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【格闘技】

モデルボクサーの高野、引退撤回を正式表明、「ゼロからやり直す」

2016年5月28日 紙面から

現役引退を撤回し、記者会見で頭を下げる高野人母美=東京都新宿区で

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 韓国選手との次戦(6月6日、東京・後楽園ホール)を最後に現役引退すると表明していたモデルボクサー、東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美(28)=協栄=が27日、ジムの金平桂一郎会長(50)とともに記者会見し、引退発言を正式に撤回したうえで謝罪した。会長は自身のツイッターで既に次戦中止を示唆していたが、次戦をエキシビション2回戦に変更して実施するという。

 会見で高野は「不用意な発言で多くの人に迷惑をかけてしまいました。またゼロから心を入れ替えてトレーニングに励んでいきたいと思います」と目を潤ませつつ頭を下げた。昨年11月の世界初挑戦で4回KO負けして以降、高野は「今後もボクサーとしてやっていけるのか」という不安や減量苦、プレッシャーなどから18日の突然の引退発言となったが、発言後にあらためて悩み、24日に会長と話し合って現役続行に心が振れたという。

 「進退で揺れるのはボクサーにとってごく普通のこと。だが、それを公の場で口にするのは自覚が足りない。自覚が足りない選手をリングに上げるわけにはいかない」と会長。エキシビションへの変更は何の断りもなく、独断で発言した高野への懲罰的意味合いもあるという。公式戦に復帰させるかどうかは、その後の練習への取り組み方、態度などを見て判断するという。(藤本敏和)

 

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