2016年5月27日金曜日

【参院選】親鸞会信者推薦の共産党、機関紙では親鸞会を“カルト”扱い=本紙の取材に逆ギレ

左から小沢一郎氏(生活)、柴田未来氏(親鸞会)、志位和夫氏(共産)=志位和夫氏のTwitterより
参院選石川選挙区の野党統一候補・柴田未来氏が所属するカルト宗教団体「浄土真宗親鸞会」について、共産党機関紙「しんぶん『赤旗』」が過去に「カルト」と報じていたことがわかりました。共産党は柴田氏推薦を決めた際、親鸞会について「反社会的団体ではない」と語り、5月25日には志位和夫委員長が直々に金沢で「柴田未来さんを必ず勝たせていただきたい」などと有権者を煽っています。本紙が共産党に見解を求めたところ、逆ギレされました。

■元信者が証言「柴田氏も偽装勧誘に関わっていた」

柴田未来氏は、神戸大学在学中に親鸞会に入信。弁護士になってから少なくとも数年前までは教団の幹部組織「特専部」に所属し、現在も現役信者です。

柴田氏の大学時代を知る元信者は本紙の取材に対して、こう証言しています。

「柴田さんが所属していた神戸大学の親鸞会サークルは、毎年のように団体名を変えて活動していました。その名称全ては覚えていませんが、ある年に『古典に学ぶ会』と名乗っていたことは覚えています。学友部の集会では、こうしたダミーサークルによる勧誘活動の状況なども報告しあっていました。そういう団体ですから、柴田さん自身も当然、偽装勧誘に関わっていました」

■赤旗は親鸞会を「カルト」と報道

一方、共産党の機関紙『赤旗』は、2009年01月14日号で〈増える大学「カルト」被害/上/偽装サークルで勧誘〉と題する記事を掲載しています。霊感商法対策弁護士連絡会(弁連)の全国集会の内容を伝える形で、統一教会や摂理といったカルト団体の問題を紹介。さらに、こう書いています。

【しんぶん赤旗 2009年01月14日】増える大学「カルト」被害/上/偽装サークルで勧誘
このような「正体隠し」の勧誘がカルト共通の手口。弁連の大阪集会で報告した大阪大学の大和谷厚教授によると、同大学にも「大学新聞会」や「ボランティア」サークル(統一協会)、「ゴスペル」など文化・スポーツサークル(摂理)、「古典を哲学する会」(親鸞会)など多数の偽装サークルがありました。しかも、次々と名前を変えて活動します。(赤字は本紙)

親鸞会に関するこの記述は、本紙が取材してきた元信者たちの証言とも一致しており、きわめて正確な指摘です。

■石川県委員会は赤旗を読んでいないのか

一方、共産党が親鸞会の現役信者である柴田氏への推薦を決める前、党石川県委員会は本紙の取材に対して、こうコメントしていました。

「まだ柴田氏本人とも話ができていないため事実関係が確認できていない。もちろん、仮に反社会的な団体との関わりがあるとなれば、推薦することはできない。信教の自由の問題ではない」

ところが一転、柴田氏推薦を決め、すでに推薦を決めていた民進・社民との共闘を実現すると、石川県委員会はこんなコメント。

「団体(親鸞会)の中の問題はいろいろあるかもしれないが、反社会的な存在ではないと確認しました。その中で、柴田氏についても(推薦する)候補の1人として検討してきました」

しかし、もういちど『赤旗』の記事を読んでみましょう。偽装サークルでの勧誘を問題視する内容です。信者ではない学生を勧誘する手法に問題があるわけですから、親鸞会の「中の問題」でないことは明らかです。党石川県委員会は『赤旗』を読んでいないのでしょうか。

