伊勢志摩サミットが開幕 最初の討議へ

伊勢志摩サミットが開幕 最初の討議へ
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G7伊勢志摩サミットは、伊勢神宮に到着したG7各国の首脳らを安倍総理大臣が出迎えて、開幕しました。各国の首脳は、26日午後、世界経済の持続的な成長に向けたG7の貢献策などをテーマに、最初の討議に臨むことにしています。
G7サミット=主要7か国の首脳会議「伊勢志摩サミット」は、26日午前11時前から伊勢神宮に各国の首脳が次々に到着し、議長を務める安倍総理大臣が伊勢神宮の内宮の入り口にあたる宇治橋のたもとで出迎えて、開幕しました。主要7か国の首脳が日本に集結するのは、2008年の北海道洞爺湖サミット以来、8年ぶりです。
安倍総理大臣は、最後に到着したアメリカのオバマ大統領とともに宇治橋を渡り、そのあと、首脳らは伊勢神宮の境内をそろって散策し、記念の植樹を行いました。
伊勢神宮での歓迎行事を終えたあと、G7各国の首脳らは、順次、首脳会議が行われる賢島のホテルに移動しました。そして、午後1時半から昼食をとりながら、「G7の価値・結束、世界経済」をテーマに、世界経済の持続的な成長に向けたG7の貢献策などについて、最初の討議に臨みます。
今回のサミットでは、世界経済に加え、テロ・難民問題、気候変動などをテーマに、27日にかけて、合わせて5つのセッションが開かれ、活発な討議が行われる見通しです。
議長を務める安倍総理大臣は、今回のサミットの最重要テーマとして世界経済を位置づけていて、持続的な成長に向けて、財政出動も含めた政策協調を打ち出したい考えです。また、アジアでのサミットということも踏まえ、中国による、南シナ海での拠点構築や、鉄鋼などの過剰供給を巡っても意見を交わし、危機感の共有を図りたい考えです。ただ、日本とアメリカが世界経済の持続的な成長に向けて財政出動の重要性を指摘しているのに対し、財政規律を重視するドイツやイギリスは慎重な姿勢を示すなど、各国の間に意見の違いもあります。安倍総理大臣は、各国の意見の違いを踏まえながらG7の協調姿勢を打ち出したい考えで、議長として手腕が問われることになります。