お手伝いしたんだけど、23区ありますよね、東京。
土屋伸之:はい。
田中康夫:多分、26市くらいあるんですよ。町や村もありますよね。そうすると、各区ごとに署名簿は別に印刷されるんですよ。区や市の選挙管理員会のところで、印刷する。そうすると、それは受任者って言って、それは簡単な手続きをすれば、そこの住民が署名を集めますよって、登録をすれば良いんですけど。
塙宣之:うん。
田中康夫:そうすると、有楽町の駅前に、23区や26市の人が一人ずつ立って署名簿机に並べていないと、中央区の人、千代田区の人、それぞれがいないと。江戸川区から来た人は、江戸川区の署名簿を持っている受任者がいませんとなるとできないわけ。
出水麻衣:へぇ。
田中康夫:そうすると、一見簡単のように見えるけど、これは大変な話で。
土屋伸之:ねぇ。
田中康夫:しかも2ヶ月間で集めるんですけども、その2ヶ月間の間に今回のような参議院選のような選挙があると、その期間はまた集めてはいけないという決まりがある。
土屋伸之:ああ、なるほど。
田中康夫:気勢も削がれちゃう、と。
土屋伸之:選挙期間中は集めてはいけない。
田中康夫:そうすると、ここまでその「精査する」と言ってる人は、分かって言っているんじゃないか、と(笑)
塙宣之:署名って、簡単にできないですからね。やっぱり組織がしっかりしていないとね。
田中康夫:例の甘利さんのも、「きちんとヤメ検の人達で、第三者委員会を作って調査します、それが男の美学」と言ったんだけど。多分、3ヶ月か4ヶ月経っているんだけど…
出水麻衣:そうですね、まだ休養状態と言いますか。
塙宣之:舛添さん、辞めないでそのままやった方がいいですか?
田中康夫:舛添さんも、ほとぼりが冷めると思っているんじゃないか、と。ただ、明らかなのは2年後の1月か2月には、それは任期満了で選挙があるからね。そこまで…
土屋伸之:そこまで待つというか。
塙宣之:その時には、もう忘れてまた舛添さんになる可能性がある。
土屋伸之:でも、これだけ言ってて忘れるかね?都民は。
田中康夫:それは忘れないでしょう。忘れないけど、多分、みんなからすると「何を議会やってんの?」とか、「何でリコールできないの?」って話になるんだけど。
塙宣之:というのがあるけど、実は…
田中康夫:今、お話したような具合で、大変にハードルが高いという。
土屋伸之:なるほど。
塙宣之:やりやすいんですよね、議会はだから、そういう状況になっちゃったから。逆に言えばね。
田中康夫:だから、今度の議会は6月かららしいんですけど。
出水麻衣:議会になるんですかね。
田中康夫:それも、不信任決議というのを出すことはできるんです。不信任決議というのを出すと、議会を解散するか、逆に言えば本人が失職をして出直し知事選、私が2002年の時に、「お前は何だ。税金の無駄遣いをいろいろ言い過ぎる」って言われて、不信任を出されちゃったんですけど、その時、議会の人達は議会を解散してくれると思っていたんですけど。
土屋伸之:うん。
田中康夫:そうすると、普通の無党派の人がいっぱい増えるわけじゃないから、そうしたらもっとやりこめようと思ったのが、私は自分で、「私の信を問います」って、失職をして、出直し知事選で再選したんですよ。
土屋伸之:はい。
田中康夫:そうすると、今度の場合、舛添さんはてこでも辞めない人じゃないですか。
土屋伸之:はい。
田中康夫:不信任決議を、数としてはできると思います。通ると、今度何が起きるかというと、都議会を解散する話になる。都議会は、来年の7月がもう1年後は選挙なのに、またそんなことになって。ましてや、参院選と一緒になったら、力を削がれちゃう、と。だから、色んなところが八方塞がり、みたいな。
土屋伸之:タイミングも今、非常に難しい時なんですね、じゃあね。
田中康夫:だけどまぁ、ダウンタウンの松本さんが言ってたけど、「精査と第三者という言葉だけで、2時間半も会見やるって、スベっていてもできる人って凄い」と。
出水麻衣:そうですね。
土屋伸之:精神力がないと、できないですよね。
塙宣之:いやいや、なかなかできないです。
土屋伸之:できないですから。なにも威張れる能力ではないですけど(笑)
田中康夫:誇れる話ではないと思いますけど、本当に(笑)
塙宣之:メイウェザーみたいな感じですよね。
田中康夫:はっはっはっ(笑)
土屋伸之:打たれ強いということで?(笑)そうか(笑)
塙宣之:「勝てば良いんだ」みたいな。パッキャオみたいな記者いなかったもんね。
土屋伸之:逃げ切ればね(笑)
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田中康夫:(聞きたい話は)舛添さんでしょ?
