インフルエンザウイルス分離・検出速報 2015/16シーズン |
インフルエンザウイルス分離・検出状況 |
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| 国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所(地研)から「病原体個票」が報告されている。これには感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる(参考図)。 |
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*2015/16シーズンは2015年第36週/8月31日~2016年第35週/8月(検体採取週)。 図の元データは、以下の速報グラフ(病原体個票による報告)。 データは、土日祝日を除く2日前に地研から報告された情報。過去の週に遡っての追加報告もある。現在報告数は、地研より報告された日を表す。
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| 国立感染症研究所感染症疫学センター 病原微生物検出情報事務局 |
<定型グラフ・集計表の更新停止について(2015年6月11日)>
現在、厚生労働省では情報システムのセキュリティに関する確認のための作業が行われています。この関係で、厚生労働省の情報システムで作成されている下記の「毎日更新」または「自動更新」と書かれた定型の速報グラフ・集計表(https://nesid3g.mhlw.go.jp/から始まるURLへのリンク)は、2015年6月10日以降更新が停止しております。 復旧の時期は未定となっております。 ご利用の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、しばらくお待ちください。
2015年6月11日 IASR編集委員会
2015年7月24日追記
現在自動更新が停止している病原体検出情報の速報グラフ・集計表は、しばらくの間週末から週はじめにかけて週1回のペースで更新していく予定です。ご利用の皆様には引き続きご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承ください。
*データは、地方衛生研究所(地衛研)からNESID病原体検出情報に報告された情報に基づく。感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる。
速報グラフ(病原体個票による報告)(自動更新) |
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速報集計表(病原体個票による報告) (自動更新) |
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IASR・インフルエンザ速報記事 |
(掲載日 2015/10/29) (IASR Vol. 36 p. 225-226: 2015年11月号)
茨城県では、2015年9月(2015/16シーズンの初め)にインフルエンザウイルスによる集団発生および散発事例が確認された。今回、これらの事例についての発生状況およびウイルスの検査状況について報告する。
事例1:AH3ウイルスによる集団発生
2015年9月、県南部にある社会福祉施設で発熱・鼻汁・咳を主な症状とする集団発生があり、そのうち数名が医療機関にて迅速診断キットによりインフルエンザA型と診断された。施設は入所者数50名、職員数28名(計78名)で、約2週間にわたり発症者が確認され、最終的には入所者35名、職員4名の計39名が発症した。患者は20代~70代にかけて発生し、入院患者および重症患者は確認されなかった。本事例は今シーズン県内初のインフルエンザ集団発生のため、当所においてウイルス検査を実施した。発症者の中から7名(表)の検体(咽頭・鼻腔ぬぐい液および鼻かみ液等)が当所に搬入され、国立感染症研究所(感染研)「インフルエンザ診断マニュアル」に基づき検査を行ったところ、リアルタイムRT-PCRにより7名全員からAH3ウイルスが検出された。また、これら7検体についてMDCK細胞を用いてウイルス分離を試みた結果、継代培養3代目までに6検体において細胞変性効果(CPE)が認められた。これらの分離培養上清について、リアルタイムRT-PCRによる分離確認および亜型同定を行った結果、6検体ともAH3ウイルスと同定された。分離されたAH3ウイルス株6株についてシークエンス解析を行ったところ、解析領域において6株の遺伝子配列はすべて一致したことから、本事例は同一ウイルスによる集団感染事例であったことが示唆された。また、インフルエンザウイルス研究センターの解析を参考にHA遺伝子系統樹解析を行ったところ(図)1)、この6株はサブクレード3C.2aに分類された。昨シーズン(2014/15シーズン)のAH3県内分離株を同様にHA遺伝子解析したところ、解析株の約8割がサブクレード3C.2aに分類されたことから、このサブクレードに属する株は全国同様県内でも流行の主流であったと考えられ、本事例も同様のウイルスによるものであったと考えられる2)。
事例2:AH1pdm09ウイルスの散発事例
