伊勢志摩サミットの主会場がある賢島の東約2キロの海岸近くで、26日午後6時半ごろ、泳いでいる不審な男性を警察官が見つけ、職務質問する騒ぎがあった。捜査関係者への取材で分かった。

 サミット初日で厳戒警備中だっただけに、三重県警は男性を厳重注意した。男性は泳いでいた理由を「暑かったから」と話したという。

 捜査関係者によると、パトロール中の警察官が泳いでいる男性を発見。岸には女性が1人いた。男性を岸に上げて職務質問したところ、2人は外国籍の30代の男女で、夫婦関係だと話したという。女性は「東京のフリージャーナリスト」と名乗り、国際メディアセンターに出入りするために必要なIDカードを持っていた。

 捜査関係者は「何もなくて良かったが、時期が時期だけに警戒した」と苦笑いだった。(共同)