iPhoneをはじめiPodやiPadに搭載されている「Dockコネクタ(ドックコネクタ)/ Lightningコネクタ」。聞きなれない「Dockコネクタ/ Lightningコネクタ」という言葉ですが、これはiPhoneの要というべきパーツなんです。「なんでiPhoneが突然壊れたのかわからない。」という原因不明の故障の原因が、Dockコネクタ/ Lightningコネクタの故障ということも。
今回はDockコネクタとLightningコネクタについてのトラブル事例と、Dockコネクタお手入れ方法をまとめてみました。
Dock コネクタとは?
Dock コネクタとは、パソコンなどのアクセサリとiPod・iPad・iPhoneシリーズとを接続するためのAppleオリジナル接続器機のことです。iPhoneやiPadではバッテリーの充電やiTunesでデーターや音楽の転送、バックアップと重要な要素をDockコネクタ経由で行っています。
その他にもスピーカーや各周辺機器を接続して使う時もDockコネクタを接続しますので、使用用途は多く故障しやすい部分でもあります。
Dockコネクタの歴史はかなり古く、iPod時代から使われていますが、2012年9月発表のiPhone5・iPodtouch第5世代から「Lightningコネクタ」という全く違う規格が搭載されるようになりました。
DockコネクタとLightningコネクタの違いは?
DockコネクタとLightningコネクタは、ピン数も上記の画像のように形状も全く異なります。そのため、Dockコネクタが付いたオーディオ機器などを使う場合は注意が必要です。
歴代機種別、Dockコネクタ/Lightningコネクタ一覧
Dockコネクタ/Lightningコネクタの故障で修理業者に問い合わせやすいように、自分が持っているiPhoneのコネクタがDockコネクタなのかLightningコネクタなのかを、下記の表で確認しておいてください。
モデル名称 | Dockコネクタ搭載機種(30ピン) | Lightningコネクタ搭載機種 |
---|---|---|
iPhone | 2011年10月発売iPhone4Sまで | 2012年9月発売iPhone5以降 |
iPad | 2012年3月第3世代まで | 2012年11月発売第4世代以降 |
iPad Pro | ー | 全モデル搭載 |
iPad mini | ー | 全モデル搭載 |
iPod touch | 2010年9月発売第4世代まで | 2012年10月発売第5世代以降 |
iPod nano | 2010年9月発売第6世代まで | 2012年10月発売第7世代以降 |
iPod mini | 全モデル搭載 | ー |
iPod Classic | 全モデル搭載 | ー |
iPod | 2003年発売第3世代以降 | ー |
Dockコネクタ・Lightningコネクタが壊れる原因は?
さて、Dockコネクタ・Lightningコネクタという異なった規格があるのがわかったところで、このコネクタが壊れる原因をまとめてみます。
原因1:水没による破損
水没事例でも様々ですが、汗や雨水がコネクタ端子に入ってしまうケースも水没扱いになります。iPhone3GやiPhone4の場合Dockコネクタとヘッドフォン端子の2ヶ所に「液体侵入インジケーター」(LCI)通称「水没マーク」があるので、水が侵入してしまうと水没判定になってしまうので注意しましょう。
原因2:負荷による基板損傷
充電中にケーブルやDockコネクタ端子に物理的衝撃負荷が掛かって基板を壊す場合や、車のシガーソケットで充電する時に渦電流(金属内で生じる渦状の誘導電流)が流れてDockコネクタ基板を破損させる場合もあります。これに関しては、知らないうちにiPhoneが壊れてしまったという場合の原因になりそうですね。
Dockコネクタが壊れた場合の症状や対策は?
壊れる原因はわかったけど、iPhoneの不具合の原因がわからないという方のために、コネクタが原因の不具合事例とその対策をまとめてみました。下記の症状の場合はカンタンな手入れで改善される可能性もあるので、チャレンジしてみてください。
症状1:iPhoneが充電が出来ない。
対策:Dockコネクタ部分を掃除する。
ケーブルが断線しているか、Dockコネクタ端子の接触不良が考えられます。接続端子を綿棒で差し込み口周辺を軽く拭いてください。ケーブル側が原因の可能性もあるので、ケーブル側の端子もやさしく拭きましょう。さらに、Dock奥の埃が気になる方は、爪楊枝をティッシュなどで包んでやさしく取り除いてください。
コネクタ部分を除光液で拭き掃除すると改善する場合もありますが、除光液等の薬品での掃除は自己責任で。
症状2:iPhoneがiTunesに繋がらない・データ同期出来ない。
対策:Dockコネクタを掃除する。
パソコン側がiPhoneを認識出来ない状態である可能性が高いです。ケーブルを変えるか、Dockコネクタ/lighteningコネクタ部分を上記の手順で掃除してみましょう。
症状3;iPhoneの電話が使えない・スピーカーから音が出ない。
対策:Dockコネクタ/lighteningコネクタが壊れていないか確認する。
iPhone4Sはスピーカー・マイクがDockコネクタと一体構造になっているので、Dockコネクタが破損すると全て使えなくなります。他機種でも同じような症状が出たら、Apple Storeで修理するかiPhone修理店舗で修理しましょう。
症状4:「このアクセサリーは使えません」と表示される
対策:Apple純正のアクセサリを使う。
100円ショップの充電専用ケーブルを使用したり非正規アクセサリーや周辺機器を使うとよく見かけるメッセージですね、純正ケーブルや公認の充電器、周辺機器の変更を検討してみては如何でしょうか。
対策を講じても直らないなら、修理へ出そう。
上記の対策を行ってみたけどiPhoneの症状が良くならないという場合は、修理へ出しましょう。
Dockコネクタ/lighteningコネクタの修理場所は?
