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「みんなやってるし」を断れますか?

2016年5月27日(金)

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会社を揺るがした大事件

 会社に長いこと勤めていると、それなりの「事件」に出くわす。Iさんの場合、一番の大事件は社内のパワーゲームに関わることだった。もう、数年前のことになる。

 勤めている企業は、建材をあつかう大手企業で、主な取引先はゼネコンだった。典型的な男社会の中で、Iさんは入社以来ずっと営業畑である。

 課長になった40代前半の頃、営業本部長にK常務が就任した。交渉力もしっかりしており、面倒見も良い。まあ、順当な人事だと多くの人は思った。

 ただし、ビジネススタイルは結構古典的だ。人間関係がモノを言う仕事なので、接待などの交際も重要になる。その辺りについて、ちょっとやり過ぎているのではないか?という声が一部にあったことも事実である。

 とはいえ、当時の業績は比較的上向きだったこともあり、K常務をみんなで盛り上げようという動きになっていた。社内のゴルフコンペも復活して、「K杯」と名付けられた。

 もちろん課長以上は、ほとんどが参加する。ゴルフ以外にも、いろいろなつき合い事が増えていき、夜はもちろん土日も結構忙しい。

 Iさんは、それほど滅私奉公の気質ではない。できれば、自分の時間を持ちたいと思うのだが、それを言える雰囲気でもない。

 「だって、みんな来るんだよ」と言われて、まあ仕方ないかと参加する。それが、習わしとなっていた。

 そんな日々が続いたある時、「事件」は起きたのだ。

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「「みんなやってるし」を断れますか?」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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