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【スポーツ】

[バレーボール]日本代表の石川「準備はできている」 きょう初戦ベネズエラ戦

2016年5月28日 紙面から

大会前日の公式練習に臨む日本代表の石川祐希=東京体育館で(川村庸介撮影)

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 バレーボール男子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選が28日、東京体育館で開幕する。27日は公式練習と監督会見が行われ、2大会ぶりの出場を目指す日本のエース石川祐希(中大3年)は「準備はできている」と、大一番へ意気込みを新たにした。

 五輪出場権がかかる大舞台を目前に控え、若きエースの心にもスイッチが入った。前日練習でサーブ、スパイクともに好調ぶりをうかがわせた石川は「やるか、やられるかなので、強い覚悟で臨みたい」と端正な表情を引き締めた。

 高校日本一がかかった試合、日本代表デビュー戦。さまざまな舞台を経験してきたが、「どの大会も同じイメージ」と平常心で挑むのが石川のスタイル。

 だが、さすがに最終予選は勝手が違う。「『今は』いつも通り」とあえて「今」を強調。最終予選に突入すればモチベーションが上がることの裏返しだ。はやる気持ちはコートサイドにもビシビシ伝わっている。南部正司監督(48)は「今日の練習では今季一番のジャンプをしていた。全く心配していない」と期待を寄せた。

 2020年東京五輪での活躍を期待される「NEXT4」の1人。だが石川の目に入っているのは4年後ではない。「ベテランの先輩がやりやすい環境をつくってくれているし、リオが最後の方もいる。自分たちも最後だと思って同じ気持ちで戦いたい」。「次」のためにも「今」の結果が必要なことをしっかりと自覚している。

 「心と体の準備はできている。チーム力が一番の武器。そこで勝っていけたらいい」。エースとして日本を五輪に導いてみせる−。石川の戦いがいよいよ始まる。 (川村庸介)

 

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