上記の対策を行ってみたけど直らない場合、どこに修理に出せば良いのでしょうか?iPhoneを修理できる場所は大きく分けて3つ。1つは、AppleStoreやApple 正規サービスプロバイダ。2つめは、iPhone修理専門業者。3つめは自分で修理する方法です。
修理にかけられる費用や使える保証によって、修理依頼先は異なります。それぞれのメリット・デメリットをまとめたので、あなたが依頼できる修理業者の選定の参考にしてみてくださいね。
依頼先1:AppleStoreやApple 正規サービスプロバイダ
保証面などを考慮した時にベストなのは、AppleStoreやApple 正規サービスプロバイダへ修理を依頼する方法です。
まずは、下記リンクで保証状況とサービス期間を確認してみましょう。修理するiPhoneの「シリアル番号」を入力するだけで確認できます。iPhoneのシリアル番号は[一般]→[情報]→[シリアル番号]で確認できます。
ここで保証期間が有効である方は、そちらのサポートサービスを利用するのが保証面でも費用面でもベストだと思います。
しかし、案外AppleCare+ for iPhoneなどの保証に加入していない人が多いのも事実。未加入の場合、状況によっては高額な費用(保証対象外修理サービス料金 (上限)はiPhone4sで22,800 円*1)を請求されることがある他、Appleへ配送修理を依頼すると5 ~ 7 営業日は修理にかかることになります。
iPhone エクスプレス交換サービス
iPhoneを修理に出している間にスマホが手元にないと困るという場合は、故障したiPhoneを配送に出す際に交換機をその場で受け取れる「エクスプレス交換サービス」を3300円(税別)で購入すれば、iPhoneを使えない期間を短縮することができます。
このようなiPhone エクスプレス交換サービスなど便利なサービスが揃っているので、お金に余裕がある場合はAppleの修理を使うのがベスト。しかし、iPhoneの修理に数万も出す余裕がないという場合は、新機種を購入するか、iPhone修理専門業者へ修理に出すことを検討したほうが良いでしょう。
依頼先2:iPhone修理専門業者へ修理に出す。
修理費用を安く済ませたいという方や、iPhoneが手元にない時間が出来るのは困るという方は、iPhone修理専門業者がオススメ。Apple非公認のiPhone修理専門業者で修理を依頼すると、Appleの保証が使えなくなることがデメリットですが、即日修理が可能であり、費用が安いという点がメリットとして挙げられます。
下記のiPhone修理専門業者は、すぐにiPhoneを修理したいという声に応えられるように、店舗持込みの即日修理はもちろん、郵送での修理も受け付けています。また、チャットやLINEですぐに質問できるので、修理費用や修理期間についてすぐに聞くことができます。
iPhone修理あいさぽ
全国に40店舗展開する、iPhone修理あいさぽ。修理部品に不具合があった場合、6ヶ月間の修理(1回)を保証しています。
あいさぽの嬉しい点は、上記サイトの右隅にあいさぽの店舗の方と直接チャットでやり取りができる点。実際にDockコネクタの修理の費用と修理期間を聞いてみようとチャットを開始すると、開始4秒程度で「iPhone修理あいさぽ新宿本店」の方とつながり、すぐに的確な答えを聞くことができました。
ちなみに、iPhone5のLightningコネクタ修理は5980円(税別)で、上記サイトから予約すれば1時間ほどで修理してくれるそうです。修理電話するよりカンタンで便利!費用や修理期間など、少しでも気になることがある方は、このチャット機能を使ってみてくださいね。
iPhone修理のダイワン
iPhone買取でも有名なダイワンテレコム。全国に30店舗ありますが、今年になって姫路や田町(東京)に新店舗wpオープンさせるなど、今勢いに乗っているiPhone修理専門業者です。
ダイワンテレコムは、スマートフォンの基板修復業務に対し経験豊富なエンジニアによるデータ復旧サービスを提供しています。そのため、Dockコネクタの故障が原因で「もうiPhoneを修理しても直らない。データも外に取り出せない(復旧できない)。」というような場合にも対応してもらうことができます。
非常に重症な故障の場合は、ダイワンテレコムへの依頼がおすすめです。
依頼先3:自分で修理する。
「このiPhone、もう古いし、データ移行も済んだから、試しに自分で分解して修理してみたい。」という方もいらっしゃると思います。そんな方は、Amazonなどで部品を調達すれば、分解、修理が可能です。依頼先と言っていいのかわかりませんが、自分で修理するのが最も安く1000円程度で修理できますし、iPhoneの中を見るという貴重な経験が出来るのもメリットと言えます(笑)
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修理方法は、YouTubeで検索すれば出てくるので、見ながらやってみましょう。(下記の動画はLightningコネクタの修理過程。)検索する際は、「修理するモデル(iPhone5等)」×「Dock/Lightning修理」で検索すれば、最も分かりやすい動画が見つかると思います。
Dockコネクタは生命線。
Apple製品の中で最も使う機会が多く、デバイスの生命線と言っても過言ではないでしょう。DockコネクタはiPhoneやiPadにとって重要な部品です。身に覚えのない故障を生まないためにも、充電や周辺機器はApple認定品か純正を使うのがオススメ。Amazonなどではサードパーティー製(Appleでない会社製)でDockコネクタを保護するキャップ等が販売されていますので、Dockコネクタ破損対策として買っておくのも良いですね。
iPhoneが故障する前に、色々と予防しておきましょう。iPhone画面割れやバッテリー劣化で困っている方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
以上、「iPhoneが充電できない、iTunesにつながらない!iPhoneの不調の原因は、Dockコネクタ/Lightningコネクタが壊れているからかもしれません。」でした。