県南部のインフルエンザ定点医療機関より、9月1日に上気道炎の症状を呈し受診した患者が迅速診断キットによりインフルエンザAと診断されたため、検体(鼻腔ぬぐい液)が搬入された。患者に海外渡航歴はなく、家族内に発症者がいた。この検体について事例1と同様にウイルス検査を行ったところ、リアルタイムRT-PCRによりAH1pdm09ウイルスが検出され、MDCK細胞によりウイルスが分離された。また、分離株はAH1pdm09ウイルスと同定された。この分離株について、感染研プロトコールに従いTaqMan RT-PCR法によりNA遺伝子上のH275Y耐性マーカーの有無を確認したところ、耐性変異は認められなかった(275H)。
当所における昨シーズンのインフルエンザウイルスの検出状況は、ウイルスが検出された168件中、AH3ウイルスが146件(86.9%)、AH1pdm09ウイルスが6件(3.6%)、B型ウイルスが16件(9.5%)であった(AH1pdm09ウイルスの検出は、集団発生1事例からの検出のみ)。昨シーズンは全国的にAH1pdm09ウイルスの分離・検出報告は全体の0.9%と少ない状況であった2)。
一方、今シーズン全国において、これまでに報告された28件のうち、AH3ウイルスが15件、AH1pdm09ウイルスが10件、B型ウイルスが3件であり、その報告地域は全国に散在している(2015年10月22日現在)3)。県内においては、第42週における定点当たり報告数は0.08(全国0.08)4)と報告数の増加はみられていないが、第36週に報告のあった事例1の社会福祉施設における集団事例をはじめ、第41~43週にかけて県央および県南地区の小中学校でも集団発生による学級閉鎖の報告があり、当所に搬入された検体からはいずれもAH3ウイルスが検出されている。
今後、本格的な流行シーズンに入るため、その動向をより注視していく必要がある。
(掲載日 2015/10/20) (IASR Vol. 36 p. 224-225: 2015年11月号)
2015年9月に岡崎市内の保育園においてA型インフルエンザの集団感染が発生し、AH1pdm09亜型インフルエンザウイルスが分離されたので報告する。
愛知県岡崎市内の保育園で9月2日にインフルエンザ患者が10名認められ、同市より報道発表がなされた1)。患者は全員が園児で医療機関において迅速診断キット等でA型インフルエンザと診断された。上記を含む同保育園の園児9名(男5、女4)から9月2~3日に採取された検体(うがい液)が搬入された。MDCK細胞にてウイルス分離を実施したところ、9名中4名の検体接種細胞において細胞変性効果(CPE)が観察された。このウイルス培養上清液に対して0.5%ガチョウ赤血球を用いた赤血球凝集(HA)試験を行ったところ、HA価は16倍を示したため、国立感染症研究所より配布されている2014/15シーズンインフルエンザウイルス同定キットにて赤血球凝集抑制(HI)試験による型別同定を行った結果、分離された4株は抗A/California/7/2009pdm血清(ホモ価640)に対してHI価320を示した。一方、抗A/New York/39/2012血清(同1,280)、抗B/Massachusetts/2/2012血清(同1,280)、抗B/Brisbane/60/2008血清(同2,560)に対してはすべての分離株がそれぞれHI価10未満を示し、分離された4株はすべてAH1pdm09亜型インフルエンザウイルスと判定された。表にウイルスを検出した患者の情報を示した。
分離株についてHA遺伝子の塩基配列を決定し、GISAIDデータベースからBLAST検索を行ったところ、100%の相同性を示す株は報告されていなかった。相同性の高い株を含め系統樹解析を実施したところ(図)、分離株は2013/14シーズン国内流行2)と同じクレード6B(K163Q、A256T)に分類され、2014/15シーズンにインド、ネパール等から報告されている株に存在するS84N変異を持っていた。加えて、S162NとI216T変異も有していた。
分離株4株のNA遺伝子の薬剤耐性マーカー(H275Y)の検索を行ったところ、すべて感受性(275H)の配列であった。また、M遺伝子解析からM2タンパク質にはS31N置換があり、アマンタジン耐性変異が認められた。
2015/16シーズンの岡崎市におけるインフルエンザ定点医療機関からの患者報告数をみると、2015年第36週に1.00、第37週には同1.55まで上昇したが、第39週には同0.09に減少しており3)、一時的、地域的に感染が広がったと考えられた。今回の集団かぜは2009年のパンデミックを経験していない年代(3~5歳)で起こっており、低年齢層に感受性者が蓄積している可能性も考えられた。2014/15シーズンには愛知県ではAH1pdm09亜型ウイルスは検出されなかったが、2015/16シーズン初期において同亜型が既に検出されたことから、今後本格的に同亜型ウイルスが流行するか注視する必要がある。
(掲載日 2015/10/14) (IASR Vol. 36 p. 223-224: 2015年11月号)
2014年12月以降(2014/15シーズン)、インドではA(H1N1)pdm09ウイルスの流行1-3)により多数の死亡例が報告されている。本県での同時期におけるA(H1N1)pdm09ウイルスの分離状況は、2015年4月中旬に1株のみで、全国的にも検出報告数は少数であった4,5)。今回、今シーズン(2015/16シーズン)の初期に上海へ渡航歴のある患者からA(H1N1)pdm09ウイルスを分離した。この株について、遺伝子解析を実施したので報告する。
