そろそろ断乳・卒乳しようかな...どうやったらスムーズに断乳・卒乳できるかな...と悩んでいるママもいるかと思います。おっぱいが大好きな赤ちゃんにとっても、断乳・卒乳はひと仕事です。
そもそも、断乳と卒乳とは?どちらがいいの?やり方は?絵は描くべき?時期はいつ?など、たくさんの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
さらには、断乳・卒乳後のケアは?太るんじゃないの?寂しい...なんて方もいると思います。
ポイントをおさえれば、ママも赤ちゃんもスムーズに断乳・卒乳することができますよ。ママも赤ちゃんもストレスフリーな断乳・卒乳の方法について説明したいと思います!!
断乳・卒乳はいつから?
断乳・卒乳のベストなタイミングって?
上にも少し述べましたが、断乳・卒乳する理由は人それぞれです。
例えば、1歳になったしそろそろ...と考えるママもいれば、職場復帰のため赤ちゃんを保育園に預けなければならず、仕方なく断乳した、というママの声も聞きます。あるいは、離乳食もすすんできて自然に母乳の分泌が減ってきたのでそれを期に...というママもいます。
一般的に断乳・卒乳のタイミングとして良いとされるのは、
・ひとり歩きができるようになってきた
・1日3回離乳食が食べられるようになった
・離乳食も固めのものが食べられるようになった
・ママも赤ちゃんも体調がよい
・おっぱいのトラブルがない
というのが目安となります。
また、1歳を過ぎたら、という年齢で断乳・卒乳を始めるママも少なくありません。その理由としては、1歳を過ぎたころから言葉でのコミュニケーションが必要となってくることがあげられます。しかし、1歳を過ぎたからすぐに断乳・卒乳しなくっちゃ!!ということではありません。
おっぱいを吸わせることも赤ちゃんとのスキンシップの1つです。ママや赤ちゃんのペースに合わせることも大切と考えます。ママがまだおっぱいを吸わせてあげたいと考えるなら、その気持ちを優先してあげてもよいと思います。
断乳・卒乳についてよく考え、納得いく答えが出たときが、断乳・卒乳のベストなタイミングなのかもしれません。
断乳・卒乳の方法 どちらがいいの?
断乳・卒乳の具体的な方法とは?
断乳・卒乳の方法にはいくつかありますが、代表的なものを説明します。
・おっぱいの回数を減らし、徐々に断乳・卒乳する方法
おっぱいの回数、時間を少しずつ減らしていく方法です。おっぱいの回数、時間を減らすことで、母乳の分泌を減らしていきます。しかし、急に回数、時間を減らすとおっぱいのトラブルにつながってしまうので、まずは離乳食後の授乳を1回ずつ減らすことからはじめます。
徐々に1日のおっぱいの回数を減らしていきます。1ヵ月以上かけてゆっくり断乳・卒乳していくため、長期的に計画をたてておこないましょう。ゆっくり断乳・卒乳したいママに向いています。
・断乳・卒乳の日を決めておこなう方法
まずは、断乳・卒乳する日を決めます。このとき、家族の協力が必要となるので、パパや家族の休みとあわせるといいかもしれません。また、ママとの添い寝しかしていない赤ちゃんは、パパやほかの家族と一緒に眠れるような練習もはじめます。断乳・卒乳後の寝かしつけがスムーズになります。
日取りが決まったら、1週間前から赤ちゃんに「○日におっぱいとバイバイだよー」とお話しましょう。赤ちゃんにとって、おっぱいの卒業はさびしいことなので、お話するのは1日1回にとどめましょう。あわせていっぱいスキンシップをしてあげます。
断乳・卒乳前日はたくさんおっぱいを吸わせてあげ、「明日でおっぱいバイバイだよ」と再確認させてあげます。断乳・卒乳当日は、ママと赤ちゃんの体調がいいことを確認しましょう。少しでも、体調がすぐれなければ、後日に変更しましょう。
朝おっぱいを吸わせてあげて、これを最後にします。その後は、パパや家族といっぱい遊ばせてあげたり、おっぱいに絵を描いて、もう飲めないことを伝える方法もあります。もし、赤ちゃんがおっぱいをほしがっても我慢です。
いずれの方法でも、断乳・卒乳までは食事に気をつけて、おいしいおっぱいを赤ちゃんに吸わせてあげるよう心がけます。食事に気をつけることで断乳・卒乳後のおっぱいのトラブルを避けることができます。そしてなにより、赤ちゃんとのスキンシップが大切となります。
代表的な方法を述べましたが、どちらがいいのか...というよりも、赤ちゃんとママの生活スタイルやママが考える育児がどちらに合っているかによって、やりやすい方があるかもしれません。
ママによっては、断乳の方がやりやすそうだと考える人や、卒乳の方が自分たち親子に合っていると考える人もいるでしょう。ほかにも断乳・卒乳方法はありますので、近くの産婦人科や助産院の専門家に相談してみてくださいね。
断乳・卒乳後のケア・太るって本当?
