最近なにやらバタバタママしておりますが、今書かないとどんどん風化する知見をゲットしておりますので、覚えているうちに共有させていただければと存じます。
その知見というのは、PCキーボードの選び方の知見。
今年に入って「PCキーボードこだわるクラスタ」みたいなのが存在すると知りました。仕事の周辺機器というのは妥協してはならぬという信条みたいなのを抱えている私として、これまでなぜキーボードにこだわってこなかったのだろうという圧倒的絶望感を覚えまして。よろしい、ならば購入だ、という全力コミットまっしぐらの事案だったわけでございます。
で、購入したのですが。そこそこ耐久性に優れたいいものを購入しちゃったので、しばらく自分ではこの知見を使わないはず、ということで忘れないうちに考えたことをここに記して未来の自分にも感謝されたいなと考えている次第です。
前提として私のスペック
・一応ライターしたりブログ書いたりしてるので、まあまあキーボードはハードに使うタイプ
・だけどキーボード全力で選ぶのは初めてなので、もっとプロはネット界隈にいる
・そんな中、私の利点は、まあまあ都心住まいなので、購入までに様々なキーボードを試打したこと
・秋葉原のヨドバシカメラとソフマップでだいたい揃ってた
・秋葉原のドスパラが良い、というレビューを見てたけど、探し方が悪かったのかあんまりなかった
・ラゾーナ川崎のビックカメラには有名高級キーボードはなかった
・横浜のヨドバシカメラにも行った。富士通系が触れたのは魅力
キーボードの選択肢を知る
キーボード、って本当に多種多様なものが存在するんですけど、どんな環境でどう使いたいかという視点で見れば、そこまで考えることは多くないということがわかりました。下記6点について、今の自分に合ったものを見つけることが、至高のキーボードとの出会いをもたらしてくれることでしょう。
①どんな打鍵感が好みか
さっそく気持ち悪いマニアックなところから攻めさせていただくものの、最終的にキーボードに「自分らしさ」を追求するのであれば、打鍵感に最大限こだわるというのが定石だと思われます。
しかし打鍵感こそ、地方住みでキーボード試打がしにくい環境の方には選びにくいポイントでもあります。が、まずキーボード4つの形式を理解することで、選択肢の絞り込みを容易にすることができると思われます。
下記、例に挙げている画像は、オススメという意味ではなく、見た目を知ってほしいという意図で貼ってます。
パンダグラフ
ノートパソコンについてるキーボードを思い出してください。とにかくキーストロークが浅い。浅いのが好きなひとはこれ。
メンブレン
よくあるやつ。キーストローク深め。安価なものが多いようです。
メカニカル
見た目はメンブレンと似てる。キーストロークはメンブレンよりは浅い(底打ちが不要)。
ゲーミングキーボードはこれ。カチカチうるさいキーボード、触ったことないでしょうか、あれです。
この方式の面白いところは、自分に合った打鍵感を選択できる点。「軸」の色を選ぶことで、細かな打鍵感を自分に合ったものにできます。
・青軸(音あり/タッチ軽め):カチカチうるさいけど、スーパーハカーになったような気分になる
・赤軸(音なし/タッチ軽め):めちゃめちゃ軽い
・茶軸(音小さめ/タッチ普通):入門がこの色のようですが、メンブレンよりは重く感じる(自分の感覚ですが)
・黒軸(音なし/重い):かなり重めのタッチ
重いキーは、その反射で打鍵を心地よくしています。私はこの反射を追い求めておりましたので、いろいろ触った際に茶軸がとても魅力的に感じました。
静電容量無接点
こちらも見た目はメンブレンと似てますが、キータッチの感覚がとってもふんわりしっとり。ただこれはかなり個人差があるものと思われます。
そしてこのキーボードも高級ラインナップということもあってか面白みがあって、変荷重にカスタマイズされているものが売ってあります。
というのも、ホームポジションを守り切れるあなたにオススメな、小指で打つキー(aとか)が軽くて、人差し指や中指が打つキーは重めにしてあるという、なんとも行儀の良い子が売られておるのです。小指と人差し指の力加減が同じはずがない、という人間工学。そりゃそうだ。でも私は右手の守備範囲がやたら広いのでこの子のありがたみをわかってあげられないんだけどな。aボタンとか薬指で全力に押しにかかってるから。
②刻印の種類を選ぶ
ちょっとお高いキーボードまで視野に入ってくると、キーボードの刻印の種類までこだわりたくなるのがファッションモンスターというところでしょう。
例えば普通のキーボードだと↓
まあ普通に刻印されてるんですけど。
無刻印だと↓
パソコン初心者に渡したら絶望するかんじになります。
まったく無刻印は記号の位置とかよく探す私も絶望するので、こういうのもあります。
自分側の側面に刻印がされてるという。オサレ。あとは、黒っぽい色で刻印されてて目立たないとかあります。
でもこれは完全にファッションの世界のお話なので、好みで決めるものかと思われます。
③テンキー必要か? ファンクションキー必要か?
