2016.5.29 07:00 | ReadWrite Japan編集部(原文)
自動運転車がもたらす利益は大きい。しかし、最近の研究結果によると、人々がコンピュータをコントロールすることによって交通渋滞はこれまでよりも悪化するという。
路上での規制が緩和され、老人や障害者、低年齢層など多くの人が車に乗れるようになった。さらに、家庭のあらゆる人が各々の用事のために自動運転車を求めるため、駐車場に停まっている車の量自体も減ることになるだろう。
KPMGは、免許を持たない人間でも車に乗れるようになれば、車の年間走行距離が現在の31兆マイルから80兆マイルに跳ね上がり、これが交通渋滞を深刻なものにすると見ている。
多くの専門家は、自動運転車の展開を三段階で見ている。まず、2-5年のうちにドライバーと人工知能とのやり取りが実現し、5-10年のうちに免許を持ったドライバーが登場した上での完全な自動運転が実現し、10-20年のうちには誰でも自動運転車に乗れるようになるとみている。
KPMGのレポートの締めくくりには、あらゆる人が自動運転車を保有し、(少なくとも米国内の)ティーンエイジャーや障害者、老人が付き添いなしで運転することが許されることになるということが取り上げられている。
KPMGの自動車業界の専門家、ゲーリー・シルバーグ氏は次のように語る。「自動運転車は、現在では考えられないくらい生活に欠かせないものになるでしょう。」
たとえば、Amazonで買ったものが届くまで3日待つ代わりに、自動運転車に取りに行かせたり、車を使わない時間があればUberを使って自分の車で小銭を稼ぐこともできるのだ。サービスとしての使用される自動運転システムは、そのアーキテクチャを構築するアプリ開発者にとって新しい市場を切り開くものになるかもしれない。
また、自動車が電車やバスのような公共交通機関になる日が訪れるかもしれない。Uberやその他のアプリが機能しなくなった時のことを考えて、これまで通り車を自分のものとして置いておく人ももちろんいるだろうが、お金のない人や学生にとっては選択肢の1つになるだろう。
(ReadWrite Japan編集部)