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【プロ野球】

巨人5連敗で貯金ゼロ… 1カ月で同一カード3連敗3度目

2016年5月27日 紙面から

広島−巨人 9回表2死一、二塁、村田の三ゴロで二走坂本が三塁タッチアウト=マツダスタジアムで(七森祐也撮影)

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◇広島3−2巨人

 ガタガタと崩れ落ちていく。泥沼のチーム状態は、無安打で与えた決勝点に凝縮されていた。巨人が今季ワーストの5連敗。同一カード3連敗は最近1カ月で3度目。大切に使ってきた開幕4連勝の貯金は底を突き、中日と同率ながら勝利数の差で3位に後退した。

 投打の歯車がかみ合うどころか、それぞれが動かないのだから末期症状だ。左太もも裏肉離れで出遅れ、今季初先発の大竹寛は6イニング3失点。駒不足に頭を悩ませる高橋監督は「全然悪いとは思わない。よく投げたと思います」と寛容な評価を与えた。

 ただ、最後の失点が勝負の分岐点になったことは間違いない。追いついた直後の6回だ。3四球を与えてピンチを招き、犠飛で1点を献上した。15年目の右腕は「一番やりたくない投球」とベテランらしからぬ自滅に硬い表情だった。

 攻撃陣も決定力が足りない。6試合連続で2番に起用されたドラフト2位の重信は2本の三塁打で2得点をマーク。しかし、目立ったのはルーキーの孤軍奮闘ばかり。7回、9回は先頭打者の出塁を生かせなかった。

 どうにもトンネル脱出の糸口が見いだせない。苦境に立たされた新人監督の打つ手は…。「最終的にやるのは選手なんですから」。各自が役割を果たし、白星をつかむ。それが、指揮官の『基本方針』だ。27日は東京に帰り、エース菅野にマウンドを託す。大黒柱でも止めることができなければ、早くも最大級の危機が訪れる。 (井上学)

 

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