太田匡彦
2016年5月29日09時29分
帰宅途中の道ばたで、散歩先の草むらで、もし子猫に出会ったら――。その命を救うために、できることがあります。一歩、踏み出してみませんか?
「今年もまた、『子猫の季節』がやってきた」
埼玉県内を中心に活動する保護猫シェルター「またたび家」の塩沢美幸代表はそう漏らす。いとおしい存在だから救う。でも5月に入り、もう10匹以上も子猫が持ち込まれているのだ。
日照時間が長くなると発情期を迎える猫は、日本ではふつう春から秋にかけて繁殖活動をする。妊娠期間は60日少々。だから5月も半ばを過ぎたこの時期、子猫が人目につき始める。
もし保健所などに連れて行かれると、多くの場合、不幸な結末が待つ。2014年度、全国の自治体に引き取られた離乳前の子猫は約6万9千匹。その7割近い4万7千匹余りが、殺処分されている。行政や動物愛護団体の努力だけでは、救えない命がある。
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朝日新聞社会部
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