おっぱいのコンディションをととのえる
赤ちゃんがおっぱいとバイバイしたら、次はおっぱいのケアをします。
断乳・卒乳直後はおっぱいがぱんぱんに張ってしまいます。しかし、搾乳しすぎないように注意しましょう。搾乳しすぎると、母乳が作られてしまい、さらに張ってしまいます。
まず、始めの3日間は湯船に浸かることは避けましょう。血流がよくなると、母乳の分泌が増えてしまい、さらにおっぱいが張ってしまいます。1日に2回ほど、軽く搾乳します。おっぱい全体を両手で包み、軽く圧します(おにぎり絞り)。絞りすぎず、ちょうどよく搾乳できます。
断乳・卒乳3日目はしっかりと搾乳します。すると、母乳の分泌が減っていきます。その後は1週間~10日後、1ヶ月後、2ヶ月後に搾乳し、断乳・卒乳完了となります。
おっぱいが張っているときには少し冷やしてあげると、痛みがラクになります。小さめのアイスノンをハンドタオルで包み、直接アイスノンが当たらないように気をつけます。冷たすぎると皮膚のトラブルになるので、できれば冷凍庫ではなく冷蔵庫で冷やしたものを使用するとよいです。
また、ホールド力のあるブラジャーで支えてあげるのもよいです。断乳・卒乳が完了するまでは、引き続き食事に注意しおっぱいのトラブルを予防しましょう。
もし、おっぱいにしこりができて赤くなってしまったり、痛みがある場合、38℃以上の発熱がある場合は乳腺炎の可能性があります。近くの産婦人科や助産院で専門家の受診を受けましょう!!
断乳・卒乳をした後に太ることを気にする方もいますが、必ず誰もが太るわけではありません。「母乳だから大丈夫!」と思ってたくさん食べていた方がそのまま食べ続けると、どうしてもカロリーオーバーになりがちになります。
今までバランスよく食べていて、出産後の体重も順調に減ってきた方については、気にしすぎる必要はないでしょう。
断乳・卒乳後の寝かしつけ、夜泣き対策
断乳・卒乳後の赤ちゃんの睡眠
今まで、添い乳で寝かしつけていたママはちょっと困るかもしれません。しかし、今までと同じでスキンシップをたくさんとってあげることが大切となります。
添い寝をして、ゆっくりやさしくリズミカルにとんとんと寝かしつけてあげましょう。部屋を暗くし、ママも隣で寝ているフリをしていると静かに眠ってくれる赤ちゃんもいます。
また、肌触りのいいぬいぐるみを使ったり、眠りを誘うアロマを炊いてあげると寝つきがよくなります。
もし、赤ちゃんが夜中に泣き出したり、歩き回ってしまってもママも家族も神経質にならず、ゆったりと構えてあげましょう。赤ちゃんが安心して眠ることができる環境を作ってあげることが大切です。
まとめ
断乳・卒乳の方法について述べてきましたが、大切なのは、ママが納得して断乳・卒乳を迎えられるかということです。ママや赤ちゃんのペースで断乳・卒乳できれば、その後の育児もスムーズにすすめていくことができると思います。
断乳・卒乳をすると、今までの授乳タイムがなくなり、ママ自身が突然急に「寂しい」と感じることも多いと思います。これも赤ちゃんとママの成長の一歩として喜ばしいことなので、ママ自身もこの成長を「嬉しいこと」として受け止めてみましょう。
断乳・卒乳はあせらず、ゆっくりゆったりおこなえるといいですね。赤ちゃんとのスキンシップを大切にして、断乳・卒乳がコミュニケーションの幅を広げていくことにつながるといいのではないかと思っています。