本患者は2015年9月6~10日にかけて上海に渡航しており、9月10日に発熱症状がみられた。帰国後の9月11日(第37週)に本県A市の医療機関を受診した。受診時には呼吸器症状、発熱(38.7℃)および関節痛を呈しており、医療機関で実施されたインフルエンザウイルス簡易迅速診断キットによる検査にてA型インフルエンザウイルスが検出された。
医療機関より報告を受けた管轄保健所は、当研究所にインフルエンザウイルスの亜型同定を依頼した。医療機関で採取された鼻汁検体を用いてインフルエンザウイルス遺伝子検査を実施した結果、A(H1N1)pdm09ウイルスが検出された。MDCK細胞を用いてウイルス分離を試みたところ、初代培養で細胞変性が認められた。ウイルス培養上清液に対し0.75%モルモット赤血球を用いた赤血球凝集試験を行ったところ、力価は128を示した。そこで、国立感染症研究所より配布された2014/15シーズンの同定試験用抗インフルエンザウイルス血清と、0.75%モルモット赤血球を用いて赤血球凝集抑制(HI)試験を行った。本ウイルス株はA/California/7/2009(H1N1)pdm09の抗血清に対するHI価は640(ホモ価640)を示した。なお、A/New York/39/2012(H3N2)の抗血清(同2,560)、B/Massachusetts/02/2012 (山形系統)の抗血清(同640)、B/Brisbane/60/2008(Victoria系統)の抗血清(同320)に対するHI価は10未満であった。これらHI試験の結果および鼻汁検体のPCRによる亜型同定の結果から、分離されたウイルスはA(H1N1)pdm09ウイルスであることが明らかとなった。
遺伝子系統樹解析
Global Initiative on Sharing All Influenza Data (GISAID) EpiFlu database (http://platform.gisaid.org)からインドを含む国内外のA(H1N1)pdm09ウイルス株の遺伝子配列データをダウンロードし、遺伝子系統樹解析を行った。本ウイルス(A/Mie/20/2015株)はヘマグルチニン(HA)遺伝子系統樹解析により、HAタンパク質にD97N、S185Tのアミノ酸置換を持つクレード6に分類された。さらに、2013/14~2014/15シーズンに国内外で検出されたA(H1N1)pdm09ウイルス株と同様のアミノ酸置換K163Q、A256T、K283E、E499Kを有するサブクレード6Bに分類された。加えて本ウイルス(A/Mie/20/2015株)にはアミノ酸置換S84Nを有する特徴がみられた(図1)。ノイラミニダーゼ(NA)遺伝子系統樹解析では、アミノ酸置換V264I、N270Kを有し、さらにアミノ酸置換V13I、I314Mを有する集団に属した(図2)。本ウイルスのHAおよびNAタンパク質は、インドで流行しているウイルス株と同様のアミノ酸置換を有していた。一方、2015年4月に本県で分離された同亜型ウイルスA/Mie/15/2015株はHAタンパク質にS84N、およびNAタンパク質にV13I、I314Mのアミノ酸置換を有していないことから、A/Mie/20/2015株は国内流行株とは異なるグループに入ることが分かった。
なお、本ウイルス(A/Mie/20/2015株)のNA遺伝子からはオセルタミビル耐性マーカーであるH275Y変異は検出されなかった。
今回の検出事例は帰国する間際に発熱症状を呈していること、また、HAおよびNA遺伝子の系統樹解析結果から、上海での滞在時にインド地域で主流行していたA(H1N1)pdm09類似ウイルスに罹患し、国内に持ち込まれたと推測される。今後、国内で分離されるA(H1N1)pdm09ウイルスとインド由来株との相同性について関心がもたれる。
既に2015年9月には国内各地で、集団発生事例および散発事例における検出報告がされており、感染予防対策のためにも通年における継続的なインフルエンザウイルスの動向監視を行い、さらには薬剤耐性ウイルスの発生状況の把握に努め、迅速な情報提供を行うことが、公衆衛生上重要である。
謝辞:本報告を行うにあたり、貴重なご意見をいただきました国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの藤崎誠一郎先生、高下恵美先生、渡邉真治先生、小田切孝人先生にお礼申し上げます。
三重県保健環境研究所
矢野拓弥 前田千恵 赤地重宏 小林隆司 天野秀臣 西中隆道
三原クリニック
三原貴照 三原武彦
独立行政法人国立病院機構 三重病院
谷口清州 菅 秀 庵原俊昭
IASR・インフルエンザ外国情報記事 |
IASR・インフルエンザ特集号 |
(IASR Vol. 36 p. 199-201: 2015年11月号)
2014/15シーズン(2014年第36週/9月~2015年第35週/8月)のインフルエンザは、国内では2シーズンぶりにAH3が流行の主体で、2015年1月がピークであった。後半にはB型も流行し、2015年第12週にピークを迎えた。
