疲労困憊の5月
毎度毎度出囃子のようにこの入りなのも如何とは存じているが、毎回毎回本当にお久しぶりなんだからせんなきこと。どうも読者諸賢、お久しぶりでござる。
突然ではあるが、諸賢、疲れてはいまいか。
時は5月。4月の次であり6月の前であるあの5月。存在自体が病と名付けられ忌み嫌われるその5月。
入学入社転職退職異動で環境が変わり1ヶ月を超えた。新緑に癒されゴールデンウィークで満たされ、しかし逆にホッと気が抜けたのかマラトンの伝令もかくやという疲労に襲われ(言い過ぎ)、睡眠は崩壊、涙腺は決壊、目を閉じれば浮かぶ言葉は社畜社畜社畜。実際はそんなことなくても自分はこのまま会社で潰されて死んでいくのだという妄想に脅かされ、心許ない日々を過ごしていることと思う。
そんなときこそ癒されるゲーム、それが「星のカービィ ロボボプラネット」のストーリーモードである。
これは何も丸くてピンクの可愛いカービィに癒されるというだけの話ではない。そんなものでよければすみっこぐらし*1でも慎ましやかにプレイしていれば良いのである。今回のカービィは、ストーリーが社畜の心に刺さるのだ。
近未来SFのカービィ
トリプルデラックスから2年3ヶ月、満を持して3DSで登場したカービィの最新作「星のカービィ ロボボプラネット」
舞台は、カービィたちがくらすポップスター。機械化された謎の集団の強襲にあい、星が次々と機械化されてしまう。
立ち向かったメタナイトは戻ってこない。居眠りしていたカービィもいよいよ目を覚まし、この星に起こったことの謎を解きに冒険に出かける。
ステージも従来のカービィのさわやかピクニッククラブほどのほのぼのとした温かいノリではなく、さながら都市化、機械化されたものが多くなっている。
ブラック企業をぶっとばせ!
冒頭で少々触れたが、カービィたちが暮らすポップスターは機械化された謎の集団の強襲にあい、次々と機械化されてしまう。カービィはまたしても星を救うために立ち上がったわけである。なんたる正義感、おそるべき高潔な魂、まるでよくわからないうちによくわからない納期の仕事をおろされよくわからないオーダーをされてよくわからないうちに深夜残業を強いられているわたしたちのようではないか。泣くな諸賢。いいからカービィを手に取るのだ。
謎の集団とは
序盤はただ漠然と機械化集団と戦っているだけだが、ストーリーを進めていく中でようやく黒幕の一味と接触することになる。
わたしたちもただ漫然と仕事をしていれば政治的立場に立たされることはそうそうないが、踏み込んでいくと会社は政治の場であり、このあたりも涙無くしてはプレイできない。
さて、ハルトマンワークスカンパニーは、ポップスターに存在する豊富な水や空気などの莫大な資源を求めて「キカイ化しんりゃくプロジェクト」を推し進めている。
それ以上のことはネタバレがすぎるので割愛する。*2
ハルトマンワークスカンパニーはとんでもないブラック企業だった
ハルトマンワークスカンパニーは前述の通り「キカイ化しんりゃくプロジェクト」を完遂するため、カービィら「ゲンジュウミン」を駆除するため様々な仕掛けで行く手を阻んでくる。
その中で、カービィより先にカンパニーに立ち向かったわたしたちの希望メタナイト。
職務のためなら自らの犠牲も厭わず率先して炎上案件に立ち向かうエリート社畜代表。
しかしなんとカンパニーにあっけなく捕まってしまっている。
機械化を推し進めるカンパニーに捕まったメタナイトがどうなってしまったか。ハルトマンワークスカンパニーがこの社畜もとい勇敢な剣士をただ飼い慣らしたりただ洗脳したりするだけですむわけがない。
なんと洗脳ばかりか、そもそもサイボーグにされて、24時間休むことなく働き続ける兵器とさせられてしまった。
このようなブラック企業を我らがカービィが許すわけがない。現実において打ちのめされたわたしたちがたとえゲームの世界とはいえ看過できるはずがない。
行け、立ち向かえ、戦って自由を勝ち取るんだ、カービィ!!!!
しかしこんな可愛い丸いのが機械化された集団に立ち向かえるのだろうか?
敵の能力をコピーして強くなるカービィ
カービィをご存知ない御仁もおられるかもしれない。この丸くてピンクの可愛いあいつに世界なんか救えるもんかとつばする者もあるだろう。誰だってそう思う。間違ってない。
ステージにおいてもこのぼんやりとしよう。のび太だってテスト前であればもう少し慌てたり狼狽したりするものである。
しかしカービィはシリーズにおいて何度もライバルを倒してきた猛者である。もちろん、ただ丸くてピンクで可愛いだけが能では無い。
敵を見つけると、
吸い込んで(!!)、
その能力を自分のものにしてしまうという、コピー能力を持つ。
ファイヤー
アイスストーム*3
なにはともあれ。
敵の能力をコピーして自分のものにする。その姿こそ、普段未知なる仕事に挑みつつそれを糧に圧倒的成長を続けている社畜諸賢を投影している存在とは言えるのではないだろうか、isn't it ?
<余談>
個人的に気に入ったコピー能力は今作での新能力「エスパー」
瞬間移動を緊急回避的に使えるのと、遠距離攻撃を単発ではなく時間攻撃できるのでかなり重宝した。
さらに、こちらもキカイの力を使える
なんと今作ではカンパニーの「フルメタルインベーダー」である「ロボボアーマー」をカービィも乗りこなすことができる。
やはりブラック企業に立ち向かうには一旦ブラック企業に立ち向かえるだけの機械のように強靭な魂と肉体が必要なのだろうか。
このロボボアーマーに乗ったカービィももちろん敵の能力をコピーすることができる。
もちろん、とは言ったもののこのことによって、「超絶強いロボボアーマーに乗っていてもきちんと自分がカービィを考えて操作して自分で遊んでいる感」があり、トリプルデラックスの際の巨大化したビッグバンカービィからのよい進化であったと言える。
さて、このロボボモードになると、大きなものを持ったり、
ステージ上や敵のネジを抜いたり、
他にもコピーした能力に応じてステージ上の仕掛けをクリアしていくことができる。
また、ロボボアーマーは、ステージ上で手に入れたステッカーを貼ることによって見た目のカスタマイズをすることができる。
こうして集めたステッカーから選んで、と。
う、うん。知ってる。。。。
エリア構成
今作のカービィも従来と同様いくつかのエリアからなる。
各エリアは概ね4〜5つの通常ステージ、ボスステージ、1つか2つのエキストラステージで構成されている。
各通常ステージを攻略し、ステージ上に配置されている(多くの場合は隠されている)ICキューブというアイテムを集めることによって拠点ボスと戦うことができる。
さあ皆の衆たちあがれ
ともにゲームの世界でくらいブラック企業を倒しましょうぞ。当然クリア後要素も沢山あるぞ!わたしと語り合いましょう。
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そしてわたしと友達になって……(結局いつもの)
人狼やってみたいけど友達がいない
— mah(まー) (@mah_1225) 2016年5月27日