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最終更新:2016年5月28日(土) 19時9分

大韓航空機出火、エンジン内のブレード多数破損

 27日、羽田空港で大韓航空機のエンジンから火が出たトラブルで、エンジン内部の「ブレード」と呼ばれる部品が多数破損していたことが国の運輸安全委員会の調査でわかりました。

 韓国・ソウルに向かう大韓航空機が滑走路を走行中に左のエンジンから出火したトラブル。機体は飛び立つ直前に停止して、乗客・乗員319人が避難し、19人が軽いけがをしました。

 このトラブルについて、国の運輸安全委員会は、「ボアスコープ」という装置で火が出た左エンジンの内部を調べたところ、中で回転する「ブレード」という部品が連鎖的に多数破損していたことを明らかにしました。

 「ブレードがかなり損傷、折れて壊れている状況。(何枚か壊れて)それが連鎖的に壊れて飛び散った。(壊れたのは)1、2枚ではなく、かなりの数」(谷口岳史航空事故調査官)

 また、現場の調査では、滑走が始まってからおよそ600メートルの地点に多くの部品が散乱していますが、この付近で機体から爆発のような音がしていたこともわかりました。

 「バーンという音がしたので、左の窓を見ると、エンジンから火が出た」(避難した乗客)

 国の運輸安全委員会は28日も、客室乗務員にヒアリングを行うなど、引き続き出火の原因を調べています。(28日17:31)

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