患者発生状況:感染症発生動向調査では、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関(小児科約3,000、内科約2,000)から、インフルエンザの患者数が毎週報告されている。週別定点当たり報告数の推移(図1)(http://www.nih.go.jp/niid/ja/10/weeklygraph.html)をみると、2014年第48週に全国レベルの流行開始の指標である1.0人を超え、2015年第18週まで1.0人以上が持続した。報告のピークは2015年第4週(39.4人)であった(図1)。都道府県別にみると、2014年第48週に初めて岩手県で流行の注意報レベルである定点当たり報告数10.0人を超え、2015年第2週には47都道府県すべてで定点当たり報告数10.0人を超えた(http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/Hasseidoko/Levelmap/flu/2014_2015/trend.html)。本シーズンの定点当たり報告数/週の累積は289.8人であった(前シーズンは301.0人)。
2014/15シーズンは流行開始後間もなく、施設内集団発生事例が報告された(本号9ページ)。沖縄県では2005年以降毎年のように夏季にインフルエンザが流行したが、2013/14シーズン以降みられていない。ただし、沖縄県でのみ定点当たり報告数1.00以上が継続し(2014年第47週~2015年第42週現在)、2015年7月には施設内集団発生事例があった(本号11ページ)。
インフルエンザ定点医療機関の報告数に基づく推計では、2014年第36週~2015年第20週(2014年9月1日~2015年5月17日)の間に全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者数の累計は約1,503万人であった。重症例把握を目的とする入院サーベイランス(2011年9月に開始)によると、2014/15シーズンの基幹定点医療機関(全国約500カ所の300床以上の病院)入院患者数は12,705人で、前シーズンの総数9,905人と比較して約28%の増加であった(本号12ページ)。2014/15シーズンに5類感染症の急性脳炎(脳症を含む)として届け出られた患者のうち、インフルエンザ脳症に分類される患者数は101例(暫定値)であり、前シーズン(96例)と同程度であった(本号14ページ)。また、2014/15シーズンは2015年1月に総死亡者数が閾値を上回り、5,000人程度の超過死亡が発生した(本号15ページ)。
ウイルス分離・検出状況:全国の地方衛生研究所(地衛研)が2014/15シーズンに分離・検出したインフルエンザウイルスの報告総数は6,170(分離4,456、検出のみ1,714)であった(表1)。うち、インフルエンザ定点の検体からの分離・検出数は5,100、インフルエンザ定点以外の検体からの分離・検出数は1,070であった(表2)。AH3が85%、B型が14%(山形系統対Victoria系統の割合は約9:1)、AH1pdm09が1%であった(表2)。AH3は2014年第46週から増加し、2015年第2週にピークに達した。B型は2015年第2週から増加し、第12週のピーク以降A型を上回った(図1および図2)。AH3分離例中、5~9歳が26%で、10~14歳が24%であった(図3およびhttp://www.nih.go.jp/niid/images/iasr/rapid/inf2/2015_35w/innen5_150924.gif)。B型山形系統分離例では、5~9歳が全年齢の32%を占めた。
2014/15シーズン分離ウイルスの抗原性(本号4ページ):国立感染症研究所が行った国内およびアジア地域分離株の抗原性解析結果は以下の通りである。AH1pdm09の99株は、台湾由来2株以外、すべてA/ California/7/2009(2014/15シーズンワクチン株)と同じ抗原性を持っていた。AH3の366株の大部分は、遺伝子系統樹上クレード3C.2aに属し、クレード3C.3aや3C.3bは少数であった。中和試験法で(本シーズンのAH3の多くは赤血球凝集活性が極めて低く、HI試験には不適当)、AH3の7割以上が、A/New York/39/2012(クレード3C.3)(2014/15シーズンワクチン株)と異なる抗原性を示した。B型山形系統205株については、ほぼすべてがB/Massachusetts/02/2012(2014/15シーズンワクチン株)と抗原性が類似し、B型Victoria系統39株はすべて、B/Brisbane/60/2008(2011/12シーズンワクチン株)と抗原性が類似していた。
2014/15シーズン分離ウイルスの薬剤耐性(本号4ページ):国内分離のAH1pdm09の42株すべてが、オセルタミビル/ザナミビル/ペラミビル/ラニナミビルに対し感受性であった。AH3は、国内分離353株中、1株のみがオセルタミビル/ペラミビルに耐性で、ザナミビルには低感受性であった。B型分離株は、国内外すべて、上記4薬剤に対して感受性であった。
