大韓機、停止700m手前からエンジン部品散乱

読売新聞 / 2016年5月28日 6時0分

 羽田空港で27日、離陸しようとしていた韓国・ 金浦 キムポ 空港行きの大韓航空2708便(ボーイング777―300型機)のエンジンから出火したトラブルで、同機が緊急停止する約700メートル手前から、滑走路上にエンジンの部品が散乱していたことがわかった。

 国土交通省は事故につながりかねない「重大インシデント」と認定し、国の運輸安全委員会は調査を始めた。

 同省などによると、同機は午後0時40分頃、C滑走路(3360メートル)で、離陸滑走開始直後に左エンジンから出火し、約1000メートル先で緊急停止。乗客302人と乗員17人が脱出用シューターで避難し、乗客19人が打撲などのけがを負った。

 運輸安全委の谷口岳史主管調査官によると、エンジン内部の部品がエンジンフードを突き破って滑走路上に散乱。燃料も漏れていたほか、ブレーキ時についたとみられるタイヤ痕が約700メートル残っていたという。また、出火時に破裂音がしたとの乗客の証言もある。

Yomiuri On-Line

トピックスRSS

ランキング