お坊さん便を運営する会社が「葬儀費用のコンビニ後払い決済」サービスを始めた。
葬儀費用は「現金払い」が慣習
株式会社みんれびは25日、同社が提供している「シンプルなお葬式」にコンビニ後払い決済を導入したと発表した。
古くから葬儀費用は現金で支払うのが習わしとされており、葬儀費用の「コンビニ後払い決済」というのは画期的なサービスだ。
2週間以内にコンビニで支払い
同社の「シンプルなお葬式」はこれまで、当日現金払いかクレジットカードでの事前決済、葬儀ローンという3つの支払い方法に対応していた。
新たに導入した「コンビニ後払い決済」は、上限30万円までの葬儀プランが対象。
葬儀金額の決定後に審査を経て客が本申込みをし、葬儀後に届いた請求書で発行日から14日以内にコンビニもしくは銀行振り込みで葬儀代金を支払うという仕組みだ。
判りやすさを求める客のニーズと合致
みんれびは葬儀費用のコンビニ後払い決済について、次のように説明。
葬儀をお申込みいただくお客様は金銭面だけでなく、判りやすさ・明朗会計などを求めている方が多く コンビニで支払うことができるという仕組みがニーズと合致する
クレジットカードを持っていない人やローン手数料を気にする人のニーズに対応。
また、葬儀が土日祝日で銀行が空いていない、ATMで高額な引き出しができないといった悩みも解消できる。
ネット上の意見はさまざま
葬儀費用のコンビニ後払いサービスを、世間の人々はどう考えるのだろうか?ネット上には賛成する声が多い。
- ありじゃない?
- 24時間払えるのは便利
- 適正な価格でこういうサービスはイイね
- 素晴らしい サービス業じゃんそもそも
- 時代のニーズに答えて、利便性をよくするのも大切
- そもそも葬式なんかせんでもええ
しかし一方で、抵抗を感じるという意見も。
- 仏教的にどうなんでしょう
- 何でも手軽で便利になりゃいいもんじゃない
- 便利すぎるのはどうかと思ってしまう
- コンビニの若いバイトに「あざしたぁ~」とか言われたら嫌
賛否両論の意見がよせられている。
葬儀をとりまく状況が大きく変化
近年、葬儀をとりまく状況は大きく変化している。
日本では長い間、葬儀は親戚や近隣住民を呼び盛大に行われていた。しかし、少子高齢化や核家族化、経済状況の悪化などにより「家族葬」など小規模な葬儀が増加。
また、「相場が分かりにくい」「高額な請求をされた」などの不満も続出している。
新たなニーズに対応したサービスが登場
葬式費用のコンビニ後払いサービスを始めた「みんれび」は、葬儀に関する不安や問題を解決するとして、必要なものだけに絞った「シンプルなお葬式」や「格安な仏壇・墓石」など新たなサービスを提供。
昨年12月には、法事や法要に定額で僧侶を手配できる「お坊さん便」をAmazonに出品し話題となった。
「お坊さん便」に仏教団体が反発
お坊さん便は「分かりやすい」など大きな反響を得ているが、一方で批判する声も起こっている。
全日本仏教会の理事長は同サービスについて「宗教行為を商品にしている」と批判。
お布施はサービスの対価ではなく「戒名」や「法名」は商品ではないとして、Amazonの宗教に対する姿勢に疑問と失望を禁じ得ないという談話を発表した。