抗体保有状況:予防接種法の改正により、2013年4月1日から法に基づき、予防接種による免疫の獲得状況に関する調査(本号16ページ)が行われている。2014/15シーズン前の2014年7~9月に採血された血清(約7,000検体)における抗A/California/7/2009 [A(H1N1) pdm09]抗体保有率(HI価≥1:40)は、10代と20代前半の年齢群では75%以上、0~4歳群および60歳以上では40%未満であった。抗A/New York/39/2012 [A(H3N2)]抗体保有率は、10~14歳が80%以上で、0~4歳群は30%未満、30歳以上群では40~60%であった。B/Massachusetts/2/ 2012(B型山形系統)に対する抗体保有率は10代~40代が50%以上であり、特に20代が70%を上回り、0~4歳群および60歳以上群では30%未満であった。B/Brisbane/60/2008 (B型Victoria系統)に対する抗体保有率は40~44歳群が50%で、0~4歳群、25~29歳群、60歳以上群は30%未満であった。
インフルエンザワクチン:2014/15シーズンには3価ワクチン約3,346万本(1ml換算、以下同様)が製造され、約2,649万本(推計値)が使用された。
2015/16シーズンワクチン株については、近年のインフルエンザの流行においてA(H1N1)pdm09およびA(H3N2)に加えてB型ウイルスの山形系統とVictoria系統の混合流行が続いていることからA型2株とB/山形系統およびB/Victoria系統からそれぞれ1株ずつを製造株とした4価ワクチンが導入されることとなった。なお、インフルエンザHAワクチンの生物学的製剤基準の改正もあわせて行われた[2015(平成27)年3月30日](本号19ページ)。
2015/16シーズンワクチン株は、AH1は2010/11~2014/15シーズンに引き続きA/California/7/2009(X- 179A)が選択され、AH3は2014/15シーズンのA/New York/39/2012(X-233A)からA/Switzerland/9715293/2013(NIB-88)に変更され、B/山形系統は2014/15シーズンのB/Massachusetts/2/2012(BX-51B)からB/Phuket/3073/2013に変更された。新たに加わったB/Victoria系統については、B/Texas/2/2013が選択された。
おわりに:定点、学校(インフルエンザ様疾患発生報告)、入院サーベイランス等による患者発生動向の監視、通年的なウイルス分離、ワクチン候補株確保のための流行株の抗原変異・遺伝子変異の解析、抗インフルエンザ薬耐性ウイルス出現の監視、国民の抗体保有率の監視が今後の対策に引き続き重要となっている。2014/15シーズンのインフルエンザについては、「今冬のインフルエンザについて」(http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/influ/fludoco1415.pdf)も参考されたい。
2015/16シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出速報は、本号25, 26 & 27ページおよびhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.htmlに掲載している。
(IASR Vol. 35 p. 251-253: 2014年11月号)
2013/14シーズン(2013年第36週/9月~2014年第35週/8月)のインフルエンザは、国内では3シーズンぶりにインフルエンザウイルスA(H1N1)pdm09(以下AH1pdm09)が流行の主体で、次いでB型、AH3亜型であった。患者発生のピークは例年通り1月であった。
患者発生状況:感染症発生動向調査では、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関(小児科約3,000、内科約2,000)から、インフルエンザと診断された患者数が週単位で報告されている。定点当たり週別患者数(http://www.nih.go.jp/niid/ja/10/weeklygraph.html)は、2013年第51週以降、全国レベルで流行開始の指標である1.0人を超え、その後2014年第19週までの21週間、全国レベルで1.0人を下回ることはなかった。報告のピークは2014年第5週(34.4人)で(図1)、AH3亜型が流行の主体であった前シーズン(2013年第4週、36.4人)と同時期・同レベルであった。シーズン全体の定点当たり患者報告数の累積は301.0人であった(前シーズン239.0人)。都道府県別にみると、定点当たり患者報告数は2014年第1週に沖縄県で初めて10.0人を超えた。その後10.0人を超えたのは、2014年第3週に30都府県、第5週に47都道府県に及び、全国的な流行となった(https://nesid3g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html)。沖縄県では、2005年以降毎年のように夏季のインフルエンザ流行が観察されていたが、2013/14シーズンにはそれが観察されなかった(本号12ページ)。
インフルエンザ定点医療機関からの報告数をもとに推計すると、2013年第36週~2014年第21週(2013年9月2日~2014年5月25日)に全国の医療機関を受診した患者数累計は約1,572万人であった。重症例把握を目的に2011年9月に開始された入院サーベイランスでは、2013/14シーズンの基幹定点医療機関(全国約500カ所の300床以上の病院)入院患者数は9,905人で、前シーズンの総数10,373人と比較して約5%の減少であった(本号11ページ)。
