自分が子供の頃、一瞬海外ドラマブームが来たことがあった。火付け役は「ナイトライダー」だ。
あの時期、「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」とか「特攻野郎Aチーム」とか、色々見ていたんだけれども、そんな中に一際変わった作品があった。それが「冒険野郎マクガイバー」だ。声はジャッキー・チェンでお馴染みの石丸博也さんである。
主演のリチャード・ディーン・アンダーソンは、近年の海外ドラマでは「スターゲイト」のオニール大佐といえばわかる人がいるかもしれない。スターゲイトを見た時は「あれ、マクガイバーが出てるw」と、驚いたものだ。あと、石丸さんじゃなくてガッカリした覚えもある。
「冒険野郎マクガイバー」は、フェニックス財団のエージェントであるマクガイバーが、色々な犯罪組織と戦うドラマだ。とはいえ、マクガイバーは武器を用いない。大概、なんか閉じ込められた場所にある手近な材料を探して、爆薬を作ったりして脱出するとかそういうのが多かった。
武器も装備も現地調達。やむを得ない場合を除いて敵を傷つけることもない。まるでメタルギアソリッドのようだ。そして、彼は新聞紙があれば望遠鏡を作ったり、化学薬品があれば煙幕を作ったり、とにかく科学知識が豊富で、それを元にピンチを切り抜けていくのが見ていてとても楽しかった。
「必要な物は全て目の前にある」という父親の言葉を胸に、日々悪と戦い続けるマクガイバー。毎週放送していたわけではないが、たまに新聞欄でマクガイバーの文字を見つけたら、必ず見るか録画するようにしていた。子供心に、暴力ではなく知識で問題を解決するマクガイバーがとてもカッコよく思えた。
結局不定期放送だった上に、途中からは深夜に放送枠が移動してしまったらしく、残念ながら福島県はその時期深夜放送はしていなかったので、マクガイバーの後の方のシーズンは見ることが出来なかった。
そのマクガイバーが、現代に蘇る。CBSがマクガイバーのリメイクを決定したのだ。
主演はX-MENシリーズでハヴォックを演じているルーカス・ティル。リチャード・ディーン・アンダーソンからするとずいぶん若い印象だが、設定上も若返って20代ということになるらしい。
脚本は、「HAWAII FIVE-O」のリメイクを成功させたピーター・レンコフ。また、オリジナル版の製作総指揮者ヘンリー・ウィンクラーと、リー・デヴィッド・ズロトフが製作総指揮を務めるということで、新たな風を入れなからもオリジナルの大事な部分は残そうという意気込みを感じる。
下記はその新作のトレーラーだが、なかなかいい感じに仕上がっている。
マクガイバーのキャラクターが随分違う気がするが、同じにしても仕方ないので変えたんだろう。若いし。
知的な面持ちのリチャード・ディーン・アンダーソンとは違って、少しやんちゃな雰囲気のルーカス・ティルが、どんなマクガイバーを演じていくのか楽しみだ。というか、是非成功して日本での放送を見てみたい。
アメリカのドラマは視聴率が悪いとあっという間にキャンセルされちゃうので、正直そこを一番心配している。
現代の視聴率競争をマクガイバーは上手いこと切り抜けることが出来るだろうか?
楽しみである。
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