■偽装勧誘はカルトの証

上記の記事の末尾で『赤旗』は、「カルト」について、こう説明しています。
【しんぶん赤旗 2009年01月14日】増える大学「カルト」被害/上/偽装サークルで勧誘
カルト 本来は既成教派に属さない熱狂的宗教集団のこと。最近ではその中でも社会、金銭、人格的被害を起こす傾向のある宗教的集団を指すことが多い。
以降も『赤旗』は、「親鸞会」を名指しこそしていませんが、正体を隠した偽装勧誘を行う宗教団体を「カルト」とする記事を再三、掲載しています。
【しんぶん赤旗 2012年09月08日】統一協会/文鮮明死亡で献金指示/霊感商法対策弁護団が集会
各地の被害対策弁護団や「家族の会」などが活動を報告。郷路征記弁護士は3月の札幌地裁の勝訴判決について、「判決は、『宗教性を秘匿した勧誘は違法』など統一協会の布教活動全てを断罪した。判決が示した基準は、統一協会だけでなく、すべてのカルト団体から国民を守る指針になる」と力説しました。
【しんぶん赤旗 2013年04月08日】キャンパスに潜むカルトの勧誘にご用心
新入生の歓迎でわく4月のキャンパス。でもそこには、正体を隠し、偽装サークルを使って新たな信者を獲得しようとするカルト団体も潜んでいるかもしれません。学生生活ばかりか、家庭も人生も破壊するカルトの巧妙な勧誘にご注意を--。
【しんぶん赤旗 2016年03月19日】統一協会/霊感商法被害10億円超/対策弁連が全国集会
これに先立ち、カルト(正体を隠しての勧誘や強引な布教で人を違法活動に巻き込む宗教団体)対策に取り組む宗教関係者らがつくる「現代宗教研究会」が開かれ、会長の別府良孝氏が「戦争とカルトに協力する僧侶たち」と題して講演しました。
共産党が柴田氏への推薦を正式に発表したのは今年4月12日。つまり、『赤旗』に「正体を隠しての勧誘」を行う団体を「カルト」と説明する記事が掲載されてから1カ月も経たないうちに、親鸞会を「反社会的な団体ではない」として柴田氏推薦を発表したことになります。

そして5月25日には、志位和夫委員長までもが、生活・小沢一郎代表や現地の民進・社民関係者ととに4党合同で柴田氏と街宣し、「柴田未来さんを必ず勝たせていただきたい」などと有権者を煽っています。寄ってたかって「安倍政権打倒」を大合唱することによって、親鸞会の問題も被害者の声もかき消してしまえという、まさにファシズムです。

カルト信者を選挙で推薦・支援しているという点では、民進・社民・共産・生活の各党も地元の書く支持団体も全て同罪。「野党ファシズム」と呼ぶべきでしょう。

しかし共産党については、なまじこれまでカルト問題に理解があるかのような態度を取ってきただけに、その悪質な言行不一致がことさらに目立ちます。

■この矛盾を共産党はなんと説明するのか

藤倉総裁Twitterアカウントでの「赤旗政治記者」の表示
本紙では、日本共産党中央委員会の広報に連絡し、以下の点について問い合わせてみました(要約)。

(1) 赤旗が親鸞会を「カルト」とした記事は、撤回や訂正をしたのか。
(2) 上記の赤旗の記事と、今回の参院選での柴田未来氏推薦とは完全に矛盾するが、どう考えるのか。
(3) Twitterで「赤旗政治記者」アカウントからブロックされた。党としての見解を。

共産党から来た回答のFAXは以下のとおり。
【日本共産党中央委員会広報部 2016年05月27日】
日本共産党志位委員長の鼻の下にひげを書き込み、背景にナチスのシンボルマークを配した写真、あるいは「力あわせ、未来ひらく」の文字と志位委員長を並べたポスターに、「力あわせ」の右側・志位委員長の顔の上に赤文字で「カルトと」と書き込んだ写真──こうした写真がネット上であなたの文章と一緒に掲載されています。
公党の党首をヒトラーになぞらえるなど、社会的に許されない行為であり、あなたの日本共産党敵視、あるいは蔑視の態度は異常というべきで、当方としては、あなたを「フリー」な「ライター」などと認めることはできません。
したがってコメントも控えさせていただきます。

要するに回答拒否。公党の党首をヒトラーになぞらえるのは社会的に許されない行為で、そんなことするヤツをフリーライターとは認めないというのが、理由のようです。

共産党が言っているのは、この画像のこと。

 


