まず一目見た印象だが、素人さんなら、絶句するレベルの外傷である。頭部や顔面の外傷を見慣れている私でもかなりのストレスを感じる。以下は思い付くまま述べる（疲れるからだ）。
例の北新地のリンチ事件について、受傷後の被害者の写真を拝見させていただいた。少々忙しいので所感は後ほど述べようと思う。加害者は左利きだったようだね。
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①外傷が右顔面に集中していることなどから、加害者は左利きと推測される。腫れの程度や右上顎部の裂傷の状況からみて、受傷から数時間程度経過したものと思われる。右眼瞼の腫れが特に酷く開眼できない状況で皮下血腫もあり。
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②鼻梁は左方向に偏倚し鼻骨骨折を示唆する。眉間にまで腫れが及んでいることから鼻骨が砕けているかもしれない。拳による数十発の殴打でこれで済んだのは、腕で防御姿勢を取った可能性と、加害者が左拳を痛めた可能性を考える（完全無防備だったら、それこそ生死の問題になっただろう）。
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③これを診察した結果として全治3週間「以上」の診断は妥当。後遺障害が残る可能性もあり。裂傷部位は適切な一次創傷処置を行わなければ瘢痕が残る。
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④仮に私の当直中にこのような患者が搬送されてきたら、意識清明で歩行できる状況であっても、数十発の殴打を受けたという現病歴を考慮し、経過観察入院の適応とする。警察に連絡していない状況なら、通報することは言うまでもない。
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⑤最後にこれは特に強調しておきたいが、この容体の被害者を病院に連れて行かないのは非常識極まると考える。この程度でも数時間で急変し死に至るか、あるいは重度の後遺障害を残した事例はある。その確率は判らないが、可能性がある以上、救急外来などを受診させないのは論外であると断言する。
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私は辛淑玉氏のような文才はなく、当事者達とも面識はないので、例の「文書」のように「心に響く」文章は書けないし書くつもりもない。とりあえず、一人の人間をこのような状態にまで追いやった側に立つ者たちが、「ただの喧嘩だ」「殴られて当然だ」などと嘯くのは許されないと述べておく。
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私は最初に「素人なら絶句するレベルの外傷」であると述べたが、これを見ても何とも思わない者たちは当然いるだろう。頭部や顔面への集中的な殴打が人に何をもたらすのかについて、知識も想像力もなにもなく、暴力や人の痛みに無感覚な連中は確かにいる。それはまあ、クズと呼んでもいいだろう。
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@SleipnirAtNet@BarlKarth CTやMRIの所見は入手されているのでしょうか？または脳外医の所見は入手されているのでしょうか？もしなければ先走った診断は控えた方が良いと思います。 -
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@enokido8go 私は、その時点での診察や検査結果に基づく見解ではなく、現在手元にある資料や情報から、起こりうる可能性について過不足なく述べただけですが。これは「診断」といった医療行為ではありません。@BarlKarth -
@SleipnirAtNet@BarlKarth その言質があれば反論はありません。
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@SleipnirAtNet 例の北新地のリンチ事件について、受傷後の被害者の写真を拝見させていただいた。少々忙しいので所感は後ほど述べようと思う。加害者は左利きだったようだね。 -
QT
@SleipnirAtNet: 例の北新地のリンチ事件について、受傷後の被害者の写真を拝見させていただいた。少々忙しいので所感は後ほど述べようと思う。加害者は左利きだったようだね。
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