乗客、懸命の脱出…「逆噴射後、火噴く」
東京都大田区の羽田空港で27日午後、離陸に向けて滑走していた大韓航空機から煙が出て、乗客が脱出する事故が起きた。乗客は全員避難して無事だったが、消防の消火作業を不安そうに見つめた。首都の玄関口は緊迫した雰囲気に包まれた。
事故を目撃した航空会社の社員によると、事故機は離陸のために滑走していたが、滑走路を3分の1ほど走ったところで突然スピードを落とし、エンジンを逆噴射した。その瞬間、左エンジンが火を噴いたという。この社員は「何らかのトラブルで離陸できなくなったのだろう。エンジンが異常燃焼し、火災が起きたのかもしれない」と話した。
滑走路に停止した事故機の左エンジンに向け、消防車が消火剤を噴射した。操縦席の後ろのドアからは脱出用のシューターが下ろされていた。乗客らはシューターから脱出したとみられ、消火中も滑走路のすぐ脇に固まって、消火の様子を見つめていた。
東京は朝から雨で、事故当時も同様の天候だった。