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【プロ野球】

巨人、9年ぶりの6連敗 菅野7イニング1失点も援護なし

2016年5月28日 紙面から

巨人−阪神 7回表2死、鳥谷に四球を与え、悔しそうな表情を見せる菅野=東京ドームで(岩本旭人撮影)

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◇阪神1−0巨人

 阪神が勝率5割に復帰した。岩貞は巧みにコーナーを突いて3安打に抑え、3年目で初完封勝ち。今季4勝目を挙げた。打線は初回に敵失で1点を挙げた。巨人は打線が7イニングを1失点の菅野を援護できず、9年ぶりの6連敗で今季初の借金1。

 エースでも止まらなかった。巨人が9年ぶりの屈辱だ。1点が重く、遠い。自責ゼロ、1失点の菅野に今季初めて土が付き、07年7月以来となる6連敗。阪神とDeNAにも抜かれ、ついに5位に転落した。

 大黒柱の執念も報われなかった。初回に一、二塁のピンチを招き、ゴメスの三遊間の打球に追いついた坂本が三塁に悪送球。この1点を取り返すことができない。極上の投球術を駆使した7イニング122球の粘投でも、逆風に倒された。

 開幕から圧倒的な投球を続けてきた右腕には、疲労の兆候も見え隠れする。さらに、連敗中の重圧ものし掛かっていた。「僕も機械じゃない。みなさんが思っている以上に重い空気の中でやっているんです」。

 勝たなければいけない−。その特殊な空気は野手陣をも包んだ。わずかに3安打で今季5度目の零封負け。最近10試合の得点は16。高卒2年目の岡本を上げ、スタメンに起用する起爆剤も効果はなかった。

 3試合連続自責ゼロで白星のない菅野には、高橋監督も注文することはない。「ずっと援護してあげることができていない。(菅野)智之に申し訳ない」。そして、攻撃陣に求めるのは、個の力による現状打破だ。「打席に立ったら投手との勝負。そこで結果を残す以外にない」。新生巨人は今、泥沼の中にいる。 (井上学)

 

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