■公党の党首をヒトラーになぞらえまくる共産党

ではここで、その共産党自身が公党の党首をヒトラーになぞらえている様子をお楽しみください。
【しんぶん赤旗 2013年10月16日】国会ドキュメント/15日/〓自共対決〓国会幕開け/国民の期待受け論戦スタート
16時30分 「秘密保護法案」に反対する2度目の院内集会。220人が参加。新宿で緊急街頭宣伝 18時00分 東京・新宿駅東口で嵐をついて日本共産党が「ブラック企業規制法案」国会提出にともなう緊急街頭宣伝。山下書記局長代行・参院議員、吉良、辰巳両参院議員、曽根はじめ都議の訴えに、20代の若者たちが傘をふって声援。百貨店に買い物に行く途中の女性(70)が足を止め、「安倍首相の所信表明演説をテレビで見たが、ヒトラーみたいだった。共産党にがんばってほしい」と語りました。
【しんぶん赤旗 2014年07月05日】2014とくほう・特報/安倍流とナチ流、酷似するが…/国民だましの手口いまや通用しない
「国の交戦権は、これを認めない」と定める憲法9条を解釈によって変え、「海外で戦争できる国」に突き進む安倍晋三首相。「私たちの平和な暮らしも突然の危機に直面するかもしれない」「命と平和な暮らしを守るため、何をなすべきかだ」と国民に迫ります。この物言い、過去によく似た例がありますが、いまや通用しません。
【しんぶん赤旗 2014年11月04日】赤旗まつり/不破さん「科学の目」で「日本の戦争」を考える
侵略戦争礼賛の「日本版ネオナチ」の支配、一日も早く終わらせよう 赤旗まつり恒例の不破哲三社会科学研究所所長の「科学の目」講座(3日)の今回のテーマは「『科学の目』で『日本の戦争』を考える」。開会2時間前から並んだ人らで、用意した1500席が開場早々に満席、第2会場まで人があふれ、参加者は不破氏の話に真剣に聞き入りました。
(略)
不破氏は、その自民党の中で90年代に、日本の戦争は正義の戦争だったと主張する異質な流れが頭をもたげ、その中心に常に安倍晋三氏がいたことを指摘し、「まさに日本版ネオナチ」だと批判し、こうした侵略戦争を是とする異質な潮流が政権と自民党を乗っ取ったのが安倍政権だと語りました。
【しんぶん赤旗 2015年09月25日】戦争法廃止/私の一言/反対運動が合流/平和が一番大事/若者も年寄りも
反対運動が合流 安倍晋三首相をヒトラーになぞらえたポスターを掲げた東京都大田区の佐藤真彦さん(71) 何万人分の一人として、行動に参加することには意味があるし、安倍首相や与党には、相当なプレッシャーになっていると思います。自民党は根本が腐っています。原発再稼働、安保法制、辺野古新基地建設、この三つに反対する運動が大きく合流してきました。これはすごいことです。
【しんぶん赤旗 2016年03月26日】潮流
4月からキャスター交代の「報道ステーション」。古舘伊知郎・現キャスターが満身の力で訴えたドイツ・リポートが大きな話題を集めています▼テーマは安倍晋三首相が明文改憲で新設をもくろむ「緊急事態条項」。
(略)
▼「ヒトラーは軍やクーデターで独裁を確立したわけじゃありません」と切り出した古舘氏。世界一民主的なワイマール憲法の下、独裁に道を開いたのが48条の「国家緊急権」だったといいます
(略)
首相に就任したヒトラーは、この条文を悪用し、言論・集会を制限し、あらゆる基本的人権を停止。共産主義者を逮捕し、野党の自由を奪い、「全権委任法」を成立させました。
(略)
野党共闘が進む中、破壊活動防止法を持ち出し、「暴力革命」という悪質なデマで日本共産党と国民的共同の分断を図る政府。ヒトラーが国家緊急権で真っ先に共産党を弾圧し、独裁への道を固めた歴史も記憶に留めたい。

こうした『赤旗』の指摘が正しいかどうかは、この際、関係ありません。仮に正しかったとしても、「公党の党首をヒトラーになぞらえるのは社会的に許されない行為」だという共産党自身が、これだけ公党の党首をヒトラーになぞらえているというのは、それこそ「異常というべき」(共産党からの回答文より)でしょう。

2014年には、共産党の参議院議員が「赤旗まつり」での写真をTwitterに投稿して、炎上しました。その写真がこれ。


安倍首相の顔写真が、しっかりヒトラー風に加工されています。しかもドラムです。この写真をバチなどで叩くわけですね。とてもロックなパフォーマンスです。

まとめるなら、参院選石川選挙区で共産党が親鸞会信者・柴田未来氏を推薦するにあたって壮大なブーメランを投げていることを指摘したら、共産党から逆ギレされて、もっと大きなブーメランが飛んできました、というお話でした。

本紙・藤倉善郎総裁のコメントです。

「ザ・スターリンというバンドが『Go Go スターリン』という曲で共産党を“ウソツキ”“裏切りモノ”と叫んでいた。本当にその通りだ。遠藤ミチロウは正しい。これから、ヒトラー風志位和夫の写真をうちのバスドラに貼り付けて、ザ・スターリンの曲を練習しようと思います。これなら、力強い高速バスドラ連打を会得できそう。このパフォーマンスを次の赤旗まつりで披露できたら嬉しい」



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◇参考リンク
浄土真宗親鸞会被害 家族の会
さよなら親鸞会
なぜ私は親鸞会をやめたのか

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