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「環境さえ変われば、日本の育成問題は多少軽減されるのだ」トゥーロン国際大会 グループB U-23日本-U-23ギニア

昨晩は飲みに出かけていて、酔っ払って試合を見たため細かいところの記憶が曖昧なので雑感のみで。

試合の録画を見始めたら、いきなり双方に1点ずつ入った後から始まっていたので面食らったが(笑)、そのシーンを抜きにしても日本は相手のレベルもあるとは言え、前の2戦よりもパススピードが速く、より少ないボールタッチ、時間で前への推進力を見せようという意識が感じられた。前田など数多くあった決定機を決められなかったのは残念だが、内容は確実に向上できていた。

後半は、ギニアが寄せのスピードを早めて来たのと、アフリカン相手でも高い突破力を見せていた南野が退いたのもあってチャンスを多く作れなかったが、ポルトガル戦では相手のリーチにパスが引っ掛かりまくっていた井手口も落ち着いたプレイを見せ、全体的には危なげない試合運びを見せていたと言える。

昨日はキリンカップに向けての代表メンバーの発表があり、ハリルホジッチがその場で日本サッカーのスピードやフィジカル不足について苦言を呈していたのもあって、私も酔った勢いでTwitter上でJリーグのぬるま湯体質について批判をしてしまったが、やはり普段ぬるい湯に使っている選手であっても、何度か世界と戦っていく内にアジャストして行けるものなのだ。

長谷部や長友も日本人選手の中ではそんなに突出して上手い選手ではないが、高速の縦パスは出せるし鋭いボールでも足にピタリと止められる。それが必要とされる環境があって本人の努力があれば、J1でレギュラーとして出場しているような選手なら誰でも彼らのようになれるはずなのだ。

残念な事に、日本の育成レベルはまだまだ欧州に比べると劣っている部分が多く、特に戦術を育成に取り入れる点については今や東南アジア諸国のほうが積極的なんじゃないかと疑うぐらいであるが、たとえスタート地点が世界から遅れていたとしても、環境次第では十分カバーできるはず。そして日本にとってはその整えるべき環境はJリーグ以外にはあり得ないわけだ。

現在は若手選手の多くが最初から海外リーグを目指し、実際に海外組のほうがインテンシティの高い試合に適合し、ACLではJリーグ勢がベスト8に上がれず、代表監督も国内組を軽視して海外組を重用しているという現実に、Jリーグの選手、関係者、サポーターはもっと危機感を持つ必要があると思う。

個人的には、Jリーグにシメオネのような監督が来て、ゴリゴリのゾーン・ディフェンスで他のチームを蹴散らすようになれば、多くのチームも対抗するためにサッカーのインテンシティを上げて来るのではないかと期待しているんだけどね・・・オシム時代の千葉や、ユンジョンファン時代の鳥栖のように惜しいところまで行けたチームはあったんだけど、結局優勝に至るには能力の高いスター選手が必要で、日本はそういう選手ほど規律を嫌うからなあ・・・(溜息

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2016/05/27 | 五輪代表

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