先日、イギリスの英雄の奥さんの名前が付いた、イギリスのウェールズにある古代ローマ道の記事を書きました。
その奥さんの名前はヘレンといい、イギリスの西側に位置するウェールズを縦断するローマ道を作ったという伝説があります。
※ヘレンはウェールズ風に言うと、Helen ferch Eudaf(エウダヴの娘ヘレン)
イギリス伝説王とヘレンの馴れ初め
イギリス英雄で西ローマ皇帝にもなったマグヌス・マキシムス(Magnus Maximus)は
20歳くらいの頃はローマに住んでおり、狩りの後疲れてリンゴの木の下で眠ってしまいました。その時見た夢、、、そこにヘレンそっくりな女性が出てきたのです。
マグヌス青年はその女性を探し求めました。西暦367年頃にスコットランド地方で起きたローマ軍人の反乱を抑えるために、カウント・テオドシウス(ローマ皇帝、テオドシウス一世の父)と共にブリタニア(古代のイギリス)に渡ります。
この大反逆を鎮めた後、ウェールズのカナーヴォンに住むブリタニア王のエウダヴ(Eudaf)に会いに行き、そこで夢で見た女性とそっくりなヘレンに出会ったのです。これが、ヘレンとマグヌスの馴れ初めです。
※マグヌスについて書いた記事
素晴らしいインスピレーションを得た
この記事を読まれたからかマグヌスとヘレンの物語をもとに、とても素晴らしいロマンチックな発想で記事を書かれた方がいらっしゃいました。とても嬉しいですね。
歴史や伝説から受け取った印象を、「自由な発想と感受性で表現し」新たな物語を作っていく・・・これも歴史を楽しむ醍醐味であるかなあと思います。
そこで、即興で歴史の物語のさわりの部分を書いてみました。
即興物語、どんな発想が生まれるでしょうか
荒れ狂う海を見つめ、一人の男が呟きました。
「きっとこの海の向こうから、敵がすぐにやってくるだろう」
「何度も何度も追い払ってもまた攻めてくる・・・」
「参ったなあ、バイキングの奴・・・」
ふうっ、とため息をつき、とにかく今は忘れたいと言わんばかりに、くるりと向きを変え足早に岸壁を去っていきました。
男が向かったのはこの小さな街では珍しく開かれる大きなパーティーの会場でした。パーティーといってもどんちゃん騒ぎをするような場所ではなく、街で一番立派な教会でした。
「王子様!キネダ様!どちらへ行かれていたのですか?こちらです!」
キネダと呼ばれた男は、呼ばれた方向に向かい静かに席に着きました。
「キネダ様、あの女性です。あの女性が司令官の噂の娘です」
キネダはあまり興味なさそうに、その女性の方をちらりと見ました。
そこには、はっと息を飲むような・・・・
この先はどうなるのでしょうか? この先は読んだ方の想像力にお任せいたします。
きっと其々の方の発想を生かした面白い物語になることでしょう!
即興物語のモデル人物
おまけ
そういえば、ヘレンはアーサー王の先祖です。
※ヘレンのいとこはこの記事に出てくるコナンです
最後まで読んでくださり有難うございました。