喧嘩で男児が亡くなられたという。
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Web上では「いじめだったのでは?」とか「手加減を知らないのか!」
っていう意見もあるけども、すごく難しいタイミングで起きてしまった、
不幸な事件だな、というのが私の意見。
成長期の体格差、筋力差の危険性。
俺が1つ強烈に覚えている小学生の頃の出来事があって。
俺は普段はあまり喧嘩とかしないタチで、バカにされたりしても、
へいへい、と受け流すような感じの男児だったのだが、
ある日、本気で同級生と喧嘩になってしまいまして。
まぁ、小学生同士の喧嘩なんて、よくある話なんですが。
で、殴り合いの取っ組み合いの最中に、
俺が本気で殴ったのですね、一発。
そしたら、喧嘩相手の同級生が凄い勢いで吹っ飛びまして。
打ちどころが悪かったら、多分大惨事だったでしょう。
たしか、小学4年か5年の頃で、
俺はその頃、身長順だと真ん中から少し前だったのが、
あっという間に後ろから2番目、みたいなスピードで、
体格が大きくなってた時期なんですよね。
「本気でけんかをしてはいけない」と指導するべきなのは、いつなのか?
相手は、ちょっと血が出た程度だったけど、
たまたま教室近くの廊下を歩いてたかなんかで、
上の学年の男性の先生が教室に来て、
喧嘩をやめさせた後、俺だけ呼ばれまして。
喧嘩の事を怒られるのだろう、と思ってたら、
その先生は「本気で相手を殴ってはいけない」
と丁寧に話をしてくれたのでした。
先生曰く
「君以外はみんなまだ小学生の体だけど
君は一足先にもう大人の体に近づいていて、
本気で君が同級生と喧嘩をすると、
打ちどころが悪かったら相手を殺してしまう。
君の今の力だと下手をすると本当に誰かを殺してしまう。
多分、さっきの喧嘩で気づいたかもしれないけど、
君はもう、全然他の子とパワーが違うんだよ。
喧嘩になってしまった時は理不尽でも、
君は本気を出してはいけない。
本気を出さなくても、君は喧嘩に勝ててしまう。」
と。
なんどもなんども丁寧に説明されたのよね。
今思えば、その先生はそういう悲劇を
見てしまった事があったのかもしれない。
足立区の一件もそういう「本気を出してはいけない」と
指導されるタイミングもないまま、
喧嘩が起きてしまったかもしれない、と思うと難しいなと感じる。
とりわけ、女性には想像が難しいだろう。
「一発本気で殴ったら同級生が死ぬかもしれない」
という体格差が発生する年齢があるという事実を。
成長期の男児には、早め早めに
男性の親や教師が教えてあげてほしい。
「本気で喧嘩をしてはいけない」と。