- 作者: カレルチャペック,Karel Capek,小松太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/03/18
- メディア: 文庫
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セネシオさん(id:cenecio)の記事で知った園芸家の本。
Amazonでポチッとしようと思っていたら、 カレル・チャペックさんの書いた本にロボット(R・U・R)というタイトルの本を発見。
なんか気になってついでに買っておきました。
ロボットという言葉の生みの親は園芸家?
- 作者: カレル・チャペック,Karel Capek,千野栄一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/03/14
- メディア: 文庫
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届いて表紙を見ていたら、こんな書き出し。
ロボットという言葉はこの戯曲で生まれて世界中に広まった。
何これ?ただの庭好きのおじさんじゃなかったらしい。SF作家としても有名な方でした。
「ロボット(Robot)」の語源
あとがきより、
最後に「ロボット」の語源について触れておこう。「ロボット」は、「R・U・R」の著者カレル・チャペックがこの戯曲の中の人造人間を表現するために、兄のヨゼフからヒントを得て作った新語で、チェコ語には「賦役」を意味する robota という語があり、その語末の a をとったものである。(チャペック作、千野栄一訳、ロボット(R.U.R.), 岩波文庫 あとがき)
「R・U・R」というのは、ロボットを生産する会社 Rossum's Universal Robots (ロッスムのユニバーサルロボット) 社の略称。
RUR社の構想はこんな感じ
ええ、十年もしないうちにロッスムのユニバーサル・ロボットが、小麦でも、布地でも、何もかもうんと作り出すので、そう、物にはもう値段がなくなるのです。そのときは誰でも必要なだけ取りなさいということになります。貧困もなくなります。そうです、仕事もなくなります。でもその後ではもう労働というものがなくなるのです。何もかも生きた機械がやってくれます。人間は好きなことだけをするのです。自分を完成させるためにのみ生きるのです。(チャペック作、千野栄一訳、ロボット(R.U.R.), 岩波文庫 序幕)
ロボットという言葉を生み出した人が、どういう世界を想像していたのか。
ロボットの普及が現実味を帯びてきた今、一度読んでみても良いと思います。
まとめ
「園芸家12カ月」を読むと、園芸って楽しい労働なわけですが、チャペックさんは機械にこの楽しみを取られたくないと思って、ロボットという話を書いたのかもしれない。と、花壇に水をまいた後、土に水の染みこむプツプツという心地良い音を聞きながら、勝手に妄想してみました。
カレル・チャペックさんの他の本も読んでみたくなる発見でした。