出水麻衣:そう、ぜひ知事経験者にお聞きしたいですね。
田中康夫:この間、TBSの『ビビット』に出て、たぶん皆さんなんで…
塙宣之:ニュースになってましたよね。
議会の任命責任
田中康夫:来週の『サンデー毎日』にも、その原稿を書いているんだけど。多分、皆さん「何で辞めさせられないの?」と思っていると思う。
土屋伸之:うん。
田中康夫:これやっぱり実は議会の多数派。無所属とかの人以外の人達が応援して彼がなったから。
塙宣之:はい。
田中康夫:逆に言うと、まずその議会与党が足を引っ張ることになると、「お前らの製造者責任は何だ?」というブーメランが来てしまうというのもあるんです。
塙宣之:なるほど。
4年後の選挙が重なるオリンピックの時期
田中康夫:一番大きな問題は、このダブル選挙。知事選と参院選みたいなこと、よく週刊誌に書いてたけど、そうなると、4年後また選挙ですよね?
土屋伸之:そうですね。
田中康夫:任期満了したとして。4年後というのは、2020年の7月なんですよ。
出水麻衣:オリンピックだ。
土屋伸之:ああ、なるほど。
田中康夫:オリンピックは、2020年の7月から8月、パラリンピックが8月から9月で。その前に主催する街が、選挙っていうのは、日本の理論だけじゃなくて、世界的にも変でしょ、ということで、今回の選挙がないと。
土屋伸之:うん。
田中康夫:テレビに出て、「選挙があるんじゃないの?」っていう人がいるけど。
土屋伸之:うん。
田中康夫:そうすると、議会もふがいない。オリンピックはそうかもしれない。じゃあ、それ終わった後、「秋に向けてリコール運動をやろうよ」っていうのはよく言われていますよね。
出水麻衣:はい。
リコール運動の大変さ
田中康夫:でも、リコールっていうのは、これ大変なんですよ。東京都の場合は、140万人くらい署名しないといけない。
塙宣之:はい。
田中康夫:「でも、この間の都知事選だって、500万にも投票に行ってるから、3分の1、楽勝じゃん」っていう人がいるんだけど、これはインターネット署名ではないんですよ。手書きなんですよね。
土屋伸之:はい。
田中康夫:それで、名前と住所と生年月日と印鑑。もしくは、なければ拇印。「じゃあ、だったら有楽町の駅前で、署名簿を持ってりゃ、テレビも来てみんなやるだろう」って言うけども、これは僕も神戸の住民投票というのを震災の後、お手伝いしたんだけど、23区ありますよね、東京。
土屋伸之:はい。
田中康夫:多分、26市くらいあるんですよ。町や村もありますよね。そうすると、各区ごとに署名簿は別に印刷されるんですよ。区や市の選挙管理員会のところで、印刷する。そうすると、それは受任者って言って、それは簡単な手続きをすれば、そこの住民が署名を集めますよって、登録をすれば良いんですけど。
塙宣之:うん。
田中康夫:そうすると、有楽町の駅前に、23区や26市の人が一人ずつ立って署名簿机に並べていないと、中央区の人、千代田区の人、それぞれがいないと。江戸川区から来た人は、江戸川区の署名簿を持っている受任者がいませんとなるとできないわけ。
出水麻衣:へぇ。
田中康夫:そうすると、一見簡単のように見えるけど、これは大変な話で。
土屋伸之:ねぇ。
田中康夫:しかも2ヶ月間で集めるんですけども、その2ヶ月間の間に今回のような参議院選のような選挙があると、その期間はまた集めてはいけないという決まりがある。
土屋伸之:ああ、なるほど。
田中康夫:気勢も削がれちゃう、と。
土屋伸之:選挙期間中は集めてはいけない。
田中康夫:そうすると、ここまでその「精査する」と言ってる人は、分かって言っているんじゃないか、と(笑)
塙宣之:署名って、簡単にできないですからね。やっぱり組織がしっかりしていないとね。
田中康夫:例の甘利さんのも、「きちんとヤメ検の人達で、第三者委員会を作って調査します、それが男の美学」と言ったんだけど。多分、3ヶ月か4ヶ月経っているんだけど…
出水麻衣:そうですね、まだ休養状態と言いますか。
ほとぼりが冷めるのを待つ舛添都知事
塙宣之:舛添さん、辞めないでそのままやった方がいいですか?
