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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

お酒なんて規制されてしまえ。

雑記

先日、親戚のおじさんの葬儀に参列してきた。

つつがなく斎場での告別式が終わり、火葬場へ。ここで、1時間半ほどの待ち時間が生まれた。

火葬場では良くある話で、おにぎりとかおつまみとか飲み物が用意してあった。

親戚のおじさんの葬儀ではあるが、周りは知らない人だらけだった。でも、火葬場の待合室は当然席順が決まっているわけでもなく、適当に座っていた。

その際、自然とお酒を飲み始める人が現れる。当然だ。お酒が用意してあるのだから。そして、周りの人にお酌が始まる。

そのお酌が自分のところに回ってきた。親戚とはいえ遠い人なので初対面である。

「さあさあ、飲んで飲んで」

といわれたが、いや、自分は薬を飲んでいるので飲めないんです。烏龍茶で…と伝えると、相手の態度が豹変した。

「え? 飲まないの? ちょっとくらい良いじゃないか。薬ってのは何の薬なんだ。そもそもそんな薬があるのか?」

うーん。たかがお酒が飲めないくらいで、そこまでまくし立てる必要があるのかなぁ。

飲み物がいらないって言っているんじゃなくて、「理由があってお酒が飲めない」と言っているだけなんだけど…

結局、その人からは無視されるような形で終わった。何なんだろうこれ。アルハラ? おめでたい席ならともかく火葬場なんだし、そこまであからさまに不機嫌に並んでも良いんじゃないかと思うんだが。

以前も似たようなことがあった。

自分の祖父の葬儀の際だ。

あの時、自分は火葬が終わって食事会場までの家族の運転手を務めていた。

食事会の席で、ある人からお酒を勧められた。だが、「自分は運転手なんで今日はお酒が飲めないんです。すみません」と、丁寧に断ったつもりだった。だが、その人は「ちょっとくらいいいだろ! 飲め飲め!」といって聞かなかった。

その人の職業はタクシードライバーなのだ。

自分は結局お酒は断ったのだが、正直信じられなかった。人の命を預かって業務に勤しむタクシードライバーが、その日のドライバーに向かって飲酒運転をさせようとしていたのだ。いくらお酒が入っていたとはいえ、この人のタクシーには未来永劫乗りたくないと思った。

この、「こういう席では事情がどうであれお酒を飲め」的な同調圧力って何なんだろうか。

飲酒運転は犯罪である。それを理由に拒否して相手の機嫌が悪くなり、自分がなにかいけないことをしたようになる気分って何なんだろうか。

自分は間違っていないと思う。

今の薬はアルコールを飲んではいけないことになっているし、数年前の葬儀の時も車を運転するのだから当然お酒はご法度だ。なのに、飲まなかった自分が悪い的な雰囲気にさせられたのは非常に納得がいかない。丁寧に断ってるのに。

これって、いわゆるアルハラとは違うんだろうか。なんか若干違う気がするが、でも、正直言って良い気はしない。正しいことを言っているだけなのになにか悪いことをしているように思わされる。ストレスである。

飲酒運転とは「バレなければいい」とかそういう問題ではない。運転時の判断が鈍るので、万が一のことがあってはならないから飲んではいけないのだ。

それに、自分の体調を無視してまでアルコールを摂取するのも決していいことではない。何かあって損するのは自分なのだ。拒否する権利はある。

それなのにああいう場では飲酒を強いられる。それを拒否すると「こいつは空気よめない奴」的なレッテルを貼られる。

それが本当に納得がいかない。

というより、その雰囲気が嫌いだ。

飲めないものは飲めないのだ。それをなぜわからないのか。

飲めることが自慢の人にしてみれば、飲めない奴はダメ野郎なんだろうか。

俺の酒が飲めねえのかと、何度かマジで言われたことがあるけど、飲めないのである。事情があるのだ。

でも、わかってもらえない。

お酒は人間の判断を鈍らせ、時には人格を変える。お酒のせいで犯罪が起きたり、事故が起きたりしているんだからお酒なんて規制されてしまえばいいのに。飲みたい奴はヤミでコソコソ飲んでればいいんだ。街角で怪しい人からお酒を買って。

と、いいたいくらいこの同調圧力には違和感というか嫌悪感を感じている。

あー、やだやだ。