旅の2日目。道後温泉の宿でのっそり起き出し、朝風呂、ブッフェのあさごはん、9時には出発。まずは石手寺へ。
四国八十八箇所の第五十一番、石手寺。道後温泉からも程近く、ひっきりなしに人が訪れる寺は、なんというか、こう、信仰生きてんな!といいたくなるようなお寺なのだった。
ここの住職の加藤俊生さんは、なかなか面白い人であるらしいね。『宗教者九条の和』の呼びかけ人世話役をやったりもしている
その人徳のなせるわざか、法大ノンセクトのみなさんも、斗うぞ!と意気盛んである
なかなか興味深い石手寺をあとにして、大洲へ向かう。大洲、数年前に行こうとして果たせなかった場所…
車はスムーズに流れて、11時過ぎには大洲へ。町の駅に車を停めて、まずは臥龍山荘へ。この地は江戸時代のはじめは藤堂高虎の所領で、その重臣、渡辺勘兵衛が庭園を築いたことにはじまる。
肱川がゆるやかにカーブしている突堤の景勝地に今あるのは、明治時代の豪商、木蝋で身を立てた河内寅次郎が建てた別荘。中心となる棟も贅をつくししていて素晴らしいのですが
肱川を見下ろして立つ、不老庵という建物もまた素晴らしい
涼しい風が通り抜けて行って、見事な羨望で、ここにずっといたくなるような空間なのだった
この臥龍山荘、やってくる前日に重要文化財の指定が決まったそうで、なるほど、それにふさわしい場所と思いました。
素敵な気持ちになり、山荘をあとに
この大洲の街、どこを歩いていてもしっとりした風情があって、よろしい。川岸に立っても、なんだか雰囲気が良いですね
お昼ご飯は油屋という店で。ここも庭園が見える、雰囲気が良い店でした。さつま汁定食もおいしゅうございました。これ、あまごのさつま、と言って、冷汁的なものなんですね
大洲をあとに、内子へ。内子は以前にも行ってますが…
やはり、内子座は結構な場所ですね
だいぶんのんびりしすぎてしまったので、このあたりで松山に戻りましょう。松山インターから少し南下して、砥部へ。…砥部焼であるけれど、うーん、これはね、ちょっと琴線に触れなかったのですよ。あくまでも私の好みですが、白地に青い釉薬であまり多様性が無い感じで、そのわりに高いのよね…窯がたくさんあって、巡ると楽しそうだけどね
松山に戻り、大街道の入口にある新しいホテルにチェックイン
荷物を整理する間にレンタカーを返しに行った父親と道後温泉で合流し、道後温泉本館へ。神の湯ご休憩コース。2階の休憩室に、山口晃がありました
少し日も傾いてきて、ちょっと涼しくて
この道後温泉本館も耐震工事に入らなければいけないようだけれど、なにしろ観光のシンボルであるから、閉めてしまったら影響が大きすぎる。営業しつつ10年かけて改修するらしい。その前に入れて良かった
市電に乗って、また大街道へ。本日の夜のお店は、こちら
大層な老舗らしいのだけれど、そういう気取ったところがなく、飯を食うだけでも酒を飲んでも、という店で
刺し盛りもうまかったし、こんな鯛の立派なかぶと煮付けは450円だし
おなじく450円のハマチのかま焼きも美味かったし、伊予和牛のおろしポン酢なんて、和牛でこの質でこれだけの量、東京だったら三倍は取られようか、という良いものが出てきたし、鯛そうめんも
うまかったなあ…。幸せな気分で宿に戻り、岡山づくりのキリンビールを飲んで
おやすみなさい…