凍土壁の一部 温度下がらず追加工事検討
東京電力福島第一原子力発電所で、建屋の周囲の地盤を凍らせて汚染水の増加を抑える「凍土壁」について、一部で温度が思うように下がっていないため、東京電力は地盤に薬剤を流し込むなどの追加の工事を検討しています。
福島第一原発では建屋に地下水が流れ込んで汚染水を増やし続けているため、周囲の地盤を凍らせて「凍土壁」と呼ばれる全長1.5キロの氷の壁を設け地下水をせき止める計画で、ことし3月末から建屋より上流側の一部のエリアを除いて凍結作業が進められています。
東京電力によりますと、大半の部分は地中の温度が0度を下回っている一方で、凍結作業が行われているエリアの6%に当たる1号機の北側と4号機の南側の一部で温度が思うように下がらず、高いところでは10度前後にとどまっているということです。
これらの場所の地盤はいずれも過去の埋め立てで砂利が多く含まれることから、東京電力は地下水の流れが集中している可能性もあるとみて薬剤を流し込んで固める追加の工事を検討していて、近く、工事の具体的な方法について原子力規制委員会で議論することにしています。また、当初は凍土壁の凍結が順調に進めば今月中にも凍結の範囲を広げる方針でしたが、この時期についても慎重に探りたいとしています。
東京電力によりますと、大半の部分は地中の温度が0度を下回っている一方で、凍結作業が行われているエリアの6%に当たる1号機の北側と4号機の南側の一部で温度が思うように下がらず、高いところでは10度前後にとどまっているということです。
これらの場所の地盤はいずれも過去の埋め立てで砂利が多く含まれることから、東京電力は地下水の流れが集中している可能性もあるとみて薬剤を流し込んで固める追加の工事を検討していて、近く、工事の具体的な方法について原子力規制委員会で議論することにしています。また、当初は凍土壁の凍結が順調に進めば今月中にも凍結の範囲を広げる方針でしたが、この時期についても慎重に探りたいとしています。