蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大リーグ】岩隈、日本人投手で5人目のメジャー通算50勝2016年5月27日 紙面から
◇マリナーズ13−3アスレチックス大リーグは25日、各地で行われ、マリナーズの岩隈久志投手(35)はアスレチックス戦で7イニングを投げ、8安打を浴びながら3失点、4奪三振に抑えて今季3勝目(4敗)を挙げ、メジャー5年目で通算50勝(29敗)に到達した。日本人投手で通算50勝は野茂英雄(ドジャースなど)、黒田博樹(ヤンキースなど、現広島)らに続く史上5人目。青木宣親外野手(34)は9番左翼で4打数2安打と岩隈を援護、チームの勝利に一役買った。マーリンズのイチロー外野手(42)はレイズ戦に1番右翼で臨み、前日に続き5打数無安打。今季初の1試合2三振を喫し、メジャー通算1000三振。試合には4−3で勝った。 ようやく「らしさ」を取り戻し、節目の白星に到達した。岩隈は、今季10試合目の登板にして初めての無四球で、8安打3失点と粘投。1、7回以外は毎回安打を浴びたが、直球とスライダーの切れが良く、打者のバットを3本もへし折った。最後の7回を投げ終えてベンチに帰る際は、背伸びするような格好で大きく息を吐いた。 今季初の連勝で、日本投手5人目のメジャー通算50勝。「先輩たちがいて、5人目ということ。いろんな人の支えとか助けがなかったら、できなかった勝利だと思っている。感謝しています」。時事電などによれば、岩隈は感慨深げに語った。球団地元紙ニューストリビューン(電子版)によれば、40年の球団史があるマリナーズでも、50勝を積み上げたのは史上10人目となった。 メジャー屈指の制球力で知られるが、今季はなかなか調子に乗れなかった。前回登板まで9試合で、9イニング換算の与四死球が3・3。昨季まで2年間の同1・3から急増した。開幕から5試合連続で白星がなかった4月27日のアストロズ戦後は「やっぱり、ファーストストライクをいかに取れるかということ」と話し、試合中に腕を横振りから縦振りへ修正する場面なども見られた。 そんなトンネルも、区切りの勝利とともに通り抜けた。「メジャーという場所で、挑戦し続けている中での50勝目。これからも勝てるピッチングをしていきたい」。円熟の域に達したプロ17年目、メジャー5年目の右腕は、“和製マダックス”と称されるピンポイント制球を取り戻し、これからも白星を積み重ねていく。 PR情報
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