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【ゴルフ】

比嘉、復活Vへ好発進 実姉キャディーでリラックスラウンド

2016年5月28日 紙面から

◇リゾートトラストレディス<第1日>

2アンダーで8位の比嘉=グランディ鳴門GCで

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▽27日、徳島県鳴門市・グランディ鳴門GC36(6524ヤード、パー72)▽晴れ、気温26度、北北西4・6メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ5人)▽観衆2418人

 プロデビューの2013年に2勝するなど新人賞を総なめしながら、昨年はシード落ちのどん底を味わった比嘉真美子(22)=ジブラルタ生命保険=が、3年ぶりの復活Vへ好スタートを切った。3バーディー、1ボギーの2アンダー70は、5アンダー首位の全美貞(ジョン・ミジョン、韓国)と3打差の8位。ゴルフ素人の実姉をキャディーに『姉妹タッグ』で勝利を目指す。4アンダー2位には成田美寿々(23)、菊地絵理香(27)=ともにオンワードホールディングス=、森田遥(19)ら4人、3アンダー6位にイ・ボミ(韓国)と佐伯三貴(31)が続く。

 復活ののろしだ! ゴルフ界きっての『スー女』(相撲好き女子)比嘉が最終18番こそボギーとしたが、2番で3メートルのチャンスを決めるなど17番まで3バーディーでV圏内発進だ。

 「最後のボギーも風の判断を誤ってしまっただけで、かなりいい納得のいくショットだった。すごく手応えを感じるゴルフができました」

 アマ女王からプロ転向後は新人タイトルを総なめ。しかし、プロ4年目の昨季は土俵際まで追い詰められた。6月のこの大会から10月下旬マスターズGCレディースまで5カ月間、17戦連続予選落ちの泥沼に。年間獲得賞金はわずか383万円余だった。2013年は8位だった賞金ランクも95位に急落。それでも「一流になるために一度は通らなければならない道」と自身を戒め、QT(出場予選会)から今季ツアーに戻ってきた。

 前週の中京テレビ・ブリヂストンレディス会場に救世主が。「今年2月にタイで一緒に合宿したシニアの児玉年且(としあき、58)プロが見に来てくださって、スイング中のクラブ軌道についてアドバイスをもらったんです。以来いいリズムで振れるようになって」。日増しに自信を持ってスイングできているという。「もっともっと行けるって、気持ちも大きくなってきた」

 今大会で初キャディーを務めるのは実姉・久美子さん(28)。ゴルフはズブの素人で、OLを辞めて以降、通常はマネジャーとして比嘉に帯同する。「でも最高です。姉は大変だと思うけど、シビアな場面、神経質になるところでもリラックスできる。ゴルフ自体は全部自分でやるだけだし」。とはいえ、久美子さんは米女子ツアーで横峯さくらのバッグを担ぐフランス人のフロリアン・ロドリゲスさん(26)と婚約中で、妹が思う以上に実はキャディー業も心得ている。

 大相撲夏場所は2、9日目と両国国技館で熱戦を見守った。今度は自分の土俵で勝ち名乗りを受ける。 (月橋文美)

 <比嘉真美子(ひが・まみこ)> 1993(平成5)年10月11日生まれの22歳。沖縄県本部町出身。161センチ、58キロ。11歳でゴルフを始め2010年に日本ジュニア制覇。ナショナルチームのエースとして活躍し、11年は日本女子アマ、日本女子オープンローアマの2冠。12年に日本女子アマ連覇後、プロテストに一発合格。13年4月のヤマハレディースでツアー初V、6月のリゾートトラストレディスで2勝目。14年後半戦からスランプに陥り、15年は賞金ランク95位。血液型O。

 

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