田中康夫:舛添さんも、ほとぼりが冷めると思っているんじゃないか、と。ただ、明らかなのは2年後の1月か2月には、それは任期満了で選挙があるからね。そこまで…
土屋伸之:そこまで待つというか。
塙宣之:その時には、もう忘れてまた舛添さんになる可能性がある。
土屋伸之:でも、これだけ言ってて忘れるかね?都民は。
田中康夫:それは忘れないでしょう。忘れないけど、多分、みんなからすると「何を議会やってんの?」とか、「何でリコールできないの?」って話になるんだけど。
塙宣之:というのがあるけど、実は…
田中康夫:今、お話したような具合で、大変にハードルが高いという。
土屋伸之:なるほど。
塙宣之:やりやすいんですよね、議会はだから、そういう状況になっちゃったから。逆に言えばね。
田中康夫:だから、今度の議会は6月かららしいんですけど。
出水麻衣:議会になるんですかね。
不信任決議案が出しにくい状況
田中康夫:それも、不信任決議というのを出すことはできるんです。不信任決議というのを出すと、議会を解散するか、逆に言えば本人が失職をして出直し知事選、私が2002年の時に、「お前は何だ。税金の無駄遣いをいろいろ言い過ぎる」って言われて、不信任を出されちゃったんですけど、その時、議会の人達は議会を解散してくれると思っていたんですけど。
土屋伸之:うん。
田中康夫:そうすると、普通の無党派の人がいっぱい増えるわけじゃないから、そうしたらもっとやりこめようと思ったのが、私は自分で、「私の信を問います」って、失職をして、出直し知事選で再選したんですよ。
土屋伸之:はい。
田中康夫:そうすると、今度の場合、舛添さんはてこでも辞めない人じゃないですか。
土屋伸之:はい。
田中康夫:不信任決議を、数としてはできると思います。通ると、今度何が起きるかというと、都議会を解散する話になる。都議会は、来年の7月がもう1年後は選挙なのに、またそんなことになって。ましてや、参院選と一緒になったら、力を削がれちゃう、と。だから、色んなところが八方塞がり、みたいな。
土屋伸之:タイミングも今、非常に難しい時なんですね、じゃあね。
田中康夫:だけどまぁ、ダウンタウンの松本さんが言ってたけど、「精査と第三者という言葉だけで、2時間半も会見やるって、スベっていてもできる人って凄い」と。
出水麻衣:そうですね。
土屋伸之:精神力がないと、できないですよね。
塙宣之:いやいや、なかなかできないです。
土屋伸之:できないですから。なにも威張れる能力ではないですけど(笑)
田中康夫:誇れる話ではないと思いますけど、本当に(笑)
塙宣之:メイウェザーみたいな感じですよね。
田中康夫:はっはっはっ(笑)
土屋伸之:打たれ強いということで?(笑)そうか(笑)
塙宣之:「勝てば良いんだ」みたいな。パッキャオみたいな記者いなかったもんね。
土屋伸之:逃げ切ればね(笑)
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