在沖縄米軍 軍人・軍属の外出や飲酒など制限

在沖縄米軍 軍人・軍属の外出や飲酒など制限
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沖縄のアメリカ軍の軍属の男が20歳の女性の遺体を遺棄したとして逮捕された事件を受け、沖縄のアメリカ軍トップのニコルソン中将が28日記者会見し、哀悼の意を示す期間として、すべての軍人と軍属を対象におよそ1か月間、外出や飲酒などを制限する新たな命令を出したことを明らかにしました。
沖縄に駐留するアメリカ軍のトップ、四軍調整官のニコルソン中将は28日午前、司令部があるキャンプ瑞慶覧で記者会見しました。
この中で、ニコルソン中将は「今回の事件は人間の尊厳に対する攻撃であり、到底受け入れられず、われわれも憤り、深い悲しみを感じている」と述べて、哀悼の意を表しました。そのうえで、「われわれも沖縄の地域の一員であり、今回の事件に深く傷ついており、沖縄の人々に寄り添いたい」と述べ、27日沖縄から来月24日までの間、外出や飲酒などを制限する新たな命令を出したことを明らかにしました。
それによりますと、基地の外での飲酒やパーティーの開催などを禁止し、外出した際は、午前0時までに基地の中に戻り、基地の外に住む人も帰宅するよう命じていて、軍人だけでなく、日米地位協定が適用される軍属や家族に対しても命令に従うよう求めています。
一方で、ニコルソン中将は、およそ1か月間の命令期間を終えたあとの対策については、「沖縄県側と協議していきたい」などと述べるにとどまり、県や政府が強く求めている実効性のある再発防止策について具体的な言及はありませんでした。
外出や飲酒などを制限する命令が出てから初日となる27日夜、嘉手納基地の近くにある沖縄市の「コザゲート通り」の周辺では、憲兵隊とみられるアメリカ軍の兵士が飲食店などを巡回し、酒を飲んでいる兵士がいないか確認する姿が見られました。
「コザゲート通り」の周辺はふだんであれば、週末の夜は、多くのアメリカ兵などでにぎわいますが、27日夜は、兵士の姿はほとんど見られませんでした。