韓国大手芸能プロが「K-POP国際学校」設立を計画

SMエンターテインメント・鍾路学院が提携、ソウル市江南区に来年設立

韓国大手芸能プロが「K-POP国際学校」設立を計画

 韓国大手芸能プロダクションのSMエンターテインメント(以下SM)と教育サービス業の鍾路学院が、ソウル市江南区に「K-POP国際学校」(仮称)を設立し、来年入学する第一期の新入生を募集する。中学・高校課程に当たる「K-POP国際学校」は、外国人留学生と韓国国内の生徒を選抜し、実用音楽・ダンス・ステージデザインなどの実技と国語・英語・数学などの教科を併せて教える。

 SMと鍾路学院は26日「K-POPに対する関心と人気が世界的に高まり、韓流文化が国の産業競争力へと拡大する中、グローバルな文化人材を育成するため、仮称『K-POP国際学校』を設立することとした」と発表した。両社は27日午前、学校設立のための了解覚書(MOU)を締結する予定。

 「K-POP国際学校」は、基本的には海外からの留学生誘致に重点を置いている。在校生の70%を中国人など外国からの生徒で埋め、残る30%程度を韓国国内から選び、教育するという。中国国内で韓国の芸能人やテレビ番組などがブームになっていることから、強い関心を持っている中国の中学生・高校生を留学生として積極的に誘致する計画だ。

 両社は「留学生選抜のため、11月に中国で入学説明会と、入学のための現地実技審査などを行い、新入生を募集する計画」と発表した。一方韓国国内では、11月から別途入学審査などを行い、新入生を選抜する予定。「K-POP国際学校」の生徒は、韓国内外合わせて300-400人程度になるという。

 これまで芸能人志望者は「練習生」という名で学校に籍だけを置き、きちんと登校しないため問題になっていた。しかし「K-POP国際学校」では「勉強する芸能人」として成長できるよう、学科の勉強も強調したい-とSM・鍾路学院側は説明した。同校では、芸術の実技授業をSMが受け持ち、国語・英語・数学・科学・社会など学科の授業は鍾路学院の講師などが受け持つことになる。ただし、「K-POP国際学校」は未認可のフリースクールとして設立されることから、学力認定を受けるためには、卒業後にあらためて検定考試(高校卒業程度認定試験に相当)を受けて中卒・高卒資格を取ることになる。

 また、海外進出を希望する生徒のために、「K-POP国際学校」では米国の中学・高校教育課程も併せて運営する。韓国国内で米国の学校教育課程を履修すれば、米国で中等学校の学力認定を受けられるプログラムを導入したいという。同校の生徒は、韓国の教育課程か米国の教育課程、どちらか一つを選択して勉強することになる。

 SMと鍾路学院は「『K-POP国際学校』は、当初はソウルに設置するが、今後の反応によっては中国などに第2、第3の国際キャンパスを設立する予定。韓流と韓国の教育を同時に輸出するところに意味がある」とコメントした。

アン・ソクベ記者
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