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うさるの厨二病な読書・漫画日記

本や漫画、ドラマなどについて語っています。【ネタバレ前提です。注意してください】

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【漫画】 「アイ先生はわからない」の1巻を試し読みしてみた。

漫画

 

広告に惹かれて「アイ先生はわからない」という漫画の一巻の三話まで試し読みしてみたました。その感想と、コミュニケーションについて色々と考えてみました。

 

「アイ先生はわからない」粗筋

冷酷無慈悲な愛の実験場へ、ようこそ!
ドS女教師に踏まれて学ぶ青春恋愛コミュニケーション物語、開幕!!
女子と会話するどころか友達さえおらず、昼はトイレでぼっち飯をキメる根暗系男子・春生。
男女交際とは程遠いはずが、学校一の美人教師・入間アイの主催する「疑似恋愛クラブ」に加入させられ、
彼女の言う「本物の愛」を実証するための実験対象となるハメに……!

         「少年マガジンエッジ公式」ホームページより引用

 

広告に惹かれて読んでみました。

面白かったです。いい話でした。

 

コミュニケーションや人の感情について、名言が多いです。

ごく当たり前のことだと思うのですが、

すごく頭が良かったり、知識がある人でも、

コミュニケーションにおける、この「当たり前のこと」が

分かっていない人が多いような気がするので、

ぜひ色々な人に読んで欲しいなと思いました。

 

「拒絶され、傷つく心を持っていた。オマエは愛し得るものだ」

「意気地なし。だからいつも独りなんだ」

 

誰だって、自分から心を開くのは怖いですよね。

拒絶されたら、傷つきますもの。

拒絶されたら傷つくのは、みんな同じ。

でも、本当に誰かと関わりたいと思ったら、

自分から一歩踏み出すしかないですよね。相手のことを信頼して。

それで思ったような反応が来なくても、それはそれで仕方がない。

相手には相手の気持ちがあるのだから。

 

でもそれを「自分が何か悪かったのだろうか?」

「自分が何かしてしまったのだろうか?」

「こんな自分が近づくと迷惑なのだろうか?」

「傷つくから、もう近づくのはやめよう」

って、「自分」ばかりを考えるのって、

形を変えた「自己中」のような気がするんですよね。

 

それよりも

「こうじゃない、こういう近づき方なら受け入れてもらえるかな?」とか、

「この話題は、余り触れたくなかったのかな?」とか、

「今日は体調が悪いのかな?」とか、

もっと相手を見ることが、大切なような気がします。

 

アイ先生も言っていますが、

「また、しようもないことで傷ついたか」

ですよ。

 

相手の反応を勝手に解釈して、勝手に憶測して、

「こういう反応は、こう思っているんだろう。もう一生近づかない」は、

他人に対して厳しすぎます。

「別のことを考えているんだろう」

くらいに思って、また話しかければいいと思うんですよね。

 

中には相手の反応が一回微妙だっただけで、

次に相手から近づいてきても、避けちゃう人もいますよね。

もったいな~~~い、と思います。

 

相手が見出してくれた自分の価値を受け取れない、

「受け取り下手」な人をみると、本当にそう思います。

「受け取り上手」になったほうが、絶対いいと思います。

相手も受け取って欲しくて差し出したんですから、

相手のためにも、ありがたく受け取ったほうがいいと思うんですよね。

その先の、勝手な期待とかは受け取らなくていいんですから。

 

もし、負の感情を見せられたのならば(特に「怒り」)、

主であれば、相手の中の「本当の何か」に触れたと考えます。

「作り笑い」はあっても「作り怒り」はないし、

「ウソ泣き」はあっても「ウソ怒り」はないと思うからです。

 

動画の話をしただけで、錦野さんが激怒したのも、

ラブマに対する情熱がそれほどまでに深いということですよね。

 

「オマエは引き出せたのだ。彼女の中にある炎を」

 

人が怒るときって、その人の中の「本当の何か」に触れたか、

話し手がその人にとって、

重要な人なのかどちらか(もしくは両方)だと思うんですよね。

会社の同僚に誕生日を忘れられてもどうも思わない女性が、

彼氏に誕生日を忘れられたら、

烈火のごとく怒る事例が分かりやすいです。

 

だから、ケンカしないカップルって個人的にはどうなのかな?と思います。

 

「それは、オマエが彼女に踏み込もうとしていないからだ」

「本当の姿も見せてもらえずに、恋愛ができるのか、バカヤロウ」

 

まさに、アイ先生が言っているこの言葉を、主も言いたい。

相手が何に対して真剣に怒るのかが分からずに、

その相手を愛することなんてできるものなのかな? と思います。

もちろん深く関わらなくてもいい相手なら、

「怒り」に触れたらいかんとは思いますが。

 

粗筋だけを読むと、少年漫画にありがちな展開だなと思いますが、

ただの妄想恋愛漫画ではなく、

「人と関わること」「人を愛すること」について、

すごく考えているなと思える漫画です。

 

「愛が分からない。愛を教えてくれ」

っていうアイ先生が、実は一番「愛」に近い行動をしているところも面白いです。

主は、アイ先生は、とても優しい人だなと思います。

ドSと優しさは、両立します。(キリッ)

 

「いっそのこと誰かに、グチャグチャに踏み荒らされたかったです」

 

まあ、この漫画の一番よかったところは、

この春生のセリフに、めちゃくちゃときめいた

ということなのですが(*´Д`) 

アイ先生はわからない(1) (マガジンエッジKC)

アイ先生はわからない(1) (マガジンエッジKC)

 

 電子書籍が苦手なので、コミックを買おうか悩み中……。

 

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