ウイルス分離・検出状況:全国の地方衛生研究所(地衛研)で2013/14シーズンに分離・検出されたインフルエンザウイルスの報告総数は8,230(分離6,345、検出のみ1,885)であった(表1)。うち、インフルエンザ定点の検体からの分離・検出数は6,738、インフルエンザ定点以外の検体からの分離・検出数は1,492であった(表2、本号8ページ)。型・亜型別割合はAH1pdm09が43%、AH3亜型が21%、B型が36%であった。B型のうち、山形系統とVictoria系統の割合は7:3であった(表1)。A型では2010/11シーズン以来の、AH1pdm09が主流となったシーズンであった。AH3亜型は2014年第4週がピークであったが、以後減少した。B型は2014年第10週以降、A型を上回った(図1および図2)。分離例の年齢分布をみると、AH1pdm09およびB型山形系統とも5~9歳が最も多い傾向にあった(図3、本号8ページ)。
2013/14シーズン分離ウイルスの抗原性・薬剤耐性(本号4ページ):国内およびアジア地域から収集した分離株について国立感染症研究所で詳細な抗原性解析を行った。AH1pdm09は255株ほぼすべてがワクチン株A/California/7/2009に類似しており、国内で分離された1株のみがA/California/7/2009に対する抗原変異株であった。AH3亜型は244株すべてがワクチン株A/Texas/50/2012類似株であった。B型山形系統は163株のほぼすべてがワクチン株B/Massachusetts/02/2012類似株で、解析した分離株の28%は、ワクチン株と同じ遺伝子グループ(クレード2)に属したが、72%の分離株は2012/13シーズンのワクチン株B/Wisconsin/1/2010で代表されるグループ(クレード3)に分類された。一方、B型Victoria系統104株はすべて、2011/12シーズンのワクチン株B/Brisbane/60/2008類似株であった。
国内分離のAH1pdm09の4.2%(105/2,524株)が耐性遺伝子マーカー変異H275Yを有するオセルタミビル/ペラミビル耐性株であった。2013年11月~2014年2月にかけて札幌市を中心とするH275Y耐性変異ウイルスの地域流行があり、道内での耐性ウイルス検出率は28%と高率であった。AH3亜型およびB型の解析した国内外すべての分離株は、オセルタミビル/ザナミビル/ペラミビル/ラニナミビルに対し感受性であった。
抗体保有状況:予防接種法の改正により、予防接種による免疫の獲得状況に関する調査(本号14ページ)は、2013年4月1日から法に基づく調査になった。2013/14シーズン前の2013年7~9月に採血された血清(n=6,571)における抗A/California/7/2009 [A(H1N1) pdm09亜型]抗体保有率(HI価≥1:40)は、10代と20代前半の年齢群では70%以上と高かったが、0~4歳群および50代後半以上では概ね20~30%と低かった。抗A/ Texas/50/2012[A(H3N2)亜型]抗体保有率は年齢群間の差はA(H1N1)pdm09亜型ほど顕著ではなかったが、0~4歳群および60~64歳群の抗体保有率が30%前後と低かった。抗B/Massachusetts/02/2012(B型山形系統)抗体保有率は20~24歳群をピークに15~29歳で50%以上であったが、0~4歳群で約10%と低かった。抗B/Brisbane/60/2008(B型Victoria系統)抗体保有率は、35~44歳群が50%前後と最も高かったが、0~4歳群および60~64歳群では20%前後で低かった。
インフルエンザワクチン:2013/14シーズンには3価ワクチン約3,388万本(1ml換算、以下同様)が製造され、約2,581万本(推計値)が使用された。
2014/15シーズンワクチン株は、AH1亜型は2010/11~2013/14シーズンに引き続きA/California/7/2009(X-179A)が選択され、AH3 亜型は2013/14シーズンのA/Texas/50/2012(X-223)株から卵馴化による抗原変異の影響が少ないA/New York/39/2012(X-233A)株に変更され、B型は2013/14シーズンに引き続き山形系統のB/Massachusetts/2/2012(BX-51B)が選択された(本号17&19ページ)。
鳥インフルエンザA(H7N9):2013年3月下旬~2014年9月末現在、中国での鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスのヒトへの感染報告は、2つの波を形成した。確定患者総数は454人(うち死亡171)であり、第2波(2013年10月以降)の感染者は318人(うち死亡127)と、第1波(2013年10月以前)よりも多くの患者が報告された(本号21ページ)。鳥インフルエンザ(H7N9)は、わが国では2013年4月26日に指定感染症となり、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアルが作成され、検査試薬(PCR試薬、プライマー・プローブ、陽性対照等)が全国の74地衛研と16検疫所に配布され、検査体制は整っている。
