羽田、シューター1カ所使えず

安全委、脱出状況も調査

2016/5/28 16:55

画像 出火した大韓航空機から脱出した乗客。最後部(一番左)のシューターが使用できていない=27日(乗客提供) 羽田空港を離陸滑走中に出火事故を起こした大韓航空のボーイング777は、緊急脱出に使うシューター1カ所が正常に展開しなかったため、使用できなかったことが28日、分かった。当時、客席は満席に近く、全てのシューターが使えればより早く脱出できた可能性がある。

 シューターで滑り降りる際にけがをした乗客もおり、運輸安全委員会は機長や客室乗務員らから事情を聴取。今後、緊急脱出の状況や機体の整備状況なども含め、詳しい原因調査を進める。

 シューターは、運航中のモードになっているドアを開くと自動的に展開する。