やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 誉めてやらねば、人は動かじ。
山本五十六さんの名言です。
子育てや上司部下の在り方についての指針になるので、すでにご存じの方も多いでしょう。
この言葉について、私がやっているオプション関係のコンサルとかコーチングに応用できるなって思った内容を整理しました。
特にこの言葉の真実やみんなが知らないことを書くわけではなく、私自身が感銘を受けたという内容です。
コンサルとカウンセリングとコーチングの違いはこちら。
やってみせ、言って聞かせて
この部分て、セミナー主催をする立場にいる人は、まさにこの感覚ですよね。
実際に体験した内容を整理して板書して、言って聞かせる。
そうすることで相手は理解して納得してもう。
ただセミナーはその場でやれる内容だったら良いけど、厳密には「やってみせる」ことが難しいことが多いかな。
だいたい投資関係は平日に取引が多いから、土日にセミナーした場合にはやってみせること不可能だし(笑)
しかしセミナーで伝えた後に実際に相手が動いているかどうか、セミナーで学んだことをこれから生かすかはわかりません。
自主性に任せるというか、受講者側の意識の問題です。
満足感を得るためだけのセミナー
「あー良いセミナーだった」と言って実行しないセミナーに、何回行ったことがあるでしょうか?
満足感を得ることが目的でセミナーに行くなら問題無いですが、何かきっかけを掴んで実行したいと思っているのに、満足感を得ておしまいだともったいないですよね。
させてみて
じゃあ次に「させてみて」というのは、相手に実行させてそのフィードバックをもらうことになります。
これはセミナー講師ではセミナー主催後のフォローアップがあればいいけど、大抵はそんな場はありませんよね。
となると、次にセミナー講師はワークショップとしてワーク(紙に書いたり発表したりして共有する場)を計画します。
これに参加する人は、意識高い系ですね。(良い意味で)
誉めてやらねば
この辺りになってくると、コンサルやコーチングの領域になってきますが、コンサルは相手の課題を解決してあげることなので、コンサルは誉めるとかあまり関係ないかもって思います。
もちろん継続的なコンサルを受注するためには、実際にやってもらって誉めてもらえることに価値を感じる人も出てくるので有効でしょう。
カウンセリングでも不安を取りぞくための誉めというのはあるかもしれませんが、コーチングのような相手を望む将来に向かってサポートする方が主に誉めてあげるのかなと感じます。
褒めて伸ばす
「誉めて伸ばす」という子供の教育方針がまさにこれですよね。
承認欲求という考えもあるのでしょうか。こういった感覚を刺激して相手に深く理解させるということですね。
人は動かじ。
という今までの変遷を経て、初めて人が動く。
逆にここまでやらないと人は動かないんだよということですね。
今目の前に投資案件で稼げるものを説明しても、それにピンときて反応しなければ、人は動かないということです。
この辺りになるとメリットの提示だけじゃなく、相手にあったステージで説明する事が必要なのかなーと感じています。
理解している人は理解しているなりの説明、理解が浅い人はもっと比喩を使ってイメージから入る、とか。
まとめ
セミナーに参加した時点で「人が動いている」とも言えるので第一段階はクリアですが、真に理解して学びを得るためには、ただ言って伝えるだけじゃなくて、承認欲求を刺激して腹に落とし込んでもらう必要がある、と私は理解しました。
この辺りは解釈もあるでしょうし、捉え方によっても人それぞれなのかもしれません。
現に私は以前この言葉を聞いても何も得るものは無い(というかロクに覚えてすらいなかった)状態でしたが、今になるとこの言葉の凄みがわかってきた気がします。
自分のステージが上がると、もっと理解が深まるのかもしれません。
そうなった時にはこの記事を引用して「昔は私も浅かった・・・」と回顧録でも付けようかな。