鳥インフルエンザA(H5N1):2014年は、ヒトでの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの感染例は13例(うち死亡6)であり、内訳はカンボジア(9例、うち死亡4)、中国(2例、死亡0)、ベトナム(2例、死亡2)である(10月17日現在報告数)(http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/AvianInfluenza/en/)。
国内の鳥インフルエンザ:2014年4月、熊本県内の肉用養鶏場において高病原性鳥インフルエンザ(H5N8亜型)が発生した。発生農場の防疫措置を実施し、その完了後21日の経過を待って移動制限区域が解除された。ウイルス遺伝子配列の解析から、熊本県でのウイルスは韓国で分離されたH5N8亜型ウイルスとほぼ同一であり、韓国からの由来であると推定された(http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/niah/051983.html)。
新型インフルエンザ等対策特別措置法:高病原性新型インフルエンザや同様の危険性のある新感染症に対し、国民の生命・健康を保護し、国民生活・国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的に「新型インフルエンザ等対策特別措置法」が2012年5月11日に公布、2013年4月13日に施行された(http://www.cas.go.jp/jp/influenza/120511houritu.html)。2013年6月には政府行動計画等が取りまとめられ、昨年度中に全都道府県で行動計画作成が終了した。
おわりに:定点、学校(インフルエンザ様疾患発生報告)、入院サーベイランス等による患者発生動向の監視、通年的なウイルス分離、ワクチン候補株確保のための流行株の抗原変異・遺伝子変異の解析、抗インフルエンザ薬耐性ウイルス出現の監視、国民の抗体保有率の監視が今後の対策に引き続き重要となっている。2014/15シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出速報は本号22ページおよびhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.htmlに掲載している。
(IASR Vol. 34 p. 325-327: 2013年11月号)
2012/13シーズン(2012年第36週/9月~2013年第35週/8月)のインフルエンザは、国内では2シーズン続けてインフルエンザウイルスAH3亜型が流行の主体で、次いでB型が多く、A(H1N1)pdm09(以下AH1pdm09)の流行は小規模であった。患者発生のピークは例年通り1月であった。
患者発生状況:感染症発生動向調査では、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関(小児科約3,000、内科約2,000)から、インフルエンザと診断された患者数が週単位で報告されている。定点当たり週別患者数(http://www.nih.go.jp/niid/ja/10/weeklygraph.html)は、2012年第50週に全国レベルで流行開始の指標である1.0人を超え、流行期間は2013年第21週まで24週間であった。流行のピークは2013年第4週(36.4人)で(図1)、同様にAH3亜型が流行の主体であった前シーズン(2012年第5週、42.6人)と同時期であった。
都道府県別にみると、定点当たり患者報告数は2012年第51週に群馬県で初めて10.0人を超えた。その後2013年第2週には20都道県で、第3週には47都道府県で10.0人を超え、全国的な流行となった(https://nesid3g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html)。2005年以降、沖縄県では毎年のように夏季のインフルエンザ流行が観察されているが、2012/13シーズンは小規模であった。
インフルエンザ定点医療機関からの報告数をもとに推計すると、2012年第36週~2013年第21週(9月3日~5月26日)に全国の医療機関を受診した患者数累計は約1,370万人であった。重症例把握を目的に2011年9月に開始された入院サーベイランスでは、2012/13シーズンに基幹定点医療機関(全国約500カ所の300床以上の病院)に入院した患者10,370人〔うち重症患者(頭部CT/脳波/MRI検査の実施、人工呼吸器利用、ICU入室):1,552人〕が報告された。
ウイルス分離・検出状況:全国の地方衛生研究所(地研)で2012/13シーズンに分離されたインフルエンザウイルスの報告数は4,910(2013年10月17日現在、表1)、この他にPCRのみでの検出報告が1,673あった。分離またはPCRによる検出(以下、分離・検出)を含めた総報告数6,583のうち、インフルエンザ定点の検体からの分離・検出数は5,462、インフルエンザ定点以外の検体からの分離・検出数は1,121であった(表2)。
2012/13シーズンに分離・検出されたウイルスの型・亜型別割合はAH3亜型 76%、B型21%であり、AH1pdm09は2%にとどまった。旧AH1 亜型(ソ連型)は2009年第36週以降全く報告されていない。B型は、山形系統とVictoria系統の割合は7:3であった。また、海外渡航者からの分離・検出数はAH3亜型33、AH1pdm09が21、B型が9であった(表2)。
