清宮涼、乗京真知
2016年5月28日13時56分
オバマ米大統領が広島を訪ねた27日、世界各国の120人余りの報道陣が被爆地を駆け回った。原爆ドームを背に生中継し、市民の声を速報。「ヒロシマ演説」を複雑な歴史の文脈でどう伝えるか。海外の記者に思いを聞いた。
午後2時すぎ、広島市の平和記念公園には、オバマ氏が到着する約3時間前から、世界16カ国の47社(外務省集計分)のカメラが並んだ。目立ったのは米メディア。オバマ氏の到着から献花、被爆者との抱擁まで場面をつぶさに中継した。
淡々としたメディアの伝え方が目立った米国では、原爆投下が戦争を終わらせ、多くの人命を救ったとする考えが根強い。米紙USAトゥデーのカーク・スピッツァー東京特派員は「投下の是非を判断するのは難しい。大多数の米国人が謝罪を伴わない広島訪問を支持しているが、訪問自体を謝罪だと受け止める見方もある。記事には慎重さが求められる」と語った。
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朝日新聞社会部
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