あったほうが便利なテンキーですが、「机を広く使いたい」という需要を前にすると、使ってないものは取り除こうという趣向になります。
フルキーボード(テンキーも全部込み)↓
テンキーレス↓
ファンクションキーまでない↓
コンパクトさを追い求めるとファンクションキーまでないほうが理想なのですが、私はF2とF5とF10をわりと押す方針なので、ちょっとファンクションキーがないのは怖いなと思いました(もちろんキーがないだけで、ファンクションボタンを押しながら操作することで代用はできます)。
④日本語配列か、US配列か
キーボードをこだわって買う時に見落としがちだけど案外危険なのが、日本語配列かUS配列かの部分。
違いがけっこうあるので注意です。
キーボード。日本語配列と英語配列。 - ツクモゲーム部
私はエンターキーの大きさと「無変換」の利用率の高さ、「半角/全角」もめっちゃ使うわーってことで日本語配列しか選択肢がありませんでした。
⑤有線か? 無線か?
そりゃ無線がありがたいけど、
・無線のほうが有線よりは当然不安定要素が多い
・無線のほうがちょっと高い
という無線は無線でデメリットがあります。
私もずっと無線キーボード使ってたのですが、マウスよりは有線でもぜんぜん支障感じないなーということで今回は有線にしようかなと思いました。
⑥キーボード自体の重さ、質感、キーの細かな配置、電飾などのその他の機能
あとはもう、キーボードの個性も最終的には見てあげます。
高級キーボードは、打鍵時の安定性の向上のためにキーボード自体を重くしたりしていますが、もし持ち運びメインで考えているならかなりうっとしいかと思います。
キーの微妙な質感や傾き、ボタンの大きさなども個性があって、触ると面白いので一度家電量販店に行くのは本当におすすめ。
あとは無駄に光ってるキーボードとかもあるので、光ることでテンションがあがる人はそちらがよろしいかと。
私の場合
というわけで、上記の判断基準で自分のキーボードを探しまくりまして。
・打鍵感:試打の結果、メカニカルの茶軸が一番なんかしっくりきた。打ってるという感覚と、ストレスの感じづらさのバランスがちょうど良かった
・刻印:ファッショナブルにしたところで打つのに迷うのは本末転倒かなと思い、ノーマル刻印に。でも前刻印もかなり迷った
・キーの数:テンキーは不要。ファンクションキーはけっこう使ってるから必要だなーと思い、テンキーレス&ファンクションキー有りを選択
・配列:日本語一択
・有線or無線:別に線が邪魔だとあまり思わないなーということで有線
結果として、下記を購入しまして、現在この子で入力中です。
FILCO Majestouch2 91テンキーレス茶軸日本語配列 USB&PS2両対応 Nキーロールオーバー対応 独Cherry茶軸採用メカニカルキーボード ブラック FKBN91M/JB2
- 出版社/メーカー: FILCO
- 発売日: 2011/06/09
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すごくかわいいです。
ラゾーナ川崎で見かけたときから一目惚れしていたのですが、ちまたではRealforce(東プレ NG01B0 REALFORCE91UBK)さんとか、HHKBさん(PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨 英語配列 静電容量無接点 USBキーボード Nキーロールオーバー UNIX配列 WINDOWS/MAC両対応 ブラック PD-KB400B
)とか、人気なわけなので、彼らを試打しないことには買えないと思って行脚に出た次第です。で、試打した結果、Majestouchに戻ったわけなんですけど。
静電容量無接点方式は私にとってはしっとりしすぎというか、もっと「打った感」があってもいいかなと。そういう意味ではメカニカルのこの「打ってやったぜ」という感覚は、一度ハマってしまうと抜け出せなくなる、こってりとんこつラーメンみたいな魅力を感じたわけです。
もちろん富士通(富士通コンポーネント Libertouch Black USBキーボード 日本語108キー 入力荷重調整可能 ブラック FKB8540-052/B)とか、DuckyChannel(Ducky Channel DK9087Shine3 LED テンキーナシ CHERRY赤軸 ブラック)みたいなのも触りましたが、最初に高級キーボードとして触ったMajestouchの誘惑が激しかったです。サイズ感といい、触り心地といい、恋だと思う、ほんと。
で、我が家にはMajestouchを導入したのですが、こうなったら職場のキーボードも一新したい、と企みまして。
でも予算がない。
うーむ、ならば職場の机の第一要件である「そんなに真剣にキーボード打つことないんだから、机を広く使いたい」という要望を叶えようと思いまして。
そこで、横浜のヨドバシカメラで一目惚れしていた彼をポチった次第です。
サンワサプライ コンパクトキーボード ブラック SKB-KG3BKN
- 出版社/メーカー: サンワサプライ
- 発売日: 2015/10/01
- メディア: Personal Computers
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激安。コンパクトで、メンブレン方式の程よいストロークも至高。若干シャカシャカと安いかんじの打鍵音が響くものの、問題なく心地よく打てて、職場で使う分には大変優秀です。
そうして家に帰って、長文作りたいってときにはMajestouchもいらっしゃるわけで。もう大満足キーボードライフがスタートしております。
そんなこんなでやたら書いてしまった。
キーボード屋さんでもなんでもないのですが、意外とキーボードをこだわると、なんだか気分良くPCライフが過ごせることがわかったので、お裾分けの気分で書きなぐってしまった次第です。Majestouchパワーかもしれない。
また次回からはくだらない日常を書きますので、よろしくお願いいたします。