被爆者の9割超がオバマ大統領の広島訪問を評価
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アメリカのオバマ大統領が現職の大統領としては初めて被爆地、広島を訪問することについて、NHKが広島県内の被爆者200人余りに聞いたところ、9割を超える人が「評価できる」、「どちらかといえば、評価できる」と回答しました。
NHKは、原爆投下から70年の去年行った調査に回答を寄せた広島県内の被爆者321人に、オバマ大統領の広島訪問についてのアンケートを郵送し、72%に当たる231人から回答を得ました。
この中で、オバマ大統領が広島を訪問することについて尋ねたところ、「評価できる」と答えたのが177人で全体の77%を占め、「どちらかといえば、評価できる」は37人で16%となり、合わせて214人、93%がオバマ大統領の広島訪問を評価していることが分かりました。一方、「どちらかといえば、評価できない」は6人で3%、「評価できない」は2人で1%でした。評価する理由としては、「被爆の実態を見ることに意義がある」とか「アメリカ国内で反対の世論があるなかで訪問を決断したから」という意見がありました。
また、オバマ大統領に広島で何をしてほしいかを複数回答で聞いたところ、「原爆資料館の見学」が88%、「原爆慰霊碑への献花」が81%、「核兵器廃絶に向けた演説」が68%、「被爆者との対話」が58%、「被爆者への謝罪」が14%となりました。「原爆資料館の見学」を挙げた人の中には「核兵器の怖さを目で確かめてほしい」とか「声なき無念を感じてほしい」といった意見がありました。
オバマ大統領が広島を訪問する際、謝罪をすることはないとされていることについて記述してもらったところ、「謝罪よりも世界平和に努めてほしい」とか、「日本にも重い責任があり、謝罪の必要性はない」といった意見があった一方で、「謝罪することが人道的に当然な行為だ」などとする意見もありました。
さらに、今回の訪問で、核兵器廃絶が進むと思うか意見を聞いたところ、「核兵器廃絶の機運が世界に広がる」とか、「若い世代に核兵器廃絶の必要性を伝えてほしい」などと今後に期待する人がいる一方で、「核保有国はアメリカだけではないので進まない」などと核兵器廃絶にすぐに結び付かないという意見の人もいました。
この中で、オバマ大統領が広島を訪問することについて尋ねたところ、「評価できる」と答えたのが177人で全体の77%を占め、「どちらかといえば、評価できる」は37人で16%となり、合わせて214人、93%がオバマ大統領の広島訪問を評価していることが分かりました。一方、「どちらかといえば、評価できない」は6人で3%、「評価できない」は2人で1%でした。評価する理由としては、「被爆の実態を見ることに意義がある」とか「アメリカ国内で反対の世論があるなかで訪問を決断したから」という意見がありました。
また、オバマ大統領に広島で何をしてほしいかを複数回答で聞いたところ、「原爆資料館の見学」が88%、「原爆慰霊碑への献花」が81%、「核兵器廃絶に向けた演説」が68%、「被爆者との対話」が58%、「被爆者への謝罪」が14%となりました。「原爆資料館の見学」を挙げた人の中には「核兵器の怖さを目で確かめてほしい」とか「声なき無念を感じてほしい」といった意見がありました。
オバマ大統領が広島を訪問する際、謝罪をすることはないとされていることについて記述してもらったところ、「謝罪よりも世界平和に努めてほしい」とか、「日本にも重い責任があり、謝罪の必要性はない」といった意見があった一方で、「謝罪することが人道的に当然な行為だ」などとする意見もありました。
さらに、今回の訪問で、核兵器廃絶が進むと思うか意見を聞いたところ、「核兵器廃絶の機運が世界に広がる」とか、「若い世代に核兵器廃絶の必要性を伝えてほしい」などと今後に期待する人がいる一方で、「核保有国はアメリカだけではないので進まない」などと核兵器廃絶にすぐに結び付かないという意見の人もいました。
核軍縮の専門家で被爆者の現状にも詳しい広島市立大学広島平和研究所の水本和実副所長は「今回の訪問を評価している被爆者が多い背景には、オバマ大統領に今も大きな期待を寄せていることがあるとみられる。そして、オバマ大統領には被爆の現実を見て理解してもらい、具体的なアクションにつなげてほしいという気持ちが現れていると思う。謝罪を求める意見が少ないのは単純に忘れたとか許したのではなく、魂に染みついた悲惨な体験だから本当は許せないが、それだけでは前に進めないと悩んだあげくの結論だと思う。オバマ大統領には世界のリーダーとして核廃絶に取り組む決意が求められている」と話しています。