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5つ星のうち 1.0 オオカミ少年の哀れな末路, 2016/5/28
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レビュー対象商品: 脳梗塞日誌 ~病棟から発信! 涙と笑いとリハビリの100日間 (単行本(ソフトカバー))
脳梗塞患者による闘病記。本書の冒頭では「闘病記」ではないと述べられているものの(p.3)、タイトルからしても闘病記以外の何物でもないであろう。

本書を評するに際して、闘病記を何冊か読み比べてみたが、その中でも本書のつまらなさは群を抜いている。冗長・散漫・粗雑な文章が多く、結局のところ何が言いたいのだかさっぱり分からない。たとえば、

「昨年(2015年)12月19日に起きたことは、医学会〔ママ〕のパラダイムではありえなかったこと」(p.49)

とあるが、これはいったいどういう意味か。健康だったにもかかわらず脳梗塞になった理由を考えることをやめたのが12月19日と書いてあるので(同)、素直に読めば、これが医学界のパラダイムではありえないことだということのようである。アホか。もう少し意味の通るように解釈すれば、至極健康だった自分が脳梗塞に罹ったのは医学的に説明がつかない、ということになるだろうが(だとすれば日付は12月19日ではなく、11月25日となるはずである)、普通の医師ならば患者の自己申告をまず疑うであろう。懸垂100回やっていた(p.44)などという子供じみたウソをつく患者ならばなおさらである。

「もう死んだと思ったのに、私は生きていた。それも、一夜にして、半身は不随となり、声を失って」

とは、同じく脳梗塞に侵された免疫学者の多田富雄(2010年逝去)の手記の一節である(『文藝春秋』2002年1月号)。読む者の心を打つ、こういった文章は、本書の中に存在しない。実際に入院もしているのだろうに、描写にリアルさが感じられない(藤井昌浩『うおっ!? 脳梗塞になってしまった!! 』などと読み比べてみればよくわかる)。あるのはどこのお人好しが真に受けるのだろうかというような、安っぽい人間ドラマだけである。文章が下手というよりもむしろ、病に侵された悲劇のヒーロー、どんな困難にも打ち克つ超人といった、複数の「なりたい自分」をごちゃまぜにして好き勝手に書いていることから生じるうさん臭さなのだろうと思われる。せめて「設定」を一つに絞っていれば、もっとマトモな文章になっていたんだろうに。日垣先生によれば、カード会社の担当者が電話口で涙声で応対し(p.26)、転院前の病院では若い医師が自分たちの間違いを日垣さんが気づかせてくれたと切々と訴えたそうである(pp.58-59)。そりゃ、相手方には守秘義務があるんだから、好き放題に書けますわなぁ。

石井保志『闘病記文庫入門』によれば、闘病記は自費出版が多いジャンルなのだという。つまり、素人にも書ける本だということ。だから、何年も出版社から本を出していない、否、出せない著者でも、何とか書けたわけである。もちろん、正直に書かれた本であれば、その巧拙は度外視しても読んでみたいと思う人はいるだろう。それが闘病記の特徴だ。しかしこの本の作者は、かつて、電子書籍を日本一売ったなどというバレバレの嘘を平気でついて何ら恥じなかった人物である。内容には十分に注意すべきである。というか、読まない方がよい。
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