戸建て住宅、設計者を知らないと損をする!?

憧れのマイホームなんて時代は去ったと言われたりもしますが、まだまだ戸建住宅を建てたいという話は耳に入ります。自分も大人になったら持ちたい、仕事も落ち着いたしそろそろ持ち家を考えたい、戸建住宅について考えるタイミングは様々です。

スポンサーリンク
レクタングル大

◇住宅って誰が設計してるの?意外とたくさんある選択肢

そもそも建物を設計しているのは建築士だけじゃないことをご存知でしょうか。まずは建築業界の話から理解していきたいですね。

資格の名前だけ見ても一級建築士、構造一級建築士、設備一級建築士など様々です。更に、彼らの所属する団体や企業も少々複雑です。一般の方がどこに相談したらよいか悩んでしまうのも納得です。
設計をする企業は大きく分けて次の5種類と考えられます。一つ一つ解説していきます。

・ハウスメーカー
・工務店
・ゼネコン
・アトリエ系建築事務所
・組織設計事務所

◆ハウスメーカーの特徴は?

CMなどメディア露出も多く住宅といえばハウスメーカーと考える人が多いと思います。ハウスメーカーの大きな特徴としては「住宅の規格化」にあります。規格化された住宅のタイプをユーザーの好み、敷地や予算に合うようにパズルのように当てはめて設計をするのがハウスメーカーです。実績の多さから安定した品質を提供します。

構造形式としては、「木造」と「鉄骨造」がメインとなり、さらに細かく言うと「木質パネル構法」「2×4構法」「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」などに分けられます。直営店と代理店で設計時と竣工後の保障対応に差が出るとの噂も聞きますが、各社によって違いがみられます。

敷地条件や経済状況に左右されますが、大手メーカーの坪単価は60~90万円が多いように思われます。

◆工務店の特徴は?

メディアを用いて全国的なシェアを目指すハウスメーカーとは異なり、比較的地域密着型の企業が多いのが工務店です。地域の大工さんというイメージが正しい企業も多く、リノベーションやリフォームなど竣工後のサポートも積極的に相談に乗ってくれます。

大手工務店になると社内で実験を行い、規格化された精度の高いユニット住宅をもつ企業もあります。その場合はハウスメーカーに性質が似てきます。

地域密着型の小規模な企業は、大手に負けないように材料費や人件費など価格帯の設定によって仕事をとるケースがあります。その分売り上げが見込めない仕事となる場合があり、会社自体の存続が危惧されるようなところはかなり注意が必要です。全国的に工事途中で会社がなくなってしまい、住宅が完成しないというトラブルが増えているのもまた事実です。

その反面、生き残るために誠実な努力を続ける優良企業も多く手厚い対応を見せる工務店も多く存在します。価格帯はハウスメーカーと似ていますが、やや低いケースもあります。

◆ゼネコンの特徴は?

大手・中堅ゼネコンは住宅を設計もしくは施工しない企業が多いです。メインとなるのは「新建築」などの建築雑誌に出てくるような中・大規模建築物です。個人相手というよりは、企業や自治体などが施主となる物件を担当する傾向にあります。

ニュースに出てくるような建物を施工しているのはほとんどが大手・準大手ゼネコンとなります。近年建築業界全体として品質が落ちていると言われていますが、技術研究所を設立して起こりうる自然災害から人々を守るために継続して貢献を見せるのもまた事実です。

各社とも研究により特許構法生み出し、それらを用いて安価な建築物を設計します。その反面、施工や特許構法の使用に縛られてしまうケースも見られます。

◆アトリエ系建築事務所の特徴は?

いわゆる建築家ですが、設計する建築物の規模は狭小な個人住宅から大規模な競技場まで様々です。既存の住宅の枠にとらわれることのない自由な発想で、施主のニーズや社会的影響を考え敷地条件に最適な建築物を提案します。

予算やスケジュールに余裕がなければアンビルドな設計案となる場合もあります。しかし、世界で一つしかないオンリーワンを目指すのであれば相談して損はないです。

建築雑誌にみるような魅力的な提案を出して、単なる住宅ではない建築作品として後世に残るような我が家となるかもしれません。

◆組織設計事務所の特徴は?

アトリエ系建築事務所に近く、設計のみで経営している企業がメインです。アトリエ系事務所は建築家個人の名前と実績が目立ちますが、こちらはもう少し規模の大きい企業が多いです。およそ200~1500人ほどの設計者を擁し、どのような建築物でも設計できます。

住宅の設計をする場合は、会社経営者などの予算に余裕のある施主が多いです。様々な規模の建築物を設計する実績を持つため、柔軟な発想で臨機応変に対応します。

ゼネコンが提案しないような自由な提案をしますが、建築家よりも規模の大きい企業体というイメージが正しいと思います。設計図書が売上のほとんどを占めるため、設計に妥協をしない姿勢を見せますが、利益を得るため厳しいスケジュールの仕事を多くこなす企業も見られます。

◇まとめ

建築の設計を行う企業の中にも、あまり住宅を設計しないものがあることが分かりましたね。そして、それぞれどのような特徴があるかもお分かりいただけたかと思います。

それぞれの企業がどのような価格帯の実績を持つか、竣工後にどのような対応や保障をしてくれるかが住宅設計を任せるにあたって非常に重要です。併せて、企業がその後の数十年持続的に経営を続けられるかも見る必要があります。