トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

本田、ビッグマウス小林祐歓迎 日本代表の欧州組事前合宿

2016年5月28日 紙面から

欧州組合宿に合流し、ランニングで調整する本田(右)と香川=千葉県内で

写真

 日本代表の欧州組事前合宿4日目は27日、千葉県内で行われ、FW本田圭佑(29)=ACミラン、MF香川真司(27)=ドルトムント=に加え、FW浅野拓磨(21)=広島=がU−23(23歳以下)日本代表から合流。本田はビッグマウスぶりを発揮する初招集のMF小林祐希(24)=磐田=を「少し自分の若いころにダブる」と歓迎。日本では希少なハートを持つ若手に、その実力を認めればFKを譲る考えも明かした。

 FW本田が「本田2世」とも呼ばれる若手の強靱(きょうじん)なハートを大歓迎した。初招集の小林祐が「5年ぐらい遅れている。幼稚園の時の目標は『19歳で代表に入る』だった」「いきなり10番でも問題ない」と発言するなどビッグマウスぶりを発揮している。日本の大黒柱は口角を上げた後、言った。

 「実はミランで食事していて。初対面でしたけど、自信があった。何も恐れず発言するっていうのはね。少し自分の若いころにダブる部分もある」

 技術レベルは高くても、おとなしい若手が多い。「生意気くらいが好きなんで」。新世代のビッグマウスを大歓迎した。本田は続けた。「彼が言ったことをどう実現するか注目してほしい。少なくとも発言する選手は日本では少ないわけだから、希少価値が高い。大事にしてあげないといけない」。日本人らしからぬハートに共鳴もした。

 自身も2009年9月5日のオランダ戦で、当時の絶対的エースだった中村俊輔に対してFKキッカーに名乗り出た。“挑戦状”をたたきつけ、1年後の2010年南アフリカW杯で一気にのし上がった。小林祐がFKキッカーに立候補したら…。本田は冷静に口を開いた。

 「うまければ蹴ればいいし、決められるなら決めてほしい。そのへんはフラットに考えている。状況に応じてね。自分に自信があったら『蹴りたい』って言う」

 実力を認め、ゴールの確率が高いなら譲る。「それは状況に応じて。ヤット(遠藤保仁)さんとも話し合ってきましたよ」。エースを納得させる腕を見せられるか。「本田2世」と呼ばれる小林祐が、ハリルジャパンに新たな化学反応をもたらしそうだ。 (占部哲也)

◆小林祐に香川も大人の対応

 日本代表でエースナンバーを背負う香川は、初招集の小林祐が「いきなり10番でも問題ない」と発言したのに対して「それぐらいの意気込みがあるのはいいこと」と大人の対応をみせた。もう一人の新顔組のMF大島とは昨年夏にドルトムント−川崎戦で対戦。印象について「川崎らしい選手。球際とか足りない部分を感じたけど、親善試合だったのでね」と語った。

◆合宿合流、浅野が歌う!?

 快足FW浅野が合宿に合流し、ハリル監督から「夜の食事で歌え」と海外組との初対面で珍要求された。「(歌は)得意じゃないですけど、好きですから」とニコリ。昨年の東アジア選手権などで招集されたが、欧州組も呼ばれた日本代表は初めて。リオ五輪世代のエースは「(本田は)テレビで見たままですね」と笑った。また、指揮官が会見で初招集の大島に対して「あいさつがない」と発言。浅野は練習前にまずハリル監督にあいさつをしていた。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