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“進化形”の香川真司 清武、長谷部、原口…今季のブンデスリーガで輝いた日本人選手を「総括」する!

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(更新 2016/5/28 16:00)

“進化した姿”を見せた香川(中央左)はもちろん、監督の期待に応え続けた長谷部(中央右)らの活躍も光った。(写真:Getty Images)

“進化した姿”を見せた香川(中央左)はもちろん、監督の期待に応え続けた長谷部(中央右)らの活躍も光った。(写真:Getty Images)

 2位としては史上最多の勝点78を積み上げたドルトムントで、香川真司が久しぶりに充実の1年を過ごした。欧州挑戦2年目の2011-2012シーズンに記録した13得点には届かなかったが、ブンデスリーガで9ゴール・7アシストをマーク。ピエール・エメリク・オーバメヤン、マルコ・ロイス、ヘンリク・ムヒタリアンとともに「ファンタスティック4」と称されるカルテットを形成し、勝負の行方を左右する大仕事を何度となくやってのけた。

 シーズン前半に見せつけたのは“進化した姿”だった。トーマス・トゥヘル新監督から任された新たなポジション(左インサイドハーフ)に即座に適応すると、以前にも増してゲームに関与する頻度が高くなる。中盤の低い位置でボール回しに絡んだかと思えば、バイタルエリアに侵入して敵の守備陣を翻弄。試合から消える時間が減り、組み立てからフィニッシュまで幅広い貢献を果たせるようになった。

 担う役割が増えれば、チーム内での重要性はおのずと高まるもの。良好なコンディションを維持したのも大きいとはいえ、ドルトムントで過ごした4シーズンの中では最も多い15試合にフル出場した。1月から3月にかけて調子を落としたのは悔やまれるが、レギュラーに返り咲いたラスト9試合で5ゴールを決めるなど、良い形でシーズンを締め括った。

 チーム内における重要度がより高かったのは、ハノーファーの清武弘嗣だ。右足中足骨の怪我により、ドイツでの4シーズンでは最少の21試合出場に留まったものの、卓越したボールコントロールや高精度のパス、FKを武器に攻撃陣の大黒柱として躍動した。残留を逃したチームとは対照的に、清武自身は来季も1部の舞台に留まるとの見方が強い。新天地候補に上がるのはUEFAチャンピオンズリーグに出場するレバークーゼン、ヨーロッパリーグに参戦するヘルタ・ベルリンなどだ。


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