中国 少数民族が働く工場公開 生活向上アピールか
中国政府は、新疆ウイグル自治区で少数民族の人たちが働く工場を一部の外国メディアに公開し、失業や貧困が問題となる地域で少数民族の生活の向上に努める姿勢をアピールするねらいがあるものとみられます。
中国政府は28日、新疆ウイグル自治区の南部にあるカシュガルの工業地帯を一部の外国メディアに公開しました。このうち上海の服飾メーカーが去年、立ち上げた工場は、ヨーロッパ向けの防寒着などを製造しており、管理職4人は漢族ですが、200人余りの従業員はすべてがウイグル族など地元の少数民族です。
民族団結を呼びかける横断幕が掲げられたこの工場では、中国語を話せない従業員も多く、管理職とは中国語を話せる一部の従業員が通訳することで意思疎通をしていました。
従業員の平均月収は日本円で2万5000円ほどと、地元の農民のおよそ2倍に当たるということで、19歳のウイグル族の女性従業員は「生活はずいぶんよくなった」と片言の中国語で話していました。
新疆ウイグル自治区では多くの少数民族の住民が、移り住んできた漢族との経済格差に対し根強い不満を持っており、とりわけ人口の80%余りをウイグル族が占めるカシュガルなど南部では、失業や貧困が問題となっています。中国政府としては少数民族が多く働く工場を公開することで、少数民族の生活の向上に努める姿勢をアピールするねらいがあるものとみられます。
民族団結を呼びかける横断幕が掲げられたこの工場では、中国語を話せない従業員も多く、管理職とは中国語を話せる一部の従業員が通訳することで意思疎通をしていました。
従業員の平均月収は日本円で2万5000円ほどと、地元の農民のおよそ2倍に当たるということで、19歳のウイグル族の女性従業員は「生活はずいぶんよくなった」と片言の中国語で話していました。
新疆ウイグル自治区では多くの少数民族の住民が、移り住んできた漢族との経済格差に対し根強い不満を持っており、とりわけ人口の80%余りをウイグル族が占めるカシュガルなど南部では、失業や貧困が問題となっています。中国政府としては少数民族が多く働く工場を公開することで、少数民族の生活の向上に努める姿勢をアピールするねらいがあるものとみられます。