共同通信など各メディアは「機内からはテロが疑われるような不審な物品は発見されず、エンジンの欠陥または手抜き整備が事故原因とみられる」と報じた。航空専門家たちによると、エンジンで火災が発生する主な原因としては▼バードストライク(鳥の衝突)など異物の流入によるもの▼高温のエンジン内で燃料が漏れ、引火するなど整備不良によるもの▼エンジン自体の欠陥-の三つしかないという。今回の事故機は1999年12月に導入され、出火したエンジンは1年6カ月前に交換したものだという。飛行機は両方の主翼に1個または2個のエンジンが搭載されているが。バードストライクなど幾つかの要因により、1個のエンジンで火災が発生したとしても、このエンジンを切って別のエンジンだけを利用し、近くの空港に着陸することは可能だ。
今回の事故により、羽田空港では国内線・国際線ともに離着陸がしばらく中止される事態となった。国土交通省運輸安全委員会は現地に調査官4人を派遣し、事故原因の把握に当たった。日本の当局は深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定した。国際民間航空機関(ICAO)は航空事故を深刻度に応じて3段階に分類しており、今回の事故は2番目に深刻なレベルとされた。韓国国土交通部(省に相当)も整備分野を専門とする航空安全監督官1人を現地に派遣したほか、大韓航空も調査員2人を派遣した。国土交通部の関係者は「調査の権限を有する日本の航空当局が初期調査に着手したため、正確な原因が明らかになるまでには時間がかかる見通しだ」と話した。