2016-05-28
堀口さんがコメンタリー内で北之原さんを真似た瞬間のリスト
堀口悠紀子は2000年代後半から現在にいたる京都アニメーションの快進撃を支え、方々に多大な影響を与えたアニメーターだ。2014年公開の劇場アニメーション『たまこラブストーリー』を最後にアニメーターの仕事は休業し、現在はライトノベルのイラスト等を中心に請け負うイラストレーターへと軸足を移しているが、そのまばゆい軌跡は一向に輝きを失っていない。
前置きが長くなってしまった。このエントリーはタイトル通り、アニメーター時代に堀口さんが出演したスタッフコメンタリー内で京アニの先輩・北之原孝将氏の物真似をした瞬間のリストだ。堀口さんは他の方の物真似(石立さんら)もしているが、北之原さんの回数が最も多いため、メモしていたもの。いったいだれに向けているのか、この数でリストと呼んでいいのか分からない申し訳なさが先に立つものだけど、何かの参考になれば。
- 『けいおん!』第1巻 38分33秒〜
(北乃原さんの作打ち話題から)
コレおもろいで〜。コレ成功したら、いけるで〜。
いけるで、ここで大爆笑やな〜。
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- 『けいおん!』第7巻 13分40秒〜
作打ちのときに北乃原さんも突っ込んでましたよ。
「演歌やな!」
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- 『映画 けいおん!』 1時間29分40秒〜
色んな人がテンション上がってくださいまして
あの名前出しすぎなんで言わないですけど、ベテランの方とか。
コレ大事やで〜
※名前が出ていないので推測になるが、上記のコメンタリーからおそらく北乃原さんだろうと思われる。
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- 『境界の彼方』第4巻 5分30秒〜
コレ爆笑やで。ココでウケるで。
少年のような北之原さんを楽しむんです。
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以上、4つ。(聞き逃しがあれば随時追加したい。情報募集中)
すべてに北之原さんへの信頼が伺える微笑ましさがあり、なにより『けいおん!』(2009年)から『境界の彼方』(2013年)の足掛け4年に渡って物真似をしていることがすごい。口ぶりから察するに、北之原さんは印象に残る愉快な作打ちする方なのだろう。いい職場だったのだなと想像する。今回はへんなところを抜き出してしまったが、堀口さんのコメンタリーは親しみやすい声とは裏腹にとてもマニアックだ(ここでいうマニアックとはアニメスタイル的な方向のもの)。たとえば、京都アニメーション作品の原画担当パートの多くは堀口悠紀子によって明かされてきたし、そんなところを気にするのか! という細かい部分を指摘したりする*1。とにかくアニメへの喜びに弾んでいるのだ。その嬉しそうな声と話の内容のミスマッチがファンにはたまらなかった。山田尚子との夫婦漫才のような掛け合いは永久保存ものだと思う。
コメンタリーとは関係ないが、堀口さんは今、白身魚名義でNHKの「春ちゃん気象歳時記」というweb漫画を描いている。相変わらずのタッチで、とくに手の描き方など(冬ちゃんの手の合わせ方!)見ているだけで幸せになれる。要チェック。
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*1:ブラシの使い方、影中作画、セルワークなど