靴のイノベーション「スマートフットウェア」を仕掛けるOrphe製作の裏側
新しいものをつくり上げる思考。
LEDライトで光る靴。ときどき見かけるようになっていますね。お子さんの安全のためや単純にかわいい見た目など、魅力は多くあるのですが、その多くは基本的には光るだけでした。しかし、それがセンサーを内蔵してインターネットに接続されていたら?
こちらは、日本企業のno new folk studioが製作した「Orphe」というLEDで光る靴。キックをしたり、ステップを踏んだりするごとに、さまざまな色に変化しています。靴に内蔵された9軸のセンサーで移動スピードや高さを測定し、光の強さや色を変えているのだそう。
開発した同社CEO、菊川裕也さんのインタビューが無限大(mugendai)に掲載されていましたよ。
スマートフットウェアって?
元ミュージシャンだという菊川さんは、光って動く16個の円柱がモチーフの楽器「PocoPoco」にて、アジアデジタルアート大賞優秀賞を受賞した経験の持ち主です。
街を歩く子どもたちの靴の「光」、そして自分が好きな「音」にインスピレーションを受け、Orpheを完成させたという菊川さん。たしかにキレイだけど実用性には欠けるかな、なんて思っちゃいがちですが、実はその正反対なんです。
このOrpheの中にはBluetoothのLEモジュールが仕込まれており、リアルタイムでデータを飛ばすことが可能。靴をコントローラーとして使うことができるんです。菊川さんが、Orpheを「スマートフットウェア」と呼ぶ理由はここにあります。
この先、Orpheでどんなことができるのか。菊川さんは以下のように語っていますよ。
例えば単純に「道案内」でしょうか。実は靴の中にコンパスが入っているので、「靴に道案内をさせる」ことも可能です。右に歩くべきときは、右の靴が光る……といった仕組みですね。
他にも、歩数計の代わりになったり、医療やリハビリの現場での歩行支援の手伝いなどを挙げています。
菊川さんはまた、「スマートフットウェア」という概念について、以下のようにも語っています。
今はスマホで大抵のことができますが、「画面と向き合って、指で操作する」というプロセスはまだ残っている。でもウェアラブルだったら、自分が考えていることをデバイスが推測してやってくれると便利になると思うんです。特に靴であれば、いつのまにか身につけているものですよね。履いているだけで日常のなんらかの操作が減る、という状態が理想的だと思います。
SDK(開発者キット)も公開しオープンな体制を作ることで、「靴のプラットフォーム」を目指しているという菊川さんとno new folk studio。身近すぎて気付かなかった「靴」というジャンルにも、大きなイノベーションが起こせるという好例です。
菊川さんがどんな考えで、どう行動し、どうOrpheをここまで作ってきたのか。モノづくりとスタートアップの好例を作った方の言葉としてとても価値のあるインタビューになっています。その内容は、無限大(mugendai)でどうぞ。
source: 無限大(mugendai)
(渡邊徹則)
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