AH3亜型がシーズン当初から分離され、大半を占めていたが、2013年第12週以降、B型の分離報告数がA型を上回った(図1および図2)。分離例の年齢分布をみると、5~9歳が最も多く、特にB型でその割合が高かった(図3)。
2012/13シーズン分離ウイルスの抗原性・薬剤耐性(本号4ページ):国内および海外(アジア地域)分離株について国立感染症研究所で抗原性解析を行った結果、94株のAH1pdm09の90%はA/California/7/2009(2009/10~2012/13シーズンワクチン株)に類似、残る10%はA/California/7/2009の抗血清に対してHI価が8倍以上低下した抗原変異株であった。AH3亜型236株中99%はA/Victoria/361/2011(2012/13シーズンワクチン株)に類似していた。B型山形系統120株中96%はB/Wisconsin/1/2010(2012/13シーズンワクチン株)に類似、B型Victoria系統95株中99%はB/Brisbane/60/2008(2009/10~2011/12シーズンワクチン株)に類似していた。
AH1pdm09は国内で分離、解析された103株中2株(1.9%)がオセルタミビル耐性遺伝子変異H275Yを保有していた(2011/12シーズンは保有株なし)。AH3亜型は解析された20株すべてがオセルタミビル/ザナミビル/ペラミビル/ラニナミビルに対し感受性であった。
抗体保有状況:2012年度感染症流行予測調査によると(本号10ページ)、2012/13シーズン前の2012年7~9月に採血された血清(n=6,794)における抗A/California/7/2009抗体保有率(HI価≧1:40)は51%で、5~24歳で60~80%と高かった。抗AH3亜型抗体保有率は年齢群間の差は顕著ではなく、概ね30~40%であった(5~24歳では50%台)。抗B型Victoria系統抗体保有率は、多くの年齢群で40%以上であったが、A型とは異なり、35~39歳群で最も高かった。抗B型山形系統抗体保有率は31%であった(20~24歳群で65%、10歳未満および50代後半以上では20%未満)。
インフルエンザワクチン:2012/13シーズンには3価ワクチン約3,262万本(1ml換算、以下同様)が製造され、約2,521万本が使用された。
2013/14シーズンワクチン株は、AH1亜型は2010/11~2012/13シーズンに引き続きA/California/7/2009(X-179A)が選択され、AH3 亜型は、2012/13シーズンのA/Victoria/361/2011からA/Texas/50/2012(X-223)株に変更され、B型は山形系統のB/Massachusetts/2/2012(BX-51B)が選択された(本号12&15ページ)。
鳥インフルエンザA(H7N9) :2013年10月16日現在、中国および台湾(中国本土に滞在歴のある者)から2013年2月19日発症の第1例より計136例(うち死亡45例)が報告されている。7月以降発生が途絶えていたが、10月に再び浙江省で患者発生が報告された(本号18ページ)。
わが国では2013年4月26日に指定感染症となった。鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアルも作成され、検査試薬(PCR試薬、プライマー・プローブ、陽性対照等)が全国の74地研と16検疫所に配布され、検査体制が整っている。
鳥インフルエンザA(H5N1) :2013年10月8日現在、ヒトでの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)亜型の感染例31例(うち死亡20例)がカンボジア(20例、うち死亡11例)、バングラデシュ、中国、エジプト、インドネシア、ベトナムから報告されている(http://www.who.int/entity/influenza/human_animal_interface/EN_GIP_20131008CumulativeNumberH5N1cases.pdf)。
新型インフルエンザ等対策特別措置法:病原性が高い新型インフルエンザや同様の危険性のある新感染症に対して、国民の生命・健康を保護し、国民生活・国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的として「新型インフルエンザ等対策特別措置法」が2012年5月11日に公布、2013年4月13日に施行された(http://www.cas.go.jp/jp/influenza/120511houritu.html)。また、2013年6月に政府行動計画等が取りまとめられた。
おわりに:定点サーベイランス、学校サーベイランス(インフルエンザ様疾患発生報告)、入院サーベイランス等による患者発生動向の監視、通年的なウイルス分離、ワクチン候補株確保のための流行株の抗原変異・遺伝子変異の解析、抗インフルエンザ薬耐性ウイルス出現の監視、国民の抗体保有率の監視が今後の対策に引き続き重要となっている。
2013/14シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出速報は本号19&21ページおよびhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.htmlに掲載している。