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福島第1「凍土壁」複数箇所凍らず“抜け道” 東電、追加工事を検討「凍結目的せず」と強調
東電によると、凍らない箇所は、目の粗い石が多く隙間が大きいため地下水の流れが速くなり、凍らせるのが難しいという。追加工事では、地中にセメントや薬剤を流し込んで隙間を埋め、水の流れを遅くすることを検討している。
東電は「(凍土壁は)凍結目的でなく、汚染水の発生を抑制する対策だ」と強調しているものの、現時点で汚染水を止める効果は確認できていない。凍土壁の内側と外側で地下水位の差が広がったことから、東電は「遮水効果が出始めている」と説明。ただ、地下水をどれくらいの割